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まちとも こころのおもむくままに

地域の活力低下の危機

定点観測地の空は黒雲で覆われ不穏な雰囲気。
この直後に一気に豪雨となりました。

新型コロナウイルスは、社会の様々な分野にダメージを与えています。
地域社会における支え合いの活動もその一つ。
感染予防ということで、様々な支え合いの活動が停止あるいは縮小しています。

介護予防の分野で、地域の支え合いは大きな力を発揮してきました。
当地ではS型デイサービス(ミニデイサービス)という活動が、小学校区に数か所の集まりとしてボランティアによって運営されてきました。
しかし、この活動も感染予防ということで2月から停止し、9月再開の方向で調整されています。

この活動の利用者は、高齢者で様々な基礎疾患をかかえた方々ですから慎重な対応が求められるのは当然です。
一方で、この集まりに参加することで他者との交流ができ、定期的に体を動かすことができていた状況が途絶えることで新たなリスクが生じる可能性があります。
また、利用者の介護予防面でのリスクとともに、ボランティアのモチベーション維持という側面でのリスクもあります。

この間、地区社協の役員会などを何回か行っていますが、地域の行事(夏まつり等)が中止されることで、構成員自身の中に例年取り組んできた準備の大変さなどから解放されて、一種の安堵感が漂っている雰囲気も感じられます。
感染予防しながら人々のつながりを維持しようという困難を回避し、コロナだから仕方ないという方向に流れる傾向に危機を感じます。

地域社会の支え合いは、人と人とのつながりをどのように作っていくかというもの。
他者との接触機会を少なくしようという感染症予防とは相反する面があります。
今、地域社会のつながりを生み出してきた活力の低下を感じています。
コロナの中での地域社会の支え合いについて、何ができるのか、地域の中で考えていく必要性を強く感じています。

ジャカランダが、きれいな花を咲かせています。
こちらは白い雲の空ですが、向きを変えれば青空に紫の花が映えます。




コメント一覧

matitomo2017
mirapapaさん こんばんは。
地域と言っても、それぞれ事情が違いますね。
感染者が発生したところは、また違った状況があると思います。
人々のつながりが維持できるようにしたいですね。
mirapapa
私の住む周辺は古い地域で、年寄りや子供が、どの家にどういう風にいるのかを皆が知っているような土地柄です。
1km離れたら都会のような感覚の地域があるんですが、やはり地域の皆で皆を気にかけるような風潮は、若いころは煩わしかったものの、今ではありがたく思います。
体温を感じ合える関係を維持することは、安心できる社会には必要かな、と思います。
コロナのようなことでそれが失われてしまうのは避けたいものですね。
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