JR北海道から江差線末端区間(木古内~江差)の路線廃止がプレスされたおよそ一週間後、まだ乗ったことのない路線であったこともあり、青函トンネルを越えて行きました。
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前日の夕方から北斗星に揺られ、函館へと降り立ちました。寝台の向かいに居合わせた大学院生と意気投合してずっと話していたということもあり、北斗星での道中はとても短く感じました。
函館で大学院生と別れた後、来た道を戻るように単行の気動車に揺られて江差へとめざします。
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五稜郭にて
新型機関車の進出により出番が徐々に減っている機関車のようですが、偶然にも撮れました。
列車は函館湾、津軽海峡と海沿いに走っていきます。
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北斗星で青函トンネルを出た時からそうだったのですが、この日は雲がかかった天気で、後にそれが雨へと変わりました。
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木古内に到着。およそ20分停車です。
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そこそこ長いホームに、単行のキハがそれぞれ停車中・・・
木古内までは、ボックス席に1、2人ほど座っている感じでしが、大概が木古内で下車。ほとんどが青春18きっぷ利用者だったようです…
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江差-木古内-函館のサボ
20分程度木古内駅で停車した後、江差方面へ列車は動き出します。
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津軽海峡線と分岐し、しばらく稲田の中を進みます。建設中の北海道新幹線の高架を見ていたら、江差線の末端区間が廃止になることをおもいだしました。
稲田を走っていた列車は、次第に木の生い茂った山間部へと分け入ります。雨が降っているせいなのか、線区が線区なのか、なかなか速度の出ない区間でした。
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そして中間駅である湯ノ岱(ゆのたい)駅に到着。
しかし、ここで残念なお知らせ…
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大雨により汽車での運転不可
運転士にお話を聞いたところによると、湯ノ岱から先は川沿いを走るのですが、その川はあまり大きくなく治水対策もさほどなされていないそうです。そのため、少しでも雨が降ると運転の中止を余儀なくされることも少なくないとのことでした。また、1年半後には廃線になる(運転士いわく)ことから、保線も満足のいくほどなされていないと話してくれた。
列車での運転ができないため、ここからはバス代行になる。バスが来るまでのあいだ、運転士が車内で乗客に向け胸中を語った。
要約すると
・江差線は雨が降ると、脇を流れる川が氾濫する恐れがあるのですぐに運休になってしまう。
・この線もあと一年半で配線になることが決まっている。
・江差線は勾配線区であり、運転士になりたての頃はノッチ操作が下手くそで、上り勾配の操作に気を使ってた。ここで運転のテクニックを学んだ。
・利用人数も一日41人で、学生による利用も上ノ国、江差両駅利用が7人程度であること。
・終点まで自分が運べないことがとても残念ですが、この先も楽しい旅をお楽しみください
といった内容だった。
30前後の色黒な運転士に感動した。
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湯ノ岱駅
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代行バス
道なりに進み、駅に着いては同乗している湯ノ岱駅の駅員が待合室まで見に行きその都度乗客を乗せていった。
江差駅に到着。
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江差駅舎
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駅名標
ナンバリングがない・・・
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上ノ国、湯ノ岱方面
本来ならば、汽車で来たかった・・・
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こちらは行き止まり
江差駅で折り返しのバスを待つあいだ、同じ列車に函館から乗車した青年と知り合う。その青年はとある鉄道会社の社員で、休みを利用してきたのだという。湯ノ岱で打ち切りになってしまったこと、列車を運転していた運転士の誠実さなど共感しつつ、木古内へと戻るのでした。
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前日の夕方から北斗星に揺られ、函館へと降り立ちました。寝台の向かいに居合わせた大学院生と意気投合してずっと話していたということもあり、北斗星での道中はとても短く感じました。
函館で大学院生と別れた後、来た道を戻るように単行の気動車に揺られて江差へとめざします。
