千葉在住の友人から銅版画の新作が送られてきました。
野草を主なモチーフにされているようで今回の作品はカラスノエンドウ/ヤエムグラと記されていました。
銅版画の制作は磨かれた銅板にカーボン紙などで下絵を描き、下絵に沿ってキリ等の尖った道具で引っ掻くように絵を描いて行きます。
引っ掻き絵が完成したらインクを引っ掻いて出来た溝にヘラやローラーを使って摺りこみます。
花の部分は赤いインクを摺り込みます。
銅版の表面に残った余分なインキはボロ布で拭き取ります。
インクを摺り込んだ銅版の上に転写する紙を乗せフエルトの布を重ねてローラー状のプレス機で圧をかけて印刷します、凹版印刷の技法です。
印刷する紙はインクが染みやすいようにシンクなどに水を張って浸し、濡しておきます。
濡らした紙の余分な水は新聞紙で拭き取り、インクが転写しやすいようにフエルトの弾力を利用してプレス機で摺り上げた記憶があります。
と言うのは以前小生が体験した銅版画教室での制作工程なのですがエッチングとかドライポイントなどの用語が出てきて制作はかなり難しかった記憶があります😢
これだけ繊細な作品を制作されたことに敬意を表します。