まちとも こころのおもむくままに

==ボランティア時々写真撮影==
日々の暮らしの中で感じたこと、時々撮る写真などを綴っていきます。

認知症サポーター養成講座

2023-07-09 16:50:00 | 地域生活支援
振り返りは一旦休止します。

昨日、認知症サポーター養成講座が開かれました。
在宅の認知症の方が増えている中、その方たちを地域社会がどのように受け入れ、ともに暮らしていくのか考えることが求められます。

昨日の講座は、自治会と民生委員の共催という形で開催されました。
この開催方式は重要だと考えます。
地域社会で認知症についてある程度関わりのあるのが民生委員、地域の困りごとを受け止めるのが自治会と民生委員、地域社会での取り組みを進める上で頼りになるのが自治会、そのような役割を持った人たちがともに認知症への理解を深め、地域社会の在り方を考えることが欠かせません。

講座の周知はお知らせのチラシ1枚で十分ではなかったようですが、昨日は役員等を含め30名が参加しました。
認知症は誰でもなる可能性があること、相手の自尊心を傷つけない、余裕を持って対応することなど多くを学ぶことができました。



自分の経験では、周辺症状に基づく問題行動をかかえた方に多く接してきたことから、認知症というと問題行動が出現した時にどのように対応するのかすぐに考えがいってしまいがちです。しかし、多くの方が隠れて過ごしているような状態で、ちょっとした周囲の配慮があればもっとオープンな地域生活ができることを強く感じました。

この講座が地域の中で多く開催され、地域社会の理解が広がるなら、認知症になってもより長く地域生活を送ることができるようになるのではないでしょうか。
そんなことを感じることができた認知症サポーター養成講座でした。



   


研修会の内容を考え中

2019-06-10 22:45:40 | 地域生活支援
毎年、NPO法人“T”が市から受託して研修会を開催しています。
内容の基本は、精神障害者支援技術の向上というものです。
実施内容は、法人に任されています。

5,6年前から、高齢者と障害者が同居している家庭の総合的な支援をテーマに開催してきました。
今、8050問題がクローズアップされているので、これをテーマにすることは時宜にかなったものだと考えます。
しかし、昨年も、ひきこもり地域支援センターの方に来ていただき、お話をしてもらいました。
昨年の二番煎じというわけにもいかないので、研修内容をどのように組み立てていくのか考え中です。

当法人の研修会の特徴は、高齢者支援、障害者支援、地域の支え合いというような地域社会で支援活動にあたっている人など、様々な立場の支援者が一堂に会して、同じ課題を一緒に考えていくというものです。
今までの積み重ねで、この特徴を生かした研修内容を発展させていくものをと思案しています。

8050問題は、支援者の間では以前から大きな課題でした。
しかし、この課題もご多分にもれず、課題別福祉施策の弊害で、関係者間の連携が図れていませんでした。
だったら関係者が一堂に会する機会を作り、一緒に考える場を提供しようということで、研修の場を活用してきました。
それぞれの支援の取り組みのスタンスやスピード感の違いなどが明らかになり、研修会参加者同士では、お互いにそのことを理解して協力していくことなどが確認されてきました。
しかし、それが広く認識されているわけではないので、今年の研修も継続してこれが共通認識になるように取り組む必要があると思っています。

そんなことを念頭に、研修会の企画案を作ることとしましょう。

可睡ゆりの園 2019/6/7撮影


研修会の評価に安堵しています

2018-10-02 21:40:58 | 地域生活支援


台風襲来の前日に、NPO法人“T”主催の研修会が行われました。
指定発言を依頼していた方が、台風のため沖縄から帰れなくなり欠席するという影響もありましたが、60名余の参加者があり成功しました。

内容は、障害者と高齢者が同居する世帯について、関係者の連携で世帯丸ごと支援できるようにしようというものです。
シンポジウムを行い、障害者、高齢者の支援で奮闘されている方、地域の支え合いの組織づくりをされている方、同居世帯の当事者の方にシンポジストになっていただきました。
それぞれのシンポジストの方の思いが強く、発言が時間オーバーになり、コーディネーターを行う身としては焦りましたが、それぞれの発言に納得できたという声が多く、結果オーライという感じです。
内容的にも、参加者の評価は好意的で、障害者・高齢者が同居している世帯を丸ごと支援することについて学んでいただくことができました。



数か月にわたって、研修会の企画から、シンポジスト等の依頼や内容の詰め、関係先への参加依頼など行い、基調報告のパワーポイントも作成し、ちょっと疲れました。
もちろん、文書の発送や参加受付など実務的な作業は法人職員が行いましたが、内容面はすべて理事長である私が責任を持って作ってきましたから、精神的な負担はありました。
そんな疲れも、参加者の理解が進んだなどという評価で報われます。

特に今回の研修会は、評価のアンケートに自由記載の意見が多く書かれていたのが印象的でした。
参加者の半数くらいから、課題を知ることができた、丸ごと支援の必要性を理解できた、自分の活動の参考になったなどという前向きの意見が書かれていて、主催者として勇気づけられました。


研修会の準備

2018-07-03 21:39:04 | 地域生活支援
NPO法人“T”主催の研修会準備、シンポジスト3名との依頼を兼ねた個別の問題意識の交換が終わりました。
開催案内のチラシも作成できました。
チラシ作りは得意分野ですが、作成には正味5時間ほどかかりました。
来週中には案内を関係先に送付して、受講者の募集に入ります。

案内の送付は法人職員が手分けして行いますが、私は理事長としていくつかの関係先に参加要請の営業活動に回ります。
今までは参加者90名が最高でしたが、今回は100名の受講者を目標にしているので、今まで以上に力を入れなければなりません。
土曜日の午後の開催で、参加対象にしている支援にあたっているみなさんは、土日の研修会等がよくあるので、興味を持っていただかないとなかなか参加していただけません。
営業活動が大切になってきます。

シンポジストをお願いしたみなさんと話していて、シンポジウムで明らかにしたい課題が少し見えてきました。
シンポジストは、地域包括支援センター職員、障害者相談支援の相談員、社会福祉協議会で生活相談に対応している担当者と立ち位置は違いますが、日常的に相談支援の中枢にいる人たちです。
そこで共通しているのは、個別支援において日頃からケア会議等で顔を合わせている人たちで、ケア会議などで横の連携が課題だと言われるのに、その課題を集約して対策を立てる場が設けられていないということでした。

個別のケア会議等で出された課題を地域全体の課題にしていく作業は、ケアマネジメントにおいて重要なテーマですが、ここでも縦割り支援の弊害が表れていると感じました。
市域全体に関わる課題は行政が集約すべきものですが、縦割りの中で横の連携をはかる課題を担当する部署がないということのようです。
シンポジウムで検討される課題について、市の関係するいくつかの補助機関で、このことを問題提起できるようにしていきたいと考えています。
この間の意見交換で、そのあたりまでシンポジウムの目的が見えてきました。

今日もハスの花を1枚。