※SEINFELD(となりのサインフェルド)6-4‘The Chinese Woman’(中国人の女性なら)の内容が書かれています。
毎度のオープニング・モノローグ。
I think the thing I admire most about the Chinese is that they're hanging in there with the chopsticks. Because, if you think about it, you know, they've seen the fork... by now. I'm sure they've seen the spoon, they're going, "Yeah, yeah, they're OK... We're going to stay with the sticks." I mean, I don't know how they've missed it: thousands of years ago, Chinese farmer gets up, has his breakfast with the chopsticks, goes out and works all day in the field with a shovel... Hello?... Shovel! Not going out there ploughing 40 acres with a couple of pool cues.
中国人って、いつまでもしっかり「箸」にこだわってるのが何よりも凄いと思うね。なぜって、だってそうでしょ?あの人たちはフォークってものを見たことがあるはずだ。絶対にスプーンだって見たことがあるはずでしょ?だけど、あの人たちは「いえいえ、いいんですよ。箸を使いますから。」だって…あの人たちは何故気付かなかったんだろうね?何千年も前、中国の農民が朝起きて、箸を使って朝ごはんを食べて、一日中畑で仕事をしに出かける…シャベル(スコップ)でね。いいかい?シャベルだよ。40エーカーの土地を2本の玉突きの棒で耕しに出かけるんじゃないんだよ。
これもJerryの有名なネタの一つです。
まぁ、私はChineseじゃありませんが・・・
余計なお世話です。
さて、JerryはGeorgeに電話をしようとしても、回線の混線で見知らぬ女性宅にかかってしまうのです。
SEINFELDは電話のネタが多い。やっぱ、90年代の話ですね。cell phoneが当たり前の今ならあり得ないエピソードも少なくありません。それにしても、混線で他人につながったり、二回線電話の会話が筒抜けだったり…アメリカの電話ってどうなってるの?なんて思ってしまう(笑)
JerryはGeorgeに電話をかけるつもりが、いつもDona Changという女性のところにかかってしまい、お互い「おかしいよね」なんて言ってるうちに意気投合して、ちゃっかりデートの約束をしてしまうのです。
名前から判断すると中国系の女性らしい。彼女はJerryのショーを見に来てくれたこともあるらしく、待ち合わせのChinese restaurant(またか!)で彼女を待つのですが…現れたのは白人女性。
DONNA: I'm Donna Chang...(Dona Changです。)
JERRY: W-what do you mean?{呆気に取られて}(えっ?なんで?)
DONNA: I mean: I'm Donna Chang.(私がDona Changです。)
JERRY: You're Donna Chang?(あなたが?)
DONNA: Did you think I was Chinese?...
(私が中国人だと思っていたの?)
JERRY: Oh. No. What, you mean because of the "Chang"?
(いや、別に。Changだからだって…そんな…)
DONNA: Actually, the family name wasn't originally Chang. Used to be "Changstein."
(ホントは、もともとはChangって姓じゃないの。もともとはChangseinだったの。)
なんか…どうなんでしょう?
steinを取っちゃったわけなんですね。
そこまでならあり得ない話じゃないかもしれませんが…
で、結果的に中国人に間違われやすい姓になっちゃったって…
くすっ!と笑えるような話であります。
だいたい、Chang+steinなんて名前、あり得るんでしょうか(笑)
…というか、ネタとしてもちょっとアブナイ???
Jerryは’See, it's false advertising.’などなど、Elaineにひととおり文句を言うんですが、とりあえず好みのタイプだったので付き合い続けます。
Jerryの部屋で
JERRY: Did they uncross the lines yet?
(混線はまだ直らないの?)
DONNA: No, they can't find the problem. It's really getting ridicurous.
(ええ、何が原因か分からないんですって。バカな(ridiculous)話だわ!)
しかし、彼女、ridiculousの発音がおかしいんです。rとlの区別をしていない…。これって中国人を始め、日本人や他のアジアの人に特徴的な発音の問題ですよね。Jerryが訳のわからない顔をすればするほど、観客の笑いは大きくなります。
この彼女、名前だけが中国人っぽい…のではなさそう。
JERRY: Did you say, "ridicurous"?
(ridicurousって言った?)
DONNA: Ridiculous.(ridiculousよ!){今度は正しくなってる}
Georgeがやってきます。JerryからDonaを紹介されますが、彼女はGeorgeのママと話をしたことがあると言う。
GEORGE: You spoke to my mother?
(おふくろと話をしたことがあるって?)
DONNA: She was trying to call you, but—
(お母さんはあなたに電話をしようとしたんだけど…)
JERRY: The rines are crossed?
(回線{line}が混線していたのさ。)
{GeorgeとDonaは不思議そうにJerryを見る。}
GEORGE: Did you say, "The rines are crossed?"
(今、rineが混線してるって言わなかった?)
JERRY: Did I?(ほんと?)
rとlの「混線」がJerryにも感染したようで…
ま、どっちにしても、私も身につまされる
Georgeの両親は離婚を考えているところなのです。
パパの方はマントを着た謎の弁護士に会って
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/b6/3649141b4c742ae4290e4a1a583fa067.jpg)
相談してるし(誰なのか、バレバレですね)
ママは、たまたま電話してきたDonaに相談するのです。
Donaは儒教の教えを話して聞かせて、離婚しないように説得し、それが功を奏してママは離婚を思いとどまります。
しかし、Donaと実際に会い、中国人じゃないことが分かると
ESTELLE: I thought you were Chinese!!
(あなたは中国人だと思ってたのに!)
DONNA: I'm from Long Island.
(わたしは ロングアイランド出身なの。)
ESTELLE: Long Island?!?! I thought I was gettin' advice from a Chinese woman!!
(ロングアイランドですって?私は中国人女性にアドバイスされてると思ってたのに!)
DONNA: I'm sorry...?(すいません。)
ESTELLE: Well... then... that changes everything!
(それなら、事情は変わったわ!)
GEORGE: What?!(ナンだって?)
ESTELLE: She's not Chinese; I was duped!!
(この人は中国人じゃないのよ。私は騙されたの!!)
GEORGE: So what?! She still gave you advice; what's the difference if she's not Chinese?!?!
(だから何だって言うんだ?!彼女はおふくろに忠告した、中国人であろうがなかろうが、関係ないだろ?)
ESTELLE: I'm not taking advice from some girl from Long Island!!
(ロングアイランド出身の女性のアドバイスなんか受けないわヨ!!)
GEORGE: Wait a minute! You're--now you're getting a divorce because she's from Long Island?!?!
(待てよ!彼女がロングアイランド出身だから離婚するのか?)
FRANK: You want a divorce?!!? You got one!!!
(おまえがそのつもりなら、こっちだって離婚だ!)
JERRY: You know, you might wanna think about changin' your name...
{Dona Changを見て}(やっぱ、名前を変えた方がいいって思わない?)
これって、いわゆるひとつの、New Yorkネタなんでしょう。