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日銀総裁の会見の質疑応答では、
・トランプ関税と応酬の影響がどうなるかわからないので、
そこにも今後は注目したい
・コストプッシュインフレが広範囲に影響し、期待インフレ率が若干上がる可能性
・次回の利上げは成長率の見通しよりも、物価の動向次第
・物価安定の規律ができていない弱い通貨が暗号資産などにやられていく
・過去の歴史において、長く利上げせずにいると、後から急激に物価が上昇して
大幅な利上げを迫られることもときどきあるよね
そんな感じの話がありました。
企業の倒産が増えているので、これ以上の円安と物価上昇は抑えなければいけないけれど、
コストプッシュインフレで上昇しているために、NISA投資もあって消費が弱く
ポンポン利上げはできない状態なのだと思います。
衝撃だったのはお米の6割物価上昇が無くても「オントラック(見通し通り)で利上げしていた」という点。
思ったよりも物価上昇の勢いが強いのか、それとも円安が心配なのか。
日本の12月CPIは3.6%とアメリカより高い水準。
統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI) 全国(最新の月次結果の概要)
日本経済の実力(潜在成長率)から考えて0.75%が限界だろうと個人的には思うのですが、
日銀の中立金利の想定は名目で1%~2.5%だそうで、
まだまだ利上げがありそうです。
つまり、
変動金利ローンは危険
半年に一回のゆっくりした利上げペースなら、変動金利ローンを借りすぎている人も、
対策はいろいろ取れると思いますが、
お給料よりもローン返済額が増える可能性が高い(r>g)ので、
ギリギリのフルローンを組んでしまっている人や、これから組んじゃおうとしている人は
本当に気をつけてください。今のうちに節約!
特に氷河期おじさん達のお給料は上がりません!
一方、人口動態で若者が減るので、新卒と物価は上がりやすい。
FXと日本株はハイリスクだと思います。
2030年~には団塊の世代がお亡くなりになり、空き家が増えまくって不動産は大暴落という話も。
国内債券と定期預金はまだ待ったほうがいいですね。
・ゴールドはトランプ関税を意識した機関投資家の買い
ロンドン市場からアメリカに今のうちにゴールドを移しておけば、もしもゴールドの関税が上がったときには
儲かる、みたいな思惑があるらしいです。
でも、関税が上がるのは前から分かっていた話なので、私には今のゴールドの動きは不可解です。
とりあえずヘッジ有りゴールドを中心に半分だけホールド中。
2025/01/26 追記 中国関税に軟化姿勢でドル安 → ゴールド上昇(謎が解けた)
最初に脅しておいて、交渉材料にする、日本人が一番慣れていないパターン。
ドルインデックスを見てなかった……! 反省。
以上です!