ヘレン・ハントasステージ・マネージャー

オフブロードウェイ、Barrow Street Theatreで上演中のOUR TOWN

8月1日まで、ヘレン・ハントがステージ・マネージャー役として出演しています！NYCに出掛けられる方は、ぜひ！

アメリカ演劇の「定番中の定番」OUR TOWN

ついこの間まではマイケル・シャノンが出ていたことまでは知っていたのですが、今回、ビッグな情報が入ってきました…とは言っても、今月６日から出演しているらしいです。

あの、独特のふくよかな低い声は、舞台に馴染むのではないでしょうか。今、NYCにいたら、絶対に観るのですが…もっとも、彼女が出てから、チケット入手も難しくなっているようです。しかし、あの劇場は、観客と演者の境目はありませんから…本当に間近で彼女の演技が見られるってことですよね。

で、この役が「女性」というのは、想像したこともありませんでしたが、情報によれば、メジャーなプロダクションの上演でも、女性がこの役を務めたことはあるそうです。確かに、作者のワイルダーは「この役は男性」と明記しているわけではありませんが…ただ「女性」が演じるということも、想像していなかったのではないかと思います。

舞台は20世紀初頭のニューイングランド。登場する女性たちは典型的な良妻賢母で、ステージ・マネージャーの口からは、結婚観や女性観も語られます。その内容というのは、今の時代に当てはめると、ちょっと無理があるというか、伝統的すぎるというか…そういう印象もあるのですが、これも「男性」の口から語られるということで、「納得」できる部分もあるのですが、あの語りが女性の口から発せられるというのは、ちょっと革命的な出来事のようでもあります。

観てきた人のレビューを読むと、ヘレンは、劇中に登場する二人の夫人たちを、自分の先輩を見守るように、尊敬の念を込めて演じていた、と書かれていました。


いずれにしても、このプロダクションは、２年前のシカゴの時から観ているのですが、非常に実力のある俳優たちで固めた「鉄板」のプロダクションです。どういうタイプのステージ・マネージャー役が来ても、素晴らしいコンビネーションを見せてくれるでしょう。あの俳優陣があってこそ、それぞれのステージ・マネージャー役の個性も映えるのだと思いますね。

となれば、ヘレンの次は「誰」が来るのか…楽しみでもあります！