コロナ禍で海外に出かけることができなくなってしまった今、寂しい思いでいらっしゃる方は少なくないと思います。もちろん、私もそうです…そんな今、もっとも懐かしく思い出されるのが4年前のデンマークへの旅。
今でも、一つ一つの思い出をかき集めながら、あのときの体験を引き寄せてみると、デンマークで過ごした日々が鮮やかによみがえります。それほど素晴らしくかけがえのない旅でした。実際には、「長年のペンパルを訪ねる旅」だった…という、どこか「21世紀の昭和な体験」って感じがしますね。
このときのことについては、自分のSNSでは、リアルタイムで紹介したのですが、ブログにも復活したことですし、今度はこちらで紹介しようとおもいます。
それでは、ちょっと長ったらしい「前置き」から(笑)
★ブログ開設以前
このブログを開設したのは2005年の12月です。もう15年も前になります。ちょうど自身の生活に「区切り」がついた頃でもあり、友人の熱心な勧めもあって、ブログを始めてみたのでした。
このブログで取り上げているのは「海外ドラマ」「ミュージカル」「映画」「旅行」など…「エンタメ全開」であれこれ語らせてもらっていますが、それ以前の私の生活は違っていました。
身の回りのいろんなことに追われ、自分の時間がなかなか持てず、将来の見通しも持てず…厳しい毎日を送っていたと思います。旅行に出かけるのも難しい日々でした。
そんな中、少しでも外の世界につながる「扉」が欲しいと思うようになり、思いついたのが「海外文通」でした。異国に住む同世代の人と「毎日どんなものを食べてるの?」「子どもの教育で悩んでいることはある?」なんて、日常的な話をしてみたいと思ったのです。それだけでも気がまぎれるのではないかと…
インターネットもなかった時代の話です。また、日本では「海外文通」なんて学生がするものと相場が決まっていましたが、それまでの経験から、海外では大人の人もやっていることを知っていたので、某海外文通協会に問い合わせて、ペンパルを紹介してもらいました。
この「海外文通」がけっこう楽しくて…「すぐ嵌る」私は、やっぱりすぐに嵌りましたね(笑)
この頃の体験についてはこのブログでも取り上げています。
The Art of Penpalling①
The Art of Penpalling②
The Art of Penpalling③
多くのペンパルがいた中で、いちばん親しく手紙を交換したのが、デンマークの小さな村に住むケティーさんでした。彼女とは、家庭のこと、地域のこと、生活のことなど…それぞれ日記を書くように語り合い、また、お互いの好きな歌手のテープも交換しました。(私は稲垣さまを…笑)何度か電話で話したこともありました。(懐かしいなぁ)
それでも、当時の私にはデンマークは遠い国でした。その頃はバブルで、多くの日本人が海外旅行を楽しみ始めた時期と重なりますが、私はその恩恵にあずかれそうもない生活を送っていました。
そして時は流れ…ケティーさんとの交流はメール→SNSに場所を移します。季節のあいさつや誕生日のお祝いが主になってきていました。
そんな中「一度、私たちの家へ来てください」と誘われるようになりました。デンマークか…行ってみたいな!
というわけで、お互いに都合がついた2016年の7月に尋ねることになりました!
