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And This Is Not Elf Land

閉幕へ(1):2007年初めごろのまで話



※ここ、長いこと留守にしていてすみません。コメントを下さった皆さま、お返事が遅れて本当に申し訳ありません。これからもよろしくお願いいたします。

さて、日本時間で9月7日の朝、ついに(…と言うべきだと思う)残念な知らせが飛び込んできました。

ブロードウェイの「ジャージー・ボーイズ」1月15日で11年のブロードウェイ公演に終止符を打つことが決定ました。

日本では、夏の日本人キャストによる公演が熱狂のうちに終わり、ファイナルの日には、早速「再演決定」が告知されるなど、日本では「ジャージー・ボーイズ」は「今が旬」なミュージカルのひとつと言えると思いますが、ブロードウェイでは、昨年春ごろから「危険水域」な興行収入になっていました。あれだけの人気作でもありますし、何とか「のれんをたたまないで」いや「マーキーを下ろさないで」いてほしかったですが。

ファンとしては、「シカゴ」みたいに踏ん張れなかったものか…とか、いろいろ思うところはあるのですが、これについては別記事で書きたいと思います。


さて、1月15日のファイナルには、弾丸でNYに行く予定です。また記事を書きますので、よろしくお願いします。



それまで、「ジャージー・ボーイズ」と私の10年を振り返っていきたいと思いますので、お付き合いくださいませ。


実は、私は2005年、「ジャージー・ボーイズ」(以下JB)のオープン直後にNYに行っているのですが、観なかったという(笑)…何ともトホホな話から始めなければいけません。そのときは「カラー・パープル」のほうを選んだのでした。まぁ、こちらのほうが映画で有名ですし、シャグとかソフィーがどう描かれているのか興味津々だったのでした。

その「カラー・パープル」は、その後数年で終了し、昨年、リバイバルとして再び上演され、初演を上回る評価を得ました。その間、JBはずっとブロードウェイで公演し続けていたわけです。

JBは2006年のトニー賞作品賞に輝きました。音楽は私のツボど真ん中であるばかりでなく、どこをとっても私には「ドストライク」な作品であるはずなのに…なんで観なかったのか!劇場の前は何度も通ったのに!

そして、BWから聞こえてくるのは、JBがとれだけホットな作品であり、客入りもよくチケットがとれない状態か…という情報ばかり。当然、私はBW次回の観劇リストのトップに入れました。


そして、2007年の早春…初めてJBを観たわけですが、まず客層に驚きました!

私が一番若い…(ホントです!)

そして、アジア系が誰もいない、白人ばかり…それも、ビジネス街を闊歩しているような人たちではなく、ホワイト・カラーじゃなさそうな人ばかり。

どこへ行っても多様性そのもののNYにあって、こういう人たちが、これだけの集団でいるのを見るのは初めてでした。

その後、JBが人気ミュージカルとして不動の人気を得るにつれて、客層はどんどん多様化していきますが…最初の出会ったあの人たちを私は忘れることができません。フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズを自分たちのヒーローとして心を寄せ続けていたのは、まぎれもなく、あの人たちなのでしょう。

さて、この頃は、チケットを買うのも大変で、ようやく入手できたものは見切れ席。舞台がよく見えないのがやはり不満ではありましたが、これがオリジナル・キャストで観た唯一の回でもあり、忘れられないものでした。

特に、ジョン・ロイド・ヤングとクリスチャン・ホフが例えようもなく素晴らしく、さすがにトニー賞に輝いた俳優たちでありました。ジョン・ロイド・ヤングのフランキーには6年後に会えましたが、クリスチャン・ホフは1回きりしか観ていないのが今も残念です。

とにかく、このときは「座席が良ければ、もっともっと楽しめたはず!」との思いが強く残り、旅行者として、BWで一番取りにくいチケットをどう確保するかが課題となったのでした。

(続)
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