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五稜郭にて
新型機関車の進出により出番が徐々に減っている機関車のようですが、偶然にも撮れました。
列車は函館湾、津軽海峡と海沿いに走っていきます。
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北斗星で青函トンネルを出た時からそうだったのですが、この日は雲がかかった天気で、後にそれが雨へと変わりました。
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木古内に到着。およそ20分停車です。
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そこそこ長いホームに、単行のキハがそれぞれ停車中・・・
木古内までは、ボックス席に1、2人ほど座っている感じでしが、大概が木古内で下車。ほとんどが青春18きっぷ利用者だったようです…
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江差-木古内-函館のサボ
20分程度木古内駅で停車した後、江差方面へ列車は動き出します。
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津軽海峡線と分岐し、しばらく稲田の中を進みます。建設中の北海道新幹線の高架を見ていたら、江差線の末端区間が廃止になることをおもいだしました。
稲田を走っていた列車は、次第に木の生い茂った山間部へと分け入ります。雨が降っているせいなのか、線区が線区なのか、なかなか速度の出ない区間でした。
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そして中間駅である湯ノ岱(ゆのたい)駅に到着。
しかし、ここで残念なお知らせ…
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大雨により汽車での運転不可
運転士にお話を聞いたところによると、湯ノ岱から先は川沿いを走るのですが、その川はあまり大きくなく治水対策もさほどなされていないそうです。そのため、少しでも雨が降ると運転の中止を余儀なくされることも少なくないとのことでした。また、1年半後には廃線になる(運転士いわく)ことから、保線も満足のいくほどなされていないと話してくれた。
列車での運転ができないため、ここからはバス代行になる。バスが来るまでのあいだ、運転士が車内で乗客に向け胸中を語った。
要約すると
・江差線は雨が降ると、脇を流れる川が氾濫する恐れがあるのですぐに運休になってしまう。
・この線もあと一年半で配線になることが決まっている。
・江差線は勾配線区であり、運転士になりたての頃はノッチ操作が下手くそで、上り勾配の操作に気を使ってた。ここで運転のテクニックを学んだ。
・利用人数も一日41人で、学生による利用も上ノ国、江差両駅利用が7人程度であること。
・終点まで自分が運べないことがとても残念ですが、この先も楽しい旅をお楽しみください
といった内容だった。
30前後の色黒な運転士に感動した。
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湯ノ岱駅
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代行バス
道なりに進み、駅に着いては同乗している湯ノ岱駅の駅員が待合室まで見に行きその都度乗客を乗せていった。
江差駅に到着。
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江差駅舎
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駅名標
ナンバリングがない・・・
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上ノ国、湯ノ岱方面
本来ならば、汽車で来たかった・・・
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こちらは行き止まり
江差駅で折り返しのバスを待つあいだ、同じ列車に函館から乗車した青年と知り合う。その青年はとある鉄道会社の社員で、休みを利用してきたのだという。湯ノ岱で打ち切りになってしまったこと、列車を運転していた運転士の誠実さなど共感しつつ、木古内へと戻るのでした。
記事楽しませて頂きました。
終点まで行けなかったのは残念だったでしょうが、運転士さんとの会話は素敵ですね。
地方のローカル線には、自動車中心の昨今、なかなか乗客が集まらない状況が続いていますが、鉄道は大切な文化なのだと思います。
現状の輸送量から見ればバスで十分なのでしょう。しかし、片方で、今まで作り上げてきた社会インフラとしての鉄道をより使いやすくして活用しようとする考え方があってもいいと思っています。
運転士さんが技術を磨いたこの路線が、再び注目を集め、地元にも活用されることを祈るばかりです。
今後とも宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc
コメントありがとうございます。「鉄道」という文化は確かに大切にしなければならないと思います。
地方の道路も整備され、自動車で自由に行き来できる現代で、地方路線の存在意義が問われているのも事実です。残り短い期間ですが、一本でも多くの列車が往来してくれればいいなと、私自身乗車して思いました。