見出し画像

And This Is Not Elf Land

Autism- Friendly Version of THE LION KING

Theatre Development Fund(以下TDF)は、すべての人たちに演劇を楽しんでもらうために、さまざまな活動を行っている非営利団体ですが、このほど、自閉症スペクトラムの人たちとその家族にブロードウェイのショーを楽しんでもらうためのプロジェクトを立ち上げました
まず、人気ミュージカルのTHE LION KINGから始まるようです。

10月2日(日)の午後1時からのショーは、自閉症スペクトラムの人々が楽しみやすいように、オリジナルに手が加えられたバージョンで上演されるそうです。この計画を実行するに当たって、TDFは自閉症の専門家から意見を聞き、十分な検討を重ねたうえで、ショーの内容に見直しました。

これには、自閉症の支援団体も大歓迎で、喜びのコメントを出しています。

TDFのディレクターも「自閉症スペクトラムやアスペルがー症候群の人々のためのバージョンを用意するというのは、ブロードウェイの歴史始まって以来の画期的なこと」と語っています。確かに、車いす利用者など、移動の障害がある人たちへの配慮は進んできていますが、人の五感に訴える演劇の世界で、感覚刺激に対する反応の障害とも言われる自閉症にフレンドリーなショーづくりをするというのは、多くの人は想像さえしなかったことではないでしょうか。とくに、劇場など、閉鎖的で音が反響するような環境が苦手な人も多いはずです。

で、具体的には…自閉症の人たちの過敏すぎる感覚をいたずらに刺激しないために、耳障りな音や、客席へのストロボライトを、できるだけ減らすそうです。また、それでも場内にいられなくなる人もいることが予測されることから、ロビーに自閉症の専門家を配し、ケアに当たるそうです。今のところ、このパフォーマンスのチケットは完売になっているそうですが、TDFのサイトでは、今後もAutism-Friendly versionのショーについての情報を次々と出していくようです。


私的には、THE LION KINGというのは、適切なチョイスだと思います。登場人物は、善玉悪玉がはっきりしていて、ストリーも明快ですし、音楽も親しみやすい。これがWICKEDだと、まず善玉悪玉がはっきりしない(笑)まぁ、これがこの話の特性でもあり、面白さでもあるんですが、自閉症スペクトラムの人たちには、受け入れにくい気がします。音楽も、いま一つ親しみにくいし(…)

JERSEY BOYSも、「言葉」と「大人なシーン」を何とかすれば、自閉症スペクトラム・フレンドリーにできると思います。演出も、そんなに刺激的ではない(むしろシンプル)ですし、音楽は心地よく乗れるし。MAMMA MIA!にしても、同じことが言えますが。


しかしまぁ…、向こうはショービジネスの仕組みやチャリティーという考えの土台も違うんでしょうが~こういうのを、さりげなくされると、ちょっとため息が出ますな。

だいたいですね~、そんなもん、被災地で無料公演するぐらい、当然のことでしょうが…いちいち、たいそうなニュースみたいに取り上げんでほしいわ(おっと、地雷かも)この話は~終了~


それとですね…日本じゃあ、ひと昔前までは「友だちが、失恋したショックで、自閉症になった」なんて、普通に言われていたわけですが…今は、もっと理解が進んでいると信じたいです。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Theatre」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2021年
2020年
人気記事