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会計事務所の繁忙期と言えば、3月を想像されるかもしれません。
個人事業主の所得税の確定申告書の提出時期だからです。
そのときに限って、源泉徴収票や領収書レシート
請求書などをたくさんもってくるかたは、
会社を作ってもその傾向があるようです。
なかには、奥さんが弥生会計で入力していたけど、
病気により、一人で経理もやらないといけなくなった
というかたもいます。
こうして個人事業主時代に経理を丸投げする癖がつくと、
会社をつくっても、丸投げしたくなるようです。
税理士としては、
会社をつくったら、中小企業として
事業計画書をつくり、社長としてマネジメントし、
会社のブランド価値を高めていってもらいたい
ところです。
そうなれば、損益計算書も貸借対照表も
読めるようになっていただき、
中期経営計画の作成を通じたコンサルティングも
受けていただきたいものです。
ところが、現場に出ていると、
いきなり、そんなふうにはなれないようです。
会社をつくっても、
経理は自分でやるという社長さんには、
決算期をその会計事務所の法人税の確定申告の
繁忙期を避けることをおすすめします。
個人事業主の場合、
事業年度は1/1~12/31と決まっていますが、
法人の場合、任意です。
決算日はほとんどの会社が月末です。
法人の場合、決算月をいつにするかは
とても重要です。
自分の会社の繁忙期を避けることは、
もちろんですが、
会計事務所の繁忙期が3月ばかりとは
限りません。
契約している会社が500以上ある会計事務所
の場合わかりませんが、300社くらいで
職員20名未満の会計事務所の場合、
法人税の繁忙期と閑散期があります。
これは事務所によって異なりますので、
ご確認いただきたいのですが。
だいたいの会計事務所は、夏から秋に
かけてひまな時期となります。
年末調整も所得税の確定申告もなく、
法人税の申告件数も少ない時期となります。
もしも、その時期が本業の繁忙期と重ならなければ、
その時期を決算月とすれば、
会計事務所も手が空いていますから、
駆け込み決算にも対応がしやすくなると思います。
多くの会社が3月で締めるからという理由で
決算月を3月にしたくなる気持ちもわかりますが、
5月に申告する法人の件数がもともと多いため、
5月の駆け込み決算は厳しいと思います。
決算月を任意に決められるというのは、
個人事業主と法人の大きな違いですが、
ちょっと確認して、会計事務所の繁忙期や
自社の繁忙期をずらすだけで、
確定申告のストレスは大幅に減ります。
会計事務所の繁忙期をずらした場合、
特急で決算を丸投げすることも容易となります。
丸投げするのに慣れてしまっていたら、
後々、決算期を変更することもできますので
ご相談ください。