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And This Is Not Elf Land

SEINFELD5-3The Accountant(繊維アレルギーに注意?!)

※SEINFELD(となりのサインフェルド)5-4'The Sniffing Accountant'(鼻から吸引会計士)



さて、Jerry、Elaine、Georgeはいつものレストランにいます。

Jerryはクローゼットの奥から出てきたという、彼には珍しいモヘアのセーターを着ています。(トップの写真)
Elaineは新しい彼氏にメロメロ…
Georgeは両親の家に戻ったばかりで複雑な心境、元気もない…

そんな中、みんなの大学時代の知り合いで会計士のBarryがやってきます。
BarryはJerryのお金も管理しています。

派手な指輪をしたりして、羽振りが良さそうなBarry。
「元気?」「このあたりにはよく来るの?」「僕のお金はどう?」なんて会話がはずむのですが、なんか、Barryがしきりに「鼻をすすっている」のも気になるところ…

BARRY: …By the way, where’s the bathroom?
(ところでトイレはどこ?)

JERRY: Bathroom uh, bathroom's uh right over there.
(トイレ、ああトイレは向こうだけど)

BARRY: Oh, great.(ああ、たすかった!)

(Barryはトイレへ)

JERRY: Did you see that?(おい!みたか?)

ELAINE: See what?(何を?)

GEORGE: Yes, I saw that.(見たよ!)

ELAINE: What?(何よ?)

JERRY: What was all that sniffing?
(あの、しきりに鼻をすすっていたのって何?)

ELAINE: I don't know.(さぁ)

JERRY: You don't think...?(あれって怪しくない?)

ELAINE: Oh, no! Come on Jerry.(そんな!違うわよJerry.)

JERRY: I mean what if, what if, this this guy has got all my money. Plus he has got some Kramer's money with him. This guy could write checks to himself right out of my account.
(でもさ、もし、もしだよ…自分のお金を預かっていて、Kramerのお金も預かっているやつが、直接僕の口座から支払いをしているとしたら)

ELAINE: No, I have known this guy since college. He doesn't do drugs.
(まさか!大学時代から彼を知ってるけど。かれはドラッグなんてやらないわ。)

JERRY: Then, what was all that sniffing?
(じゃあ、あの鼻をすすっていたのって何?)

ELAINE: Maybe it's the cold weather.
(寒いからでしょ?)

JERRY: Today's not cold.
(今日は寒くないじゃん!)



早速、アパートに戻ってKramerに話すJerry。

Kramerは「トイレ」に行ったのが怪しいと言う。彼によれば「やつらはトイレに住んでいる」んだそうです。Elaineは「男って、どうしてこう単純なわけ~」なんて「やってられない」って顔してます。

ELAINE: All right, here, you call him right now. See if he's sniffing right now.
(じゃあ、ほら、彼に電話してみなさいよ。今も鼻をすすってるか確かめてみれば?)

JERRY: Good idea. (なるほど!){電話をする}

I'd like to speak to Barry Prophet, please.
(Barry Prophetさんに用があるんですが)


VOICE: I'm sorry he's out of town this week.
(すいません、彼は今週は出張中なんです。)

JERRY: Out of town?(出張?)

VOICE: Yes, he went to South America.
(ええ、南米に行っているんですよ。)

JERRY: South America?(南米だって?)

KRAMER: South America?(南米だとぉ?)

JERRY: I'll call back, thank you. (hangs up the phone) He went to South America!
(またかけなおします。{電話を切る}南米に行った!。)

ELAINE: So what?(だから?)

JERRY: Who goes to South America?
(誰が南米になんて行くか?!)

ELAINE: People go to South America.
(行く人だっているわよ。)

JERRY: Yeah, and they come back with things taped to they're large intestine.
(ああ、で、大腸にブツ隠して帰ってくるのさ。)

ここまできたら、「自分の足で」証拠を探すしかありません…
てなわけで、Jerry+Kramer+Newmanの「最強チーム」がBarryと接触を持つことになります。
「探偵ごっこ」もまんざらではない3人…

実際に接触する役はKramer、
Jerryから譲り受けたモヘアのセーターを着ています。
Kramerお得意の「身体を張ったギャグ」が炸裂する見せ場でもあります。

Barryとわざとらしい会話をしながら、彼がしきりに鼻をすすり、トイレに行く現場を確認!!

数日後、Jerryの部屋で手紙を書いています。

JERRY: 'Dear Barry. Consider this letter to be official termination of our relationship effective immediately.'
(「親愛なるBarry、この手紙は我々の公的な関係を終了することを伝えるものであり、直ちにに効力を持つ。」)

ELAINE: You still have no proof.
(まだ、何の証拠も無いんでしょ?)

KRAMER: Elaine, he was sniffing like crazy around me.
(Elaine、ヤツは俺の周りで鼻をすすりまくっていたんだぞ!)

