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And This Is Not Elf Land

SEINFELD 5-14 The Marine Biologist(美人の同級生と再会したら)

SEINFELD(となりのサインフェルド)5-14、The Marine Biologist(ニセ学者のクジラ救出劇)。
無職のGeorgeは出身大学の同窓会誌に載せるニュースもない…。

ある日、大学時代の同級生Dianeと偶然出会ったJerry。このDiane、なかなかの美人ですよ。

DIANE: I've been seeing you on TV you're doin' great.
(あなたのこと、テレビで見てるわよ。凄いじゃない!)

JERRY: Yeah pluggin' along.
(ああ、こつこつやってますんで~)

ここね、
Jerryさんはシャレを言ってらっしゃるようなので、解説しておきますと…

plug along (こつこつと働く)とTVのplugをかけているんですね。

ここ、確かWowowでの放送では「小さなことからコツコツと…」なんて日本語台本になっていて、これはこれで上手いと思いましたよ。


で、ここで大事なのはJerryの駄洒落じゃなくて…

DIANE: You know I got the Alumni magazine. What ever happened to your friend George? I notice I never see his name in there. …He was always such a goof-off. I mean did he ever get anywhere?
(ところで、同窓会誌が届いたんだけど、あなたの友だちのGeorgeってどうしちゃったの?彼のことって載っていたことがないじゃない?…彼って、けっこういい加減な人だったから、何の職にも就いてないんじゃないかと思って。)

JERRY: Sure.(そんなことはないさ)

DIANE: Yeah? What field?
(えっ?どういう関係のコトやってるの?)

JERRY: Marine biology.(海洋生物学。)

DIANE: George is a marine biologist?!…I can't believe it. I-I would never had thought…
(えっ、Georgeが海洋生物学者に?信じられないわ。思ってもみなかった!)

JERRY: Yeah... he’s specializing in whales. He's working on lowering the cholesterol level, in whales… all that blubber -- quite unhealthy. You know it’s the largest mammal on earth but as George says "they don't have to be."
(ああ、彼の専門はクジラでね。クジラのコレステロールを下げる実験をしてるんだよ。あれだけ脂身があると体に悪いだろ。Georgeによれば、クジラは世界一大きな哺乳類である必要はないんだそうだ。)

なんか、Jerryがしょうもないネタを口から出まかせで言っちゃった…って感じですね。でも、Dianeは感動して、学生時代のイメージとは違うGeorgeに興味を持ち、一目会ってみたいと思うのでした。

例のレストランで…

相変わらず美しいDianeに久しぶりに会って、それでもってGeorgeの話題が出て、彼女が自分に興味を示したと聞いて大喜びのGeorge。

DianeはGeorgeに連絡を取りたがっていたので、Jerryは電話番号も教えたとのこと。こんな願ってもない展開に、Georgeが有頂天にならないはずがありません!

JERRY: Now, I should tell you… that, at this point, she's under the impression that you’re - a - ah…
(でさー、言っとかなきゃならないことがあるんだけど、彼女は今の君の職業が、つまりなんというか…)

GEORGE: A what?(何だよ?)

JERRY: A marine biologist.
(海洋生物学者だと思ってる!)

GEORGE: A marine biologist?
(海洋生物学者?)

JERRY: Yes.(ああ)

GEORGE: Why am I a marine biologist?
(なんで僕が海洋生物学者?)

JERRY: Why, you don't think it's a good job?
(だって、いい職業だと思わないか?)

GEORGE: I didn't even know it was a job. …Well what if she calls me? What am I supposed to say?!
(そういう仕事があるってことも知らなかったよ!…彼女から電話がかかってきたら、どう言えばいいんだよ!)

とは言っても、Georgeは最初の電話は何とかうまく取り繕って、デートの約束をするのでした。

JERRY: I did it for you.
(僕のおかげだよな。)

GEORGE: I don’t know what’cha had to tell her that for. You put me in a very difficult position, Marine Biologist! I'm very uncomfortable with this whole thing.
(なんで彼女にあんなことを言ったのか、理解に苦しむね。おかげで、僕は非常に困難な立場におかれた。海洋生物学者だぜ!こういうのって、ちょっと耐えられないんだけどね。)

JERRY: You know with all due respect I would think it's right up your alley.
(お言葉を返すようですけどね、それってなかなか君好みだと思うんだけど。)

GEORGE: Well it's not up my alley! It's one thing if I make it up. I know what I'm doin, I know my alleys! You got me in the Galapagos Islands livin' with the turtles, I don't know where the hell I am. …Look, why couldn't you make me an architect? You know I always wanted to pretend that I was an architect. Well I-I'm supposed to see her tomorrow, I-I-I'm gonna tell her what's goin on. I mean maybe she just likes me for me.
(僕好みなもんか!僕なら絶対に思いつかないよ。僕は、自分の好みを一番良く分かってるからね。君は勝手に僕を亀と一緒にガラパゴス諸島に追いやってしまったんだ。そして、僕は自分のいる場所さえ分かってない!…だってさ、君は僕を建築家にだってできたはずだ。僕はいつも建築家のふりをしたがっていたじゃないか?明日彼女に会うことになっているんだよ。そして事情を説明するよ。もしかしたら、彼女はありのままの僕を好きになってくれるかもしれないし。))

このエピソードの台詞もなかなか面白いです。
JERRY: Why, you don't think it's a good job?
GEORGE: I didn't even know it was a job.
こういう「お決まり」の切り返しも好きですし、

Jerryの言う”it's right up your alley”(君の好みに合う)のalleyを、Georgeが自分の行き場所のように使って応答しているのも面白い。(日本語訳はテキトーですが…毎度、すいません)

それと、この最後のGeorgeの長い台詞も傑作だと思う。

海洋生物学って、実際にはどういうものなのか、想像は難しいんだけど(そういう点では、Georgeの言い分は正しい)夢があってロマンを掻き立てられるところがありますし、SEINFELDには格好の題材じゃないかと思いますね。

ストリーの中でも、海洋生物学関連表現(?)がいろいろなメタファーとして使っているのが面白い。SEINFELDの言葉遊びの面白さが実感できると同時に、Jerry(またはLarry)がずっと持っていたマニアックなネタの集大成のようなエピソードでもあります。(クジラの脂身のネタとかね~…こんなのを寝ても醒めても弄繰り回してたんでしょうね、JerryかLarryか…どっちかが)

そういう点では、とてもSEINFELDらしいエピソード。

…さて
こういう「ウソの」シチュエーションって、
なんだかんだ言ってもGeorgeの得意分野なんですよ。

「ありのままの僕を好きになってもらう」なんてのは、イコール「失恋」だってことは、視聴者も既に学習していますよ~ここまできたらウソを貫くしかないのよネ、もう後戻りはできない…ガンバッテ~

てなわけで、
翌日、浜辺に「すっかり海洋生物学者になりきった」GeorgeとDianeが仲よく歩く姿がありました。

後半も、傑作台詞が出てきます。
to be continued
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