わたしのお部屋。

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出産レポ☆産後の処置

2015-01-10 22:43:41 | Weblog
出産より壮絶だった、出産直後のお話。


赤ちゃんは、つかの間の対面のあと、
計測などをするために連れて行かれた。
あとから出生時間と体重を伝えに来てくれたが、
まだ朦朧としていたのか、興奮状態だったのか、
聞いてもすぐに忘れてしまった。

後産の陣痛があるかと思っていたが、
全く痛みもなく、引っ張られるようにして
胎盤排出が行われた。
夫の恐れていた胎盤が出てくるとのことで、
まだ私のそばにいた夫に見ないよう促した。
そのうち夫は分娩室から出て、
私の産後の処理が始まった。

胎盤の排出は、引っ張られる感覚があっただけで
痛みはなかった。
それから子宮収縮を促進するための筋肉注射が打たれた。
まだ少し興奮状態だったようで、
あまり痛みは感じなかった。

そして、恐怖の会陰切開部分の縫合。
お腹を押してくれたことで、
私の中で救世主となった先生がやってきて、
痛み止めの注射を打ちながらの縫合が始まった。

これが出産より痛かった。
陣痛が無くなったことにより、
痛みを冷静に捉えてしまうからかもしれない。

注射も痛い。縫合も痛い。
糸が引っ張られる感覚がリアルで痛い。
身をよじらせ、イー!とかウー!とか声をあげてしまう。
それでも先生は何も言わずに淡々と縫合を続ける。
若い助産師さんが私の手を握り、
一緒にフー!フー!と痛みを逃す呼吸をして励ましてくれた。
出産より痛かった気がするし、
こんなに声もあげなかったのに。

この時間がとても長く感じた。
そんなに切ったのだろうか、
それともどこか裂けたのかと思える程だった。

縫合がやっと終わり、
通りかかった助産師さんに、
「抜糸とかするんですか?」と訊ねた。
溶ける糸を使っているため、
抜糸はしないらしい。

この病院が溶ける糸を採用していて本当に良かった。

それから好きなアロマオイルを選び、
いい匂いのタオルで助産師さんが身体を拭いてくれた。

出産前はお腹が大きかったので、
Lサイズだった病衣も着替えた。

ゆっくり起き上がってまずは分娩台に座り、
呼吸を整えてから階段を降りる。
立ちくらみのような感じがあったので、
隣の陣痛室まで車椅子で移動。
点滴はブドウ糖に変わっていた。

陣痛室では夫がビデオカメラを構え、
こちらに向けて待っていた。

すべて終わったんだ。

やっとホッとできた瞬間だった。

出産レポ☆分娩室~誕生

2015-01-10 22:26:01 | Weblog
ここにきて突然
夫が分娩室に立ち会うことを決意。

まずは私だけが分娩室に入り、
3段の階段を登って分娩台に。
脚を台に固定され、
紙のようなものを被せられる。
お腹には赤ちゃんの心拍モニターをつけ、
鼻からチューブで酸素が送られた。

夫によると私自身にも
心拍のモニターがつけられていたようで、
いきむ度に心拍が200を超えていたらしい。

今まで長い間、陣痛が来ると
息を長く吐いて痛みを逃していたが、
これからは息を止めていきまなくてはならず、
それが意外と難しかった。

そうこうしているうちに何度か陣痛を逃してしまい、
数回いきんだが力が弱く、
なかなか分娩が進まなかった。

呼吸が荒くなり、酸素が充分に吸えず、
何度も息を吸うように言われた。
酸欠状態になって、
ハンドルを握る手が痺れてきた。

鼻から息を吸うのが難しく、
鼻のチューブから酸素マスクに変えられた。
呼吸が荒くなる度に赤ちゃんの心拍が下がるようで、
口からでもいいからとにかく息を吸うように言われた。

夫は、ハンドルを握る私の手を握ったり、
濡らしたタオルで汗を拭いたり、
ずれる酸素マスクを直してくれていた。

もう赤ちゃんの頭は見えていると
みんな励ましてくれた。
「フサフサの髪が見えてますよ」とのこと。
いつもの担当の先生も覗きに来て、
「もう少しだね」と言ってまたいなくなった。

隣の分娩台に妊婦さんがやってきて、
数回いきんで赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。
出産とはこんなにスムーズなものなのかと驚いた。

一方の私は陣痛が充分に強くならず、
力が入らないため、体力の消耗を抑えるために
一旦脚を下ろすことになった。
体力温存のため、逃せる程度のいきみは
逃して良いと言われた。

陣痛の痛みもいきみ感も短く、
分娩につながる感じがしない。

ただただ時間が過ぎ、体力を消耗し、
酸素が足りなくて朦朧とし、
全く産まれる気がしなかった。

誰か帝王切開に切り替えるという
判断をしてくれないだろうかと本気で思った。

点滴で抗生剤を打っていたが、
陣痛促進剤に切り替えられた。

少し休憩して、また分娩台に脚を上げて固定。
助産師さんが陣痛の度に使い捨て手袋をはめて、
子宮の入り口を広げる。
それがあまりに痛くて、
助産師さんが手袋をはめるのを見るのが怖かった。

陣痛が来たら間をあけずに
何度もいきむように言われたが、
二度目いきもうとするときには力が抜けてしまう。

陣痛が強くならないらしく、促進剤を追加。
酸素濃度も上げられた。

18時になったら夜勤の助産師さんに交代するらしく、
ハキハキした助産師さんが挨拶に来た。

案の定18時を過ぎてしまい、
挨拶に来た助産師さんがリード役になり、
今までついてくれていた助産師さんが
サポートにまわって私の脈を測る。

助産師さんの問い掛けに、
はじめは返事ができていたが、
だんだん相槌しか打てなくなり、
しまいには相槌も打てなくなってしまった。
それを見ていた夫は、
私が無視しているように見えたという。

