いつもブログを読んでくださり、誠にありがとうございます。
今回は、職場の人間関係を改善するための経営会議のありかた
について、述べようと思います。
「いろんな悩み」
税理士事務所は、どこまでお客様の悩みに共感できるかと思い、
悩みについていろいろ調べてみました。世の中には、実に
いろんな悩みがあるようです。夫婦の悩み、貧乳の悩み、
子育ての悩み、借金の悩み、恋の悩み、毛深さの悩み、
歯の悩み、離婚の悩み介護の悩み、などなど、人生が続く
限り、悩みも続くようです。そのなかでも、一番の悩みは、
やはり人間関係の悩みかと思います。
「職場の人間関係」
職場においても、これはまったく同じことかと思います。
個人事業主であれ、法人であれ、人間同士が集まって
事業を運営する以上、職場の人間関係が原因で、
ストレスやイライラをみなさんも感じていないでしょうか?
職場の人間関係について、掘り下げてみると、上司に
ストレスを感じていたり、人間関係が希薄になっているという
話をよく聞きます。第一生命があ2008年に行った
アンケートでは、部下から信頼されていると思う上司が7割
なのに対し、上司を信頼している部下は、6割だったそうです。
「親の心、子知らず」ではないですが、上司の悪口をいう人や
明らかに上司に対して、信頼のかける人は身近にいないでしょうか?
また、人間関係が希薄になっているのも多くの職場でみられることです。
会計事務所に勤めていると、パソコンにずっと座って仕事をしている
ためか、日中、誰とも会話しないこともよくあります。上司や
同僚が挨拶をしても、目の前の数字の処理に熱中するあまり、素通り
してしまい、いつの間にか、コミュニケーション不足になっている
ということも珍しくありません。こうした職場環境以外にも、
嫌いな人を意図的に無視し、職場で孤立させるケースもあります。
嫌われる人の特徴としては、仕事ができないことや
自分勝手なところがあげられますが、いろいろ調べると
どちらかというと、女性のほうがグループを形成する傾向が強く、
グループから孤立する人をいじめの対象としがちなようです。
「人間関係の解消」
こうした人間関係を解消する方法として
①転職する
②お悩みサイトを利用する
③嫌な人をやめさせる
はたまた、嫌な人をやめさせるおまじないを唱えるといった
方法があります。
①ですが、私自身、職場を変えて2年になりますが、
人間関係はそれほど前の職場と変わりません。
②ですが、お悩みサイトから自分にあった回答を
引き出すのもいいですが、それだとあまりに
ご都合主義的な感じもします。
③ですが、嫌な人を辞めさえるのも労力がいります。
経営者に辞めさせるだけの正当性を理解してもらうには、
3年くらい時間をかけないと厳しいです。
このように①~③は、現実からの逃避というか、逃げの姿勢で、
人間関係を解消しようとするだけなので、根本的な解決にはなりません。
「経営会議はポジティブ」
しかし、もっと根本的に上司や部下のすれ違いをなくし、職場の人間関係
を改善する方法があります。職場の人間関係をよくするには、経営会議を
おすすめします。経営会議とは、業績検討会ともよばれます。
経営戦略を落とし込んだ経営計画の進捗状況をチェックし、
改善するものです。また、それとならんで、重要課題や会社のありかた
についても議論する場となります。
具体的なタイムスケジュールとして一例をあげると、
14時~14時20分 単年度経営計画の進捗状況を確認
14時20分~14時50分 計画と実績のずれの原因を検証
15時~16時 重要課題の解決にむけた議論
会社のコミュニケーションを改善するため、
「報・連・相」で会議をした会社がありました。
そのなかで、朝の出勤時間にいつも遅れてくる人がいました。
その人は仕事は誰よりもできる有能な人ですが、
有能なあまり、独立心が強い人でした。独立心が強いため、
他の社員に自分のペースを強要するところがありました。
しかし、そうした状況で、改めて「報・連・相」について
話し合うことで、お互いの胸を開くことができました。
会議では、出勤時間の連絡として、社内のルールの見直し
を徹底的に行うことが決まりました。正直、会計事務所として
第3者的な立場で我々が入っていなければ、喧嘩になっていた
かもしれません。会議では、上下関係や仕事ができるできない
関わりなく、社員全員に発言の機会を与えるように
配慮をし、小さい会社ですが、全体の意見がまとまり、
社内のコミュニケーションが深まりました。
嫌な相手を辞めさせるといった消極的な方法ではなく、
経営会議を通じて、社内の問題を正々堂々と議論することで、
根本的な解決にむけて動きだせるのです。
会議が終わったあと、社長が
「10年経営してきたが、こうゆうのははじめてだった。」
とおっしゃっていたのが、印象的です。
会議の場で、社内の問題を共有し、「報・連・相」について
みんなで主体的に話しあうことで、全体的な意思疎通が
可能となりました。
「満足度の理由」
こうした重要課題は、まずお客様から事前にアンケートをとり、
いくつかのテーマから重要課題を厳選します。
つぎに、お客様の会議運営のサポートをするまえに、
会計事務所内で、自事務所の「報・連・相」について議論しています。
その議論の結果を踏まえ、当日の留意点をまとめ、整理しています。
こうした下準備を入念に行い、会議のファシリテーションを
行いますから、会議は円滑にすすみます。
また、日ごろから、所属会計事務所の経営計画の進捗状況の
確認も定期的に行うとともに、年間、経営計画の予実管理に
関する会議だけで50回以上、所内で議論を重ねていることも
ベースとなり、会議の運営には、自信をもって臨んでいます。
「最後に」
こうゆう仕事は、本来、経営コンサルタントの仕事かもしれませんが、
税理士として会社を見る以上、数字だけではなく、人間とのかかわり合い
を大切にしたいという気持ちが強いです。
嫌な人におまじないを唱える前に、もっと根本的に職場の人間関係を
よくしたいかたは、まずは経営計画づくりからご相談ください。