★いざ、デンマークへ
そもそも、私が「海外」に行くのは、観劇を目的にNYなどのアメリカの都市へ出かけるのが主で、ヨーロッパなんて2004年にロンドンへ行って以来だ…なんかドキドキだな。
だいたい、今回は首都のコペンハーゲンだけではなく、ケティーさんが住むユトランド半島の小さな村へ行かなくちゃいけない。どうやっていけばいいんだろう?彼女の村はユトランド半島の中心都市のオールボーから15キロぐらい離れている。で、Google Mapで調べたら、麦畑や牧草地以外何もない場所だ。(トップの写真はケティーさんの家の近くです)「ホントにどうやって行くの?」…とりあえずオールボーまで国内便だな…そのあとは、公共交通とかありそうもないし…ケティーさんに頼んだらこころよく空港まで迎えに来てくれるとのお返事、何とか準備が整いました。
★コペンハーゲン
「機内で出されるドリンクは有料」(食事についているドリンクは除く)(2016年当時の話です)のスカンジナビア航空の直行便で、ついにデンマークへ降り立ちました。
「やった、北欧だ!」
そして、カストラップ国際空港から電車で20分ぐらいでコペンハーゲン中央駅へ。ただ、空港駅の券売機が壊れていたぞ。係員の人に「それは壊れていますから、別の券売機を使ってください」と誘導される。はぁ~、いきなりユルいな(笑)という印象。
ユルいといえば…空港―中央駅間の電車の乗降がちょっと大変だったんですよ。だって、電車の乗降口に段差が…
空港への電車なら、大きなケースを持って乗り込む客が多いはずなのに。うっかりしてたら転げ落ちてしまうわ…ちょっと、信じられない。
っていうか、デンマークは世界でもっとも福祉が進んでいる国な印象なんですが…少なくとも多くの日本人はそう信じてる…いきなりやってくれるな~で、この先の旅がますます楽しみになりました(笑)
でも、市の中心地と空港が近いのが便利すぎる!後日、知人にこの話をすると「ヨーロッパはたいていそうですよ」と軽く流されました…そうなんですか…
とにかく、この駅舎はなかなか素敵です。
さっそく、構内に入っているお店を覗いてみましたが、覚悟はしていたものの…物価が高い!500㏄のペットボトルの水が500円ぐらい。サンドイッチとコーヒーを買えば、軽く1000円を超えます。
そんなわけで、ホテルはエコノミーなものを選びましたが、まぁこれも想定の範囲です…しばらくは浴槽につかるのはあきらめよう。
★人魚の像へ
旅行日程を考えれば、到着してすぐにあの「人魚の像」へ行かないと、見ずじまいになりそうで(いくら「ガッカリ名所」でも見ないわけにはいかんやろ、さすがに…笑)(オーストラリアに行ってカンガルーもコアラも観ないで、ミュージカルを観てきて呆れられた「前科」もあることだし)で、シャワーの後すぐに電車に乗って人魚の像のある公園に向かいました。
数駅で電車を降り、少し歩きました。雨が降り続いていて、ちょっと厳しいコンディションでした。だいたい、英語の表示がないんですけど…もしかしてこれ?↓↓
とりあえず、標識通りに歩いて、無事人魚の像に到着。
おお!
世間では「ガッカリ名所」と言われていますが、私的にはちっともがっかりじゃありませんでした。雨模様なのが良かったのかな…人魚の涙と雨が一緒に流れているようでジ~ンときてしまいました。
で、この人魚の像の顔なんですが…よく見ると、比較的骨格がしっかりしていて、これはデンマークの女性に多い顔立ちのような気がします。デンマークの人たちは、女性も男性も、どちらも凛々しい顔立ち。特に女性はショートカット率が高く(←私の印象)キリっとしていらっしゃる。
この人魚の像も、今こうやって写真を見ていても、デンマークで会った多くの女性たちと共通した雰囲気があります。
★街歩き
さて、人魚の像から戻ってきた後、少し街を歩いてみました。相変わらず、雨脚は弱まりそうもない。でも、夜の9時を過ぎていても明るいのに緩く感動。
市庁舎の前にはアンデルセンの像。チボリ公園を眺めています。どこか「説教オジサン」っぽいのがアンデルセンの魅力ですかね(←私の意見…笑)で、この像もそれが表れていて(←私の印象)いい雰囲気です。
え?「モンティ・パイソンのスパマロット」をやるんだ!
デンマークには古い王室があります。みなさん、こういう話もお好きなのかも。
天気が良ければ、まだまだ歩きたかったんですが(だって、9時を過ぎても明るいなんて、まだ不慣れな旅行者には素敵すぎる)翌日からの日程もぎっしりなんで、ホテルに戻りました。
To be continued
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