まちとも こころのおもむくままに

==ボランティア時々写真撮影==
日々の暮らしの中で感じたこと、時々撮る写真などを綴っていきます。

アセスメント

2024-06-23 21:17:31 | 地域福祉
アセスメントは、福祉専門職にとって必須の技術です。
適切なアセスメントが効果のある支援につながります。
それぞれの福祉専門職は、適切なアセスメントを行うことができるよう常に研修を重ねています。

これは、個別支援に限らず地域福祉の分野においても同じことが言えます。
対象となる地域がかかえている課題を把握し、それをどう解決していくのか、適切なアセスメントを行うことで糸口が見えてきます。

今、当地で準備を進めている住民アンケートもこのアセスメントの重要なツールです。
様々な分野の方に集まってもらいアンケートの調査項目を検討してきました。
情報は多いほうが良いですが、アンケート項目が多すぎると回答していただきにくくなるというジレンマがあります。
どこで折り合いをつけるのか悩みどころです。
原案についての修正案を提示して、再度意見集約をはかっています。

住民アンケートのとりまとめ役として、今まで身に着けてきた様々な支援技術が大いに役立っていることがうれしいです。
歳を重ねて、それぞれが身に着けてきた能力を社会貢献に生かしていくことが大切だと改めて感じています。

遊水地のハス池の花がだいぶ目立つようになりました。




地区社協総会でアンケート実施を確認

2024-05-12 20:19:23 | 地域福祉
自治会や地区社協等の住民組織の総会が行われています。
私が所属する地区社協は昨日、総会を開きました。

前年度の事業報告と今年度の活動方針ということで、毎回あまり代り映えのしないものになりがちです。
今回は、準備の段階で会計担当者から、繰越金が多いので何か使い道はないかと提案があり、住民アンケートの実施を検討してきました。
住民アンケートは12年前に行ってから実施されておらず、地域で暮らしている皆さんの意識も変化しているのではないかと、アンケート実施を提案することになりました。
自治会と共同で全世帯を対象に実施することを確認しました。

アンケート項目の精査、実施方法、集計の手だて等は、プロジェクトチームを作って進めます。
プロジェクトには、社協の担当者、地域福祉に熱心な大学の教員等にも参加していただき本格的に進めます。
地区社協や自治会からも何人かプロジェクトに参加していただき、組織の担い手の育成も併せて行っていきたいと考えています。
そんなプロジェクトの責任者として、これからの1年対応していくことになり、一緒に暮らしている地域の皆さんの希望や要望を把握し、今後の活動に生かすことができる結果が出せるよう楽しみが増えました。



地区社協の総会準備

2023-04-15 19:57:28 | 地域福祉
4月も半ばになり、地域の各種組織も総会などの準備が進められています。
地区社協も総会に向けて何回か役員会を持ってきました。
課題の一つは地域福祉の担い手の確保。
どこでも悩んでいる課題です。

地域福祉の重要な担い手である民生委員が、昨年12月から新しい体制になりました。
この時も、マスコミで民生委員のなり手がないということが報道されました。
当地でも欠員となっている地区があります。

地区社協は民生委員も構成員になりますが、各種の事業がボランティアによって進められるため、このボランティアの確保が大きな課題となっています。
高齢者の介護予防や子育て支援などの事業はボランティアが主体となって進め、それぞれにある程度の人員はいますが、新たに担う人がいなくいずれ運営に支障をきたす状況が目に見えています。
ボランティアがいないと嘆く声がありますが、新たに確保する手立てがとられていません。

嘆くだけでは前に進みませんので、新たに確保するための作戦が求められます。
役員の中でもともするとすぐに成果が見えるようなことを求めがちですが、それでは何も変わらないので幅広く一定の期間をかけて取り組んでいく作戦が大切になります。
数回を1クールとしたボランティア養成講座、自治会の組長などを対象にしたサポーター養成講座など、まずは実情を知ってもらうことから始めるようにしたいものです。

そんなことを考えながら地区社協の総会に向けた準備に取り組んでいます。

新緑に萌える遊水地(4月9日撮影)




   


地域の支え合いと守秘義務

2022-12-10 21:05:01 | 地域福祉
医療や福祉の専門職、公務員などには、職務上知り得た秘密(個人情報)を他に漏らしてはならないという守秘義務が課せられています。
まちともも相談に応じる時は、「相談内容を他に話すことはありませんので安心してお話しください。」と伝えています。
相談支援にとって、このことはとても大切なことだと思っています。

一方、地域の支え合いにとってこれが足かせになることがあります。
病気や障害があって困っている本人が近隣の方に支援を求める場合は問題ないですが、民生委員が支援にあたっていて委員だけでは対応できないので近隣に支援の協力を求めた場合、本人の了解を取っていれば問題ありませんが、本人の了解を得ないで対応した時は守秘義務違反になるおそれがあります。

先日、認知症の勉強会を開きました。そこで、民生委員等が認知症の方の支援に当たる時、勉強会の受講者が必要に応じて支援に協力する仕組みを作ることになりました。
ところが、今、仕組みを作る作業が中断しています。
というのも、一人暮らしの認知症の方などで本人の了解が得られないまま、民生委員が他者に支援を依頼することが守秘義務違反にならないかという問題が生じました。

本人にとって有益な地域の支え合い、場合によっては生命にかかわるような危機状態での支援において、守秘義務を杓子定規に考えなくても良いのではと思いますが、当事者にとってはそうもいかないようです。
現在、担当部署にこのことについての考え方を照会中。
地域社会の支え合いにとって、しばしばこの守秘義務がネックになることがあり、みんなで知恵を絞るようにしたいものです。

紅葉山庭園にて




   


認知症勉強会

2022-11-26 21:48:21 | 地域福祉
認知症の勉強会が行われ、参加しました。
この勉強会は、市の認知症対策の一環としての事業で、市と地域包括支援センターが企画運営し、学区の自治会連合会と地区社協、民生委員児童委員協議会が協力して実施しました。
2か月前から2回の実行委員会を持って準備にあたりました。
勉強会には60名が参加しました。

勉強会は3部構成で、認知症サポーター養成講座、認知症についての医学的な講義、認知症の方への声掛けのロールプレイが行われました。
認知症への理解を深めるために必要な要素が全部そろった勉強会でした。
通常は認知症サポーター養成講座で医学的な側面からの話も行われますが、今回はその部分を医師に別枠で話していただきました。
というのも、学区内に市が指定した認知症疾患医療センターがあり、せっかくの勉強会なので地元にある知的財産を活用したいとの地域の意向を伝え、そこの医師に来ていただくことができました。
サポーター養成講座は、行動面の特徴と対応についてお話しいただきました。

一定の理解を得た所で実際に声掛けを体験しました。
4人ほどのグループに分かれて、認知症役は地元のケアマネージャーなどの専門職が担っていただき、それぞれ1対1の声掛けをしました。
感想として、認知症役の方がとても上手で対応の大変さがわかった、声掛けの仕方を解説してくれて良い体験になったなどの声が聞かれました。

(声掛け体験の一場面)

4時間という勉強会でしたが、参加した方の多くは勉強できて良かったという感想を持たれたようです。
勉強会後の実行委員会で、受講者に学んだことを生かしていってもらうため、民生委員等が認知症の方に対応する時、必要な場合に一緒に対応していただくことを要請することが了承されました。

まちともは、今回実行委員長に推され、その任にあたってきました。
多くの方に認知症への理解を深めていただくことができたこと、今後地域の中に認知症の支援にあたる仕組みができたこと、何よりも地域にある知的財産が活用できたことなど多くの成果のある勉強会になり良かったと思っています。