30年前の映画、ずいぶん久しぶりに観ました。
(ホントは忙しいはずなのに~!ま、気分転換ってことで…)
これはもう、私的にはストライクゾーンのど真ん中に来ますね。
最初から終わりまで「しょうもないなぁ~」なんてクスクス笑いが止まらないですよ。
ウディ・アレン演じるアルビンはスタンダップ・コメディアン。彼の新しい恋人のアニーを演じているのは、当時最も脂の乗っていた女優だったダイアン・キートン。いまどきの女優さんと比べるとずいぶん個性的な顔立ちですが、でも何とも言えない可愛らしさとセクシーさがあって魅力的。
アニーのアパートの裏庭のテラスのシーンが好きです(トップの写真)
ゼラニューム、かわいい♪
(私のゼラニュームに対する「偏愛」は、このシーンがきっかけだったといっても過言ではないのだ)
(でも、実際、湿気の多い日本では、ゼラニュームは育てにくい)
アルビンは言う
「自分を会員にするようなクラブの会員になりたくない」
「惨めであればこそ人生は幸福なんだ」
「親が良いと言って勧めてくれたもので良かったものなどない」
(もう、あまりに「同感!」で、嬉しくなってしまう)
新しい恋人、アニーの天真爛漫な魅力に一時は囚われてしまったアルビンでしたが、だんだん彼の中では、彼女は「異質」な部分が大きくなっていってしまいます。
そして、やがて別れの日が来て…
「人生も愛も、不条理そのものなんだ」
そう言って…彼はまたNYの雑踏に消えるのでした。
でも、「自分に言い聞かせて」静かに雑踏に消える…んなら、それなりにカッコがつこうというもの。
彼の場合は、あくまでも
「みんなに言いたい」
「みんなに聞いてほしい」
「みんなに同意してほしい」
で、常に「喚いている」実に鬱陶しい男なんですね。
それでも。どこか共感できる愛すべき人間。
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