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And This Is Not Elf Land

SEX AND THE CITY

映画『セックス・アンド・ザ・シティ』
これって…ど こ が 面 白 い の !?

いきなり挑発的ですいません…ファンの方はお読みにならないほうがいいです。
っていうか、こちらもお読みください。



これはTVドラマの方もあんまり見たことがなかったんです。中には「この映画はTVの延長として観ないと面白さが分からない」なんて仰る方もいるようですが、私が面白くないと思ったのは、おそらく、そういう理由じゃないと思います。

だいたい、これとか「アリー・my・LOVE」とか、どうして日本の女性にも人気があるのか、よく理解できないんですよ。だって…高学歴で高収入、何不自由ない、ぶっちぎりの勝ち組女性が主人公で、彼女らの心配は恋愛と×××だけ…まぁ、誰だって「こういう身分になってみた~い」とため息交じりで見るでしょうが~ってことなんでしょうかね?

最初っから「こんな話に感動してやるものか!」…なんて構えているのは私だけなのかも(笑)

日本のドラマなら、額に汗して働く先生とかナースとかの話が多いですよね。そんな人たちが仕事に恋に奮闘する姿をすがすがしく描いてるわけで…こんな日本のドラマの方が余程「まとも」じゃないですか!?

だいたい、私的には、アメリカ人なんて「まともじゃない」「度の過ぎた」「困った人たち」以外の何でもないわけで…それだから、また興味がわくところもあるんですが、どのように「まともじゃない」のか…という話になると~

彼らには4通りあるんですよ。

まず①のタイプ
まともじゃないことを自覚しているが故に、劣等感を隠そうと、だんだん屈折して、内面にこもって、捻くれた見方しかできなくなる。やがては「自虐」という世界でしか自分を解き放つことができない。しかし、こういう手合いは、「自虐」的なセンスと、とてつもないプライドが同居しているから「取扱注意」なのだ。
例:SEINFELD

②のタイプ
まともじゃないほどのポジティプ思考。ものごとの後先も考えないし、ほとんど空気も読めていない。しかし、その生命力は自らの遺伝子も組み替えてしまうらしく、たくましく生き残っていく。「適者」だから「生存」できるんじゃなくて、「生存」できるから「適者」なのだ。
例:GYPSY, HAIRSPRAY

③のタイプ
まともじゃないくらいに直球しか投げられないし、人生すべて「力づく」で何とかなると信じている。世の中には「変化球」ってものが存在するってことも知らないらしい。しかし、根は悪い人間じゃない。
例:UGLY BETTY

④のタイプ
まともじゃないのに、やけに偉そう。自分こそ宇宙の真理と言ってはばからない。どこからそんな自信が来るのか謎。「あんたらに偉そうなこと言われたくない!」と感じるタイプ。
例:RENT

それでですね、私としては①②③の「まともじゃない」人たちは「好き」なんですよ。その馬鹿さ加減にも、どこか共感を覚えるからか、見ていて面白い。しかし、ムカつくのが④ね(笑)

…で、このSEX AND THE CITYは、ドラマは殆ど見ていなかったので(でも印象としては④だった)、もしかしたら③の「愛すべき困ったチャンたち」の話かもしれないとも想像したわけです。それだったら楽しめるかもしれないと…

しかし、違いましたね。(厳密に言うと④ともちょっと違ったけど)

ド派手に騒ぎまくったあげくに、あらあら最後は「愛はブランドじゃない」とか何とか言って「ジミ婚」ですか~?「あほらし!」って前の座席を蹴とばしたくなりましたね。ふざけるのもほどほどにしていただきたい…っていうか、ふざけるなら最後まで徹底的にふざけて、馬鹿を晒してほしかったですね。そっちの方が好感持てたと思います。

だいたい、4人でメキシコの5つ星ホテルで豪遊もいいけれど、それなら、キャリーの引越しの手伝いもしてあげなさいよ。(日本人ならそうすると思う)で、引っ越し(など)の手伝いのために「人を雇う」なんて…ま、これが彼女たちの「普通の」感覚なんでしょうね。

だったら、そんな感覚で「ジミ婚ごっこ」なんてやらないでいただきたい!

とにかく、どこが面白いのかさっぱり分からない映画でございました。すいません。でも、周囲はきゃぴきゃぴしたお姉ちゃんたちのグループがいっぱいいまして、上映前から映画パンフを見てとても楽しそうでした。まぁ、私の前に座っていたのもその一団だったので、座席を蹴とばせなかったのですが(?)

私の娘だったら、「NYでああいう暮らしができるのはほんの一握りなの。才能にも運にも(出自にも)恵まれている人たち。残念ながら、あんたたちは、最初っから、彼女たちと同じ空気さえ吸えないの。これが『越えられない壁』の向こうのお伽噺だって気付かないの?」なんて説教でも垂れるところでした。

映画の話をちょっとすると、レズ・バーで流れていた70年代~80年代の音楽が全て私の好みでした…私は、自分は腐女子傾向はあると自覚しているんですが、こっちの傾向もあるんでしょうか(…)


PS キャリーが最初に登場するときのベストにネクタイのパンツ・ファッション。あれは完全に『アニー・ホール』の真似ですので、あしからず…『アニー・ホール』って、日本ではあんまり人気がありませんし、知らない人も多いんじゃないかと思いましてね~
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