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映画&音楽のレビュー&日々起こる時事に絡めて商品をピックアップしながら論ずるブログです。Twitterとも連動中です。

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映画「ブレステージ」を鑑賞。

2007-06-09 19:24:00 | Weblog
 映画の話
 若く野心に満ちたロバート(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド(クリスチャン・ベイル)は、マジシャン(マイケル・ケイン)の助手をしていた。ある晩、舞台の事故でロバートの妻が亡くなったことが原因で二人は敵対するようになる。その後、彼らは一流のマジシャンとして名声を得るが、その争いは次第に激しさを増す。

 まず主役の二人がバットマンを演じたクリスチャン・ベールと「X-MEN」のウルバリンを演じたヒュー・ジャックマンで、バットマンの執事アルアフレードを演じたマイケル・ケインもいる。女優も「アイランド」のスカーレット・ヨハンソン、「地獄の変異」のパイパー・ペラーボとSFホラー系の俳優と助演にデビッド・ボウイと「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムを演じたアンディ・サーキスが出演。監督が「バットマンビキニング」のクリストファー・ノーランで何かアメコミ絡みの面子が揃った。

 映画はオープニングに、これから描かれるキーワードを沢山散りばめられて事件の起こる前の過去に戻る。
 
 同じマジシャンの下で助手をしながらマジックを学ぶ二人の若者が、ある事故をきっかけに憎しみ合う関係に変貌してゆく過程が淡々と描かれる。
 二人のキャラクターも、ジャックマンは華やかなショーマンに対して、ベールは地味な努力家として描かれ、丁度「アマデウス」のモーツァルトとサリエリの関係にも似ている。お互いのマジックに対して異様に敵意とライバル心を燃やし、「瞬間移動」のマジックを巡り妬みと嫉妬が思わぬ方向に進んでゆく。
 

 映画の感想
 私は最初映画を見始めて、こんな話で130分も映画がもつの?って具合に映画を見始めたが、話が進む内にグイグイと映画の世界に引き込まれていく。いくつかのシンプルなマジックのトリックの種明かしや、マジックを通り越してイリュージョンの域に達するマジックに執念を燃やす二人のマジシャンの姿を対照的に描き、オープニングで暗示された結末をあっさりと裏切る脚本と演出が卓越している。
 マジックを扱った作品で見ている間「これじゃデビッド・カッパーフィールドも商売上がったりだなー。」なんて見ていたのだが、映画を見た後チラシを見たらカッパーフィールドがマジックの監修をしていてまたビックリ。この映画を見たら、またアノ噂が再熱しそうな予感。
 とにかく映画の中に数多くの伏線が張られていたのは確かであり、もう一度トリックを見極める為に見直したい衝動に駆られた。

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映画「300(スリーハンドレッド)」を鑑賞。

2007-06-09 19:00:40 | Weblog
 映画の話
 ギリシアのスパルタ王レオニダスが、わずか300人のスパルタ兵と共に、ペルシヤの大軍との壮絶なバトルに挑み込む。彼らの勇気と精神は、世界の男心を2500年以上鷲づかみにし続け、空前絶後の伝説となった!
 
 「シン・シティ」のフランク・ミラーのグラフィックノベルズを、「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・スナイダーが監督、「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラーが主演という事で期待をして見た。

 画面の色調は、グラッフィックノベルズの色調を基調にしたのか、セピアに赤だけが目立つような色調で人工的な世界観。

 映画の感想
 映画は初めに少し話があり、その後は怒濤の如く戦闘シーンが永遠と続く構成で、映画の2/3は戦闘シーンのように感じた。しかし、戦闘シーンを永遠と見せられても映画として面白いかというとそうでもない、とにかく話がないのだ。
 登場人物は皆、筋肉ムキムキのマッチョマンで赤いマントにパンツ一丁といういでたちで、戦闘には不向きな無謀なスタイルである。この戦士たちが次から次へと現れる敵軍と戦闘を繰り広げ、スローモーションと早送りを駆使したケレンミのある映像と、大音響の戦闘シーンにココぞ!というシーンではスゥッと音を抜く映像でカタルシスを感じさせる。そしてスプラッターも半端じゃない、刀で切られ血しぶきを上げながら手が飛び、足が飛び、首か飛ぶ。さすが「ドーン・オブ・ザ・デッド」を作った監督だと褒めてあげたいが、話が無いのは頂けない。やはり映画はちゃんと話があってアクションに繋がなければ駄目だ。本作はひたすら戦闘シーンだけで、語り部のナレーションで話が進行して行く。
 主演のジェラルド・バトラーも多分、本作の為に体を鍛え上げたと思われ役者魂を感じさせられるし、眼力も尋常ではない位に凄みを感じる。
 スパルタ教育の語源となった、スパルタ軍の戦闘マシーンたちの英雄伝説、話に深みがあれば良いのだが、戦闘シーン重視に作られた映画を良しとするか、悪しとするかは見る人の好みが分かれる所だろう、私は駄目でした。

