【本日のキャスト】
コーリー・グラント(フランキー)
セバスチャン・アーセラス(ボブ)
ドミニク・ノルフィ(トミー)
マット・ボガート(ニック)
私にとっては…2年以上にわたって、一人の俳優(コーリー・グラント)がひとつの役を演じるのを見続けていることになります。
こんなことは、私の人生の中で、後にも先にも、もうないでしょう!
それだけで
もう胸がいっぱいでした!
今日のコーリーのパフォーマンスも、今までの中で最高の出来!!
これも堂々の「歴代最高点」!
もともと「美しい」パフォーマンスをする人なのですが、今日も、歌、演技、ダンス…どれも、もう神がかり的素晴らしさ、完全に目は釘付けでした。
とにかく、声も非常に良く出ていて、一つひとつの曲を「よく歌いこんでいる」といる印象!クライマックスの「君の瞳に恋してる」は初鳥肌(笑)でした、素晴らしい!!
もっとも、歌については(以前も書いていますが)やはり、ヴォーカリストとしてのキャパシティーとしては、ジャロッドのほうが上です。ジャロッドの声には、透明度も伸びもある。コーリーの声は、ジャロッドにはない、艶や表情はありますが、だからと言って、贔屓のあまり、基本的なヴォーカル力評価を「ひっくり返そう」とは思いません(笑)これは、ジャロッドの天賦の才能なんですよ。
コーリーについても「天賦の才能云々」を語るとすれば、それはやはり「舞台姿の美しさ」をにつきますね~ジャロッドも非常に容姿のいい人なのですが(BWは容姿で選んでいるっぽい…笑)舞台上では、なぜかそれが伝わってこない人。(むしろ、TVや映画向きなのかも)とにかく、今日のコーリーのパフォーマンスは、舞台上から醸し出すニュアンスの豊かさ、歌、ダンス、演技の素晴らしさといい…もうメイン級のパフォーマンスに思えるんですけどね。ジャロッドの進退とともに、コーリーの今後もどうなるんでしょうか~もう、2年以上BWでフランキーを演じていますからね。
で「それでもなお、まだまだ何度も、あなたのパフォーマンスが見たいわ!」と、ちょっと水を向けてみて、表情を伺ったのですが、薄っすらと笑っただけでした。そして"You're my favorite" と言ってくれて、薄着・密着・長時間(!)ハグで終わったのでした(キャッ!)
彼はセバスチャンと一緒に、何か用事に出かけるようで荷物も持たずに慌てていて、(早めに出てきた)で…ハグだけで「ちゃんとした」写真もナシで終わったのが残念だったけど…さらに残念だったのは…というか、むしろ「ショック」だったのは、思ったよりも、ボディには脂肪がついていてる!
え~と…何の話?
そうそう、かつて私は、コーリーは「無駄に演技がうまい」と書いたことがありますが、実際に、この人は「バリバリの演技畑」の人で、大学在学時に自分のプロダクションを立ち上げて、すでに独自の路線を目指しています。作品の性格からみても、JBのオーディションに応募する人には、ミュージシャンあがりの人も少なくないようですから、ちょっとっユニークな経歴。本人も、スカウトで大抜擢されながらも、これまでの自分のスタイルに固執する頑固さを持ち続けているようでした。(だから、あんまり可愛げがないイメージ…顔はかわいらしいんですけどね…はいはい…それと、そういう頑固さは私は好きですよ~)
で、私としては、JERSEY BOYSというメジャーな人気作品の中で、濃い演劇ファンが集まる小劇場のようなテイストの演技も見られるというのも「1度で2度おいしい」ようなことでありましたが、中には「演じすぎ」と感じた人もいたかもしれません。
それでも、今回のパフォーマンスを見ていると、JBという人気作品に、自分本来の演劇観を如何にしてすりあわせていくのか…月日をかけて、ようやくひとつの方向性を見つけたようでした。時とともに、そして、自分の置かれている立場が変わるとともに、パフォーマンスってどんどん変わるものなのですね。今回は、BWに戻ってから3度目の鑑賞になるんですが、演技には、シカゴ時代の「濃さ」が戻っていました。このほうが、この人らしい!
もう、「無駄に演技がうまい」の「無駄に」の部分を切り取らせていただきますよ!!
そしてまた、今回は、歌における進歩にも目を見張るものがありました。これまでは、本人自身が「(もともと音楽畑の人間ではないし)JBで要求されるレベルの歌唱はしてますが、何か?」みたいな(?)…歌に対しては、ちょっと冷めたような、距離置いているようなスタンスでいるように感じられたのですが(だから、舞台以外の場所ではあまり歌いたがらないみたい…)(ただ、これで不世出のヴォーカリストを演じるのも変な話…笑)今回は、一つ一つの音に思いをこめて、「プロの歌」として、しっかり聞かせてくれるようになっていました、何よりも、「歌=人生」だった人がちゃんと演じられているのが嬉しかった(涙)ヴォイトレもかなりしっかりやっているんだろうという印象。音程はもともと正確なのですが、高音にも余裕が出ている。
とまぁ、しかし、
何よりも気になりますのは…
ファンがスターに"You're my Favorite!"というのはわかるんですが
スターが一ファンに"You're my Favorite!"ってどういうこと?
私以外の、他のファンの方にあんまりかわいがられていないとか?(けっこう偏屈ですしね)(もっと、likableな人間にならないと~)と、またまた母の心配が(笑)
それと、今日のマチネは、ホリディー・ウィークエンドということもあって、観光客率が高かったようで、あんまり、お約束なところで拍手は起きないし、拍子抜けしたとこをもあったけど、良いステージでした。
コメント一覧
Elaine's
Koto
最新の画像もっと見る
最近の「JERSEY BOYS (舞台ミュージカル)」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- JERSEY BOYS (舞台ミュージカル)(127)
- JERSEY BOYS(映画)(43)
- JERSEY BOYS(来日公演)(9)
- JERSEY BOYS(日本版)(18)
- JERSEY BOYS(音楽関連)(30)
- Jerry Seinfeld(36)
- SEINFELD Cast(22)
- BEE MOVIE(40)
- CUTMAN(27)
- Theatre(118)
- Books(33)
- Music(84)
- Movies(111)
- THE PRODUCERS(20)
- CURB YOUR ENTHUSIASM(6)
- New York(49)
- HAIRSPRAY(33)
- SEINFELD(139)
- English(1)
- Unclassified(84)
バックナンバー
人気記事