朦朧としていて記憶が曖昧だが、
6人くらいの助産師さんがいたように思う。

遠くで見ていた助産師さんが、
辛いですねと声をかけに来てくれたのが嬉しく、
何度も相槌を打った。

それから何度かいきんだが分娩が進まず、
さらに促進剤と酸素を追加。
「場合によっては会陰を切ることに
なるかもしれないけどいいですか?」
と聞かれたが、正直いいも悪いもなかった。
「はい」と答えると、リード役の助産師さんが
サポートの人に先生を呼ぶよう伝えた。

少しして先生が来て、
何度目かの陣痛の最中に会陰を切ったらしく、
少し痛みを感じたが、それどころではなかった。

遠のいていく意識の中、
いろんな方向から叱咤激励されていたように思う。

諦めかけていた私以外、誰も諦めていなかった。

結局陣痛が強くなるのは感じることなく、
一度の陣痛で一度ずつしかいきめなかったが、
先生が分娩台の階段に昇って
私のお腹を押してくれて、
やっと赤ちゃんの頭が出てきた。

助産師さんがすぐに私の手をハンドルからはずし、
胸の上に置いた。
「はい、もう力入れないで、短く息を吐いて!」と言われ、
すぐに赤ちゃんがズルンと出てきたのを感じた。

赤ちゃんはすぐに泣いた。

簡単に汚れを拭われて、
胸の上に置かれた赤ちゃんはあったかくて、
なんだか白っぽかった。
顔をくしゃくしゃにして泣く赤ちゃんを、
「ずっとお腹の中にいたんだね」
と言ってそっと指で撫でた。

夫が、女の子だよと教えてくれた。

妊娠中は出産を想像しただけで泣けたのに、
実際に出産した直後は幸せいっぱいだったが
涙は出てこなかった。

夫が、「頑張ったね」と
頭を撫でてくれたのがすごく嬉しかった。

出産レポ☆陣痛開始~陣痛室

2015-01-10 22:05:55 | Weblog
朝6時、目覚ましが鳴ると同時に
お腹の痛みを感じる。
このときはまだ余裕があり、
夫のお弁当の用意をしつつ、
痛くなった時間をメモする。
だいたい7分間隔で痛みが来る。

毎日続けていたテレビ体操はお休み。

トイレに行くとピンク色の出血。
本で読んだ通りのおしるし。
本格的な陣痛かもしれないと思い、
少し様子を見るため、
夫は1時間遅刻してくれることに。

ほぼ規則的に痛みが来ることと、
少量の水が流れる感じがあり、
8時頃に病院に電話。
破水している可能性があるため、
すぐに来るよう言われた。
入院用バッグを持って、
8時半過ぎに病院へ。

4階の産婦人科病棟へ行く途中の
エレベーターの中でも痛みが来る。
病棟に着いて、すぐに内診。
子宮口が3~4センチ開いているとのこと。
休日だったのだが、たまたまいつも
診てくれていた先生が担当だった。

処置室で病衣に着替えて、
助産師さんからの問診を終え、
夫も一緒に陣痛室へ。

尿検査をし、破水扱いということで
抗生剤の点滴が打たれる。
(失敗されて、内出血した)
陣痛室に入った頃には痛みが強くなっていて、
波が来ているときは動けなくなるくらいだった。

1時間おきにお腹にモニターをつけて、
赤ちゃんの心音とお腹の張りをチェック。
まだ張りは弱いらしい。

この病院が休日当番だったらしく、
救急車の音がひっきりなしに聞こえる。

痛みが強くなり、時間の経過がよくわからなかった。
1時間があっという間だった。
陣痛の波の合間に睡魔に襲われ、夢を見ることも。
ふと目を開けると夫がうたた寝をしていた。

陣痛中はとにかく長く息を吐くことに専念して、
痛みが来る度に夫の手を握っていた。
夫がいないときはタオルケットを握りしめた。
だんだんと体が熱くなってきて、
じわっと汗が滲むくらいになった。

お昼ご飯が出されたので、
お腹が痛くないうちに口に入れたが、
痛みが来ると咀嚼もできなかった。
休み休み食べたが、食欲があるわけもなく、
半分くらいしか食べられなかった。

陣痛が何秒続くか、間隔が何分か、
時計を見る余裕がなくなり、
夫に聞くと4分間隔だった。
腰からお尻にかけての痛みがかなり強くなり、
夫に腰をさすってもらっていた。
目をつぶらないようにしていたが、
もうそれもできなくなり、
脚を伸ばして力を分散させていた。

夕方4時半頃、家族が様子を見に来たらしく、
母が陣痛室に来た。
ちょうど助産師さんが来て子宮口を見ると
もう少しで全開だということで、
陣痛に合わせて広げられた。
これが陣痛の比にならないくらい痛く、
ベッドに掴まって暴れそうになってしまった。

「もう産まれますよ」と言われ、
陣痛を進めるために破水させることになった。
破膜は痛みもなく、正にお湯が流れる感覚だった。
羊水は濁ってなく、綺麗だとのことで安心。
この時にはお尻に力が入るようないきみ感も出てきていた。

次の陣痛が来る前に歩いて分娩室に移動することに。

(つづく)