運動すると汗が出ます。つまり水分と塩類が体内から失われると言うことです。
これを補うために水分と塩類を同時に補給できるという触れ込みでポカリスエット、アクエリアスと言ったアイソトニックドリンクが売り出されました。
しかし、一部のアスリートは知っていました。 アイソトニックドリンクは処方の濃度では甘すぎて口の中がべたつくだけでなく、水分補給のスピードも思うほどでないことを・・。そして賢いアスリート達は半分程度の濃度でこれを飲み始めました。これがハイポトニックドリンクの始まりです。
時代はさらに進み、アミノ酸の時代となりました。特に注目されたのがロイシン、イソロイシン、バリン。この三つのアミノ酸はまとめてBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれ、疲労した体のリカバリーにとても有効だと言われています。
っということで、身近なところで手に入るBCAA入りスポーツドリンクを集めてみました。
BCAA含有量の多い順に右から大塚製薬のアミノバリュー、味の素のアミノバイタルボディリフレッシュ、伊藤園のパワーハイポトニック、富永食品のスポーツナビゲーター、一番左がコカ・コーラのアクエリアスビタミンガードっと並べてみました。
100mlあたりのBCAA含有量はアミノバリューが400mg、ボディリフレッシュが274mg、パワーハイポトニックが70.5mg、スポーツナビゲーターが12mg、ビタミンガードはパッケージに記載がない位微量(笑)。
でもBCAAが多ければエライかというとそうでもありません。
エネルギー源である炭水化物で比べると、パワーハイポトニックが100mlあたり4.9g(果糖、砂糖)、スポーツナビゲーターが4.7g(果糖ブドウ糖液糖)、ビタミンガードが4.3g(高果糖液糖、はちみつ)、ボディリフレッシュが3.8g(果糖)、アミノバリューが2.9g(果糖、ブドウ糖)となっており、どれが良いのかさっぱりわかりません。
わしが一番注目したいのがクエン酸なのじゃが、これはパワーハイポトニックが700mgとダントツで、続いてアミノバリューが260mg、ボディリフレッシュが200mg。ビタミンガードはクエン酸の表示はされているのですが含有量は書かれていません。スポーツナビゲーターに至っては酸味料としか書かれてなく、たぶんこれがクエン酸の事だと思うのじゃが・・・。
っで、もう一つ大事な性能が・・・尿意がどの程度来るか。これって普段の生活ではそんなに気にならんのじゃが、持久系レースの本番では非常に重要なんですね。
こればっかりは飲んでみないとわかりません。
とりあえずわしが練習の時に飲む用で一番気に入ってるのはパワーハイポトニックです。トイレに行った後、練習前に20分くらいかけてちびちびと半分飲んで、一時間くらい無給水で練習し、その後に10分くらいかけて残りをちびちび飲むって感じで、その間ほとんど尿意が来ません。ボディリフレッシュは結構尿意が来るんよね。この両者の決定的な違いはボディリフレッシュにアルギニンが126mg含まれているのに対しパワーハイポトニックにはアルギニンは含まれておらず代わりにシトルリン35.3mg、アラニン7mg、グルタミン3.6mgが含まれています。何がどう効いているのかよくわかりませんが、尿意に関しては明らかに違います。
どのドリンクも一長一短あるはずなので、運動の開始前に飲むのか、最中に飲むのか、終わってから飲むのかで選択肢が変わってくるのは当然ですね。
ほいじゃが、パワーハイポトニックはお茶で有名な伊藤園ブランドの割には認知度がいまいち低いようで、扱っている店が少ないというのが難点ですな。はやくコンビニで扱ってくれんかねー。
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