政府と関係の深い経済学者の方が
「1ドル300円でも日本経済は問題無い!」みたいな発言をされていたそうですが、
さすがにそこまで行くと、
エネルギーの9割を輸入に頼る日本は、
エネルギー価格が1.69倍くらいになり、
農薬も2割が輸入なので、野菜の価格が+1割程度上昇する可能性が高いと思います。
上場大企業勤めの人(4%)と観光業(3.8%)や輸出の中小企業を除く大多数の国民は、
円安輸出などの恩恵を受けられず、
使えるお金の価値(可処分所得)が減ります。
税金+社会保障費用ですでに5公5民になっている日本は、
その他ほぼ税金と化しているNHK受信料や運転免許・車検更新料などを考えると
壮絶な生活苦に陥る人も出てくるのではと。
現時点で貯蓄ゼロの単身者が2割くらいいて、
そのうち不動産資産や親の相続もない人は
どうなるのかなと。
まぁ、犯罪に走る前に、
生活保護にチャレンジしてほしいのですが、
生活保護も拒否される事例があり、
受給の資格があるのに受け取っていない人が8割と
他の先進国よりも低くなっています。
ただ、円安を止めようと利上げしたらしたで、
住宅変動ローン7割以上の日本は
ローン破産が相次ぐのは確実。
ただでさえ空き家が余って社会問題になっているのに、
この上デフレになると
どれくらいの失業者や税収落ち込みが出てくるか、
ちょっと予想もつきません。
仮に日本の円安をストップさせるのに、
日米金利差を同じにする必要があると仮定して
(実際は為替の往復手数料1%弱が歯止めに加算されるか)
日本の政策金利を4.9%に引き上げた場合の
影響についてざっと探してみると、
2%利上げの影響についての試算が見つかりました。
借入金利が2%まで上昇する局面を想定した場合は、
(実際の基準金利や貸し出しは政策金利より高くなる)
利息負担は1社あたり平均で545万円の増加、
経常利益は平均で18.2%減少、
赤字へと転落する企業は全体の1割を超える計算
(現在の日本の上場企業の黒字企業割合は53.5%)
さらに国債(+地方債)の総額が1200兆円だそうで、
4.8%分上昇がそのまま利払い費に反映されたとすると、
57.6兆円分の税収不足(予算の48%)が想定できます。
増税と倒産の規模が不明なので、
これ以上のシミュレーションはできませんが、
少なくとも、
外貨をいくらか持っておかないと、
アイスが買えない生活になりそう。
トルコ先輩のインフレ事例
トルコアイスも価格が4倍以上
地下鉄は2年で3.7倍に
伸びるアイスも高騰 お金の価値が2年で1/3になった国 | NHK | ビジネス特集
ミドルPCが買えなくなったり、
アマゾンプライムが払えなくなるレベルだと
技術革新がさらに差をつけられそう。
日本の円コインは
年初来で-15%
5年で-49.11%
1991年からの実質実効だと3分の1
去年の時よりも、収入の+15%~20%は
さらに貯蓄や投資に回しておいたほうが良さそう。
1ドル300円なら+87%!? (;´Д`)
いやいや、300円に行くまでには米利下げがありそう。
以上です!