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ピアニストの羽田健太郎氏、死去。

2007-06-04 13:33:14 | Weblog
ピアニストの羽田健太郎さんが死去(読売新聞) - goo ニュース

 ピアニストで作曲家の羽田健太郎氏が2日に亡くなった。

 羽田氏と言えば、テレビ朝日の『題名のない音楽会21』の司会でお馴染みの人物であり、温和そうなキャラクターでお茶の間から愛されていた人である。

 映画ファンから見ると、何と言っても『西部警察PART2、3』のダイナミックなスコアと、角川映画の『戦国自衛隊』『復活の日』のスコアと、舘ひろし主演の『薔薇の標的』のジャジーなサウンドで映画ファンを魅了した。

 大柄な体格で病気とは無縁のように感じていただけに、ファンとしてはショックである。

 羽田健太郎氏のご冥福を謹んでお祈りいたします。


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羽田健太郎/篠崎正嗣グループ(ストリングス)/西沢幸彦(フルート) ホール・ニュー・ワールド (アラジ華麗なるピアノの世界/羽田健太郎フックト・オン・モーツァルト/羽田健太郎想い出の夏/羽田健太郎四季/羽田健太郎戦国自衛隊
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復活の日

映画「ザ・シューター/極大射程」を鑑賞。

2007-06-01 13:40:59 | Weblog
 映画の話
  映画は激しい戦闘シーンで幕を開ける。スナイパーとして偵察任務中のスワガーと相棒のドニーの前に、敵軍の車列が通過しようとするのをを阻止する為に狙撃をするが、敵軍の激しい応戦でドニーが命を落とし、スワガー自身も軍から見捨てられてしまう。

 月日は流れ山奥で隠遁生活を送る、軍を退役したスワガーの前にジョンソン大佐が訪れ、大統領暗殺計画が発覚したので力を貸して欲しいと依頼される、しかしそれは巧みに仕掛けられた罠だった。

 スティーブ・ハンターのベスト・セラー小説『極大射程』を、『トレーニング・デイ』『キング・アーサー』のアントワーン・フークアが監督、『ディパーテッド』の演技で本年度アカデミー助演男優賞にノミネートされたマーク・ウォールバーグが主演のアクション大作だ。

 戦闘のプロフェッショナルが巨大な陰謀に巻き込まれると言うと、マット・デイモン主演の『ボーン・アイデンティティー』の“ジェイソン・ボーン”シリーズが記憶に新しいが、本作は題名のとおりスナイパーが主役なのでガンアクションがメインとなるが、カーアクションや肉弾戦も充実している。

 映画の感想 
 久しぶりの男性アクション作と言う感じの骨太な作品で面白かった。
 今までのアメリカ映画の敵と言うと、ソ連やドイツや最近は北朝鮮など外から来る敵であったが、近年は内なる敵のアメリカ本国であるのが時代の変化を感じる。この映画の要は戦闘のプロフェショナルが陰謀に巻き込まれる話なので、絶体絶命の窮地に落ちた時の回避の仕方を叩き込まれているので逃亡の仕方や、負傷した傷の手当から戦闘に必要な武器などを日常誰にでも手に入る物で代用してしまう所が面白いし、スワガーを演じたマーク・ウォールバーグが良い。
 そして、スワガーを捜査中に捕り逃してしまう新米FBI捜査官メンフィスを演じたマイケル・ペーニャの存在が大きい。

 以下ややネタバレあり
 メンフィスは捜査のミスをテレビの報道で顔写真入りで報道されるという通常では考えられない展開であるが、 ミスを犯したメンフィスは捜査官から左遷され電話室に送られるが、スワガーの残した言葉を頼りに独自の捜査を着手するが、敵とスワガーに目を付けられてしまい、メンフィスも絶体絶命の状況から映画が進むうちにスワガーの相棒に変わってゆく姿が面白い。
 それから悪役を演じた二人のベテラン俳優の存在も大きい、善人役を演じる事多いダニー・グローバーネッド・ビーティーか゛凄みのある悪役を好演。
 ネタバレ終わり

 映画は、狙撃された相手の頭から血が吹き飛ぶわ、撃たれた手が吹き飛ぶわでバイオレンス演出満載で爆破シーンも凄い。脚本の中に実際に起きたJFK暗殺事件を盛り込んでいるのが旨い。ガンマニアも必見。
 しかし、本作の難点は予告編である。あまりにも饒舌で殆どダイジェスト版のような予告編なので、これから見る方は注意が必要。

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