JERRY: 'I will expect all funds in form of cashier checks no later than the 18th'.
(「遅くとも18日までに預金小切手にして全財産を返還する事。」)

Barryの「トイレでの姿」を隠し撮りした写真をこっそり同封してNewmanが投函しに行きました。

その後、ピザ屋がピザを届けにやって来ます。
ピザ屋のデリバリー・ボーイのRalphも鼻をすすっているんです…ん~

KRAMER: What's the matter? You've got a cold?
(どうしたんだ?風邪か?)

RALPH: No man Kramer, what is this?
(いや、おい、これはナンだ?)

KRAMER: It's a sweater.(セーターだろ)

RALPH: What is it made out of?(素材は何なんだ?)

KRAMER: I don't know, Jerry gave it to me.
(さぁ、Jerryに貰ったんだから。)

JERRY: Mohair, I think.(モヘアだろ。)

RALPH: Mohair, that figures, I'm allergic to mohair.
(モヘアか…やっぱりな。俺はモヘアのアレルギーなんだよ。)

JERRY: I was wearing that sweater in the coffee shop when Barry came in.
(コーヒーショップにBarryが入ってきたとき、僕はあのセーターを着ていた。)

KRAMER: Jerry, I was wearing it in the bar.
(Jerry、俺はバーで着ていたよ。)

ELAINE: The sweater! The sweater made him sniff! See, I told you he wasn't a drug addict.
(セーターが原因でしょ?セーターのせいで鼻をすすっていたのよ。だから、彼はドラッグ中毒なんかじゃないと言ったでしょ!)

おっと、意外な展開に!

でも、いつも「ろくなことをしない」Newman、このときも、自分が引き起こしたちょっとしたトラブルで、手紙を落とし、投函しないままで終わったのでした。

Elaineも「ホントに良かった。Newmanもたまには良いことをするわ。」と一安心だったのですが。

JERRY: I just came from a meeting with my lawyer.
(今、弁護士のところに行ってきたんだ。)

ELAINE: What is this?(これ何?)

JERRY: It's a letter from your friend Barry Prophet's lawyer.
(Barry Prophetの弁護士からの手紙さ。)

ELAINE: He is filing a chapter eleven. Why, what's going on, why is he filing a chapter eleven?
(「彼は破産申請をしました…」どういうこと?なんで破産申請なんてするわけ?)

JERRY: Bankruptcy, bankruptcy...as in I've taken your money and spent it on drugs!
(人の金を取り上げてヤクに使って破産したのさ!)

ELAINE: What do you mean, I thought it was the sweater.
(えっ?セーターじゃなかったの?)

KRAMER: All right, What about the money?
(ああ、ところで金はどうなるんだ?)

JERRY: What about the money? Apparently if I had dissolved my relationship with him prior to his filing chapter eleven, I've could've got the money back. Which I would've done, if a certain imbecile had been able to get to a mailbox and mail a letter!!
(金はどうなるだって?はっきり言って、彼が破産申請する前に関係をたっていれば、お金を取り戻す事ができたさ。あのオツムの弱いヤツが投函していればネ!!!)


このエピソードはJerryの実際の体験をもとになっています。Jerry自身もお金を預けていた会計士が、そのお金をドラッグにつぎ込んでいた…って「事件」があったんだそうです。もともとSEINFELDのエピソードってJerryやLarry、担当した脚本家などのスタッフに実際に起きたことがベースになっていることが多いらしい。(しかし、みんな、なんて「日常」なんだ!)

このエピソードは「衣服の素材」&「感嘆符」も隠れテーマになっていて、Elaineと彼氏のエピソードや、Georgeの就職失敗、Newmanが投函しそこなったのも「素材にこだわった(?)」ことが原因なのです。無駄のない、計算しつくされた脚本です。
たたみかけてくるようなダブルのオチも痛快でコメディーの王道。しかし、「プロデューサーズ」同様、「お金」のことにはテンで疎い私…どうしてJerryのお金が戻ってこないのか…な~んか、よくわからないのだ(笑)

いずれにしても、この頃は、SEINFELDの「黄金時代」と考える人も少なくありません。

コメント一覧

master of my domain
尊敬です
Talk me-Teach meさまが会計士一歩手前の資格をお持ちなんて…凄いですね!



私など、税金であろうが、保険であろうが、年金であろうが…とにかく「お金絡み」の事には疎くて…話を聞いているうちに「目が虚ろ」になってくるんですよ~



…とは言っても、別に「お金の心配が要らないような生活をしてる」わけでもない(むしろ、その反対)なのに…こんなんでいいのでしょうか~!!!



SEINFELD、見られるといいですね

Talk me-Teach me
会計は複雑ですから…。
会計士一歩手前の資格まで持ってますが

(でもその一歩は、普段の一歩と人類が月面へ踏み出した一歩くらいの差があります)

ホンット訳の解からないシステムですよ。

あんなモノ、普通の方々は知らなくて良いと思います(笑)



ところで、近所のレンタル・ショップにサインフェルドがありませんでした…。

とりあえず、顔なじみの店長に「シリーズでドカンと入れてくれ」とお願いしてきましたが…。

いつか、見れると信じています…。

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