昨日、yahooニュースを見ていたら、障害者グループホームの開設を断念したという記事がありました。
障害者グループホームを開設しようと準備していたら、地域住民の反対で断念せざるを得なかったというものです。
私自身も30年前に障害者の共同作業所を作ろうとして、地域住民の猛反対にあい開設を断念した体験があり、いまだにこんなことが起きるのかと悲しい思いになりました。
記事にあるように、説明会を開催しても聞く耳を持たないようなつるし上げ状態は同じ体験をした者として今でも鮮明に覚えています。
住民の「お金があれば引っ越したい」という声も、自分の体験の中では「地価が下がるからくるな」という声としてありました。
障害者への理解を進めようと様々な取り組みが進められ、バリアフリーが進むなど一定の前進はありますが、人々の心の中ではまだまだ偏見が強いことが示されたものと感じました。
この記事へのコメントが3000以上寄せられているようで、社会の関心も高いと感じています。
コメントで気になるのは、障害者が犯罪を犯しやすい、迷惑行為をする人がいる、加害者になったとき施設はどのように対応するのかという意見が多く見られることです。
触法行為をする障害者がいることを否定はしませんが、犯罪発生率からみると障害者のそれは、障害のない人のそれに比べて低いことが統計的に示されています。
非難のための書き込みというコメントが見られるのも残念なことです。
障害者支援にあたる者として、理解をしていただくためには障害者と地域の人たちとの交流が大切と考え、交流会の場を設けるなど努力をしています。
もっともっとこうした取り組みを進めて理解の拡大をはかることが求められると感じました。