スティーヴン・ミルハウザー(柴田元幸=訳)『マーティン・ドレスラーの夢』(ピュリツァー賞受賞作品)
つくづく思う…「私はミルハウザーに選ばれなかったのだ」
19世紀末のニューヨーク。ドイツ系の煙草商の息子として生まれたマーティン・ドレスラーがアッパーウェストに大規模なビルを建設するが…正直に告白しますと、5分の4ぐらいまではすらすら読み進めたのですが、あとは見事に失速いたしました(汗)
少年時代、家族で出かけたブルックリンはブライトンビーチの桟橋からの眺めにひとつのイメージ(啓示?)を得て以来、彼の思考は常に「上下」のベクトルで伸長していく。都市化・商業化の波が急速に押し寄せた時代、野心家のマーティンが情熱を傾けたのは(誰もが考えそうな)「土地所有=横への広がり」ではなくて、複合大型ビルの建設だった。
…と、この辺まではとても面白かったんですが…まず地上18階、地下3層のビルが完成したあたり、つまり、だんだん、作品が「夢幻譚的な様相」を帯びてきたあたりから読めなくなってきまして…もう「ごめんなさい」としか言いようがありません。
また、やっちゃいました、『ナイフ投げ師』に引き続いて。
ただ、不思議なことに、ミルハウザー自身には悪い感情(笑)はないのです。
最新の画像もっと見る
最近の「Books」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- JERSEY BOYS (舞台ミュージカル)(127)
- JERSEY BOYS(映画)(43)
- JERSEY BOYS(来日公演)(9)
- JERSEY BOYS(日本版)(18)
- JERSEY BOYS(音楽関連)(30)
- Jerry Seinfeld(36)
- SEINFELD Cast(22)
- BEE MOVIE(40)
- CUTMAN(27)
- Theatre(118)
- Books(33)
- Music(84)
- Movies(111)
- THE PRODUCERS(20)
- CURB YOUR ENTHUSIASM(6)
- New York(49)
- HAIRSPRAY(33)
- SEINFELD(139)
- English(1)
- Unclassified(84)
バックナンバー
人気記事