出産より壮絶だった、出産直後のお話。
赤ちゃんは、つかの間の対面のあと、
計測などをするために連れて行かれた。
あとから出生時間と体重を伝えに来てくれたが、
まだ朦朧としていたのか、興奮状態だったのか、
聞いてもすぐに忘れてしまった。
後産の陣痛があるかと思っていたが、
全く痛みもなく、引っ張られるようにして
胎盤排出が行われた。
夫の恐れていた胎盤が出てくるとのことで、
まだ私のそばにいた夫に見ないよう促した。
そのうち夫は分娩室から出て、
私の産後の処理が始まった。
胎盤の排出は、引っ張られる感覚があっただけで
痛みはなかった。
それから子宮収縮を促進するための筋肉注射が打たれた。
まだ少し興奮状態だったようで、
あまり痛みは感じなかった。
そして、恐怖の会陰切開部分の縫合。
お腹を押してくれたことで、
私の中で救世主となった先生がやってきて、
痛み止めの注射を打ちながらの縫合が始まった。
これが出産より痛かった。
陣痛が無くなったことにより、
痛みを冷静に捉えてしまうからかもしれない。
注射も痛い。縫合も痛い。
糸が引っ張られる感覚がリアルで痛い。
身をよじらせ、イー!とかウー!とか声をあげてしまう。
それでも先生は何も言わずに淡々と縫合を続ける。
若い助産師さんが私の手を握り、
一緒にフー!フー!と痛みを逃す呼吸をして励ましてくれた。
出産より痛かった気がするし、
こんなに声もあげなかったのに。
この時間がとても長く感じた。
そんなに切ったのだろうか、
それともどこか裂けたのかと思える程だった。
縫合がやっと終わり、
通りかかった助産師さんに、
「抜糸とかするんですか?」と訊ねた。
溶ける糸を使っているため、
抜糸はしないらしい。
この病院が溶ける糸を採用していて本当に良かった。
それから好きなアロマオイルを選び、
いい匂いのタオルで助産師さんが身体を拭いてくれた。
出産前はお腹が大きかったので、
Lサイズだった病衣も着替えた。
ゆっくり起き上がってまずは分娩台に座り、
呼吸を整えてから階段を降りる。
立ちくらみのような感じがあったので、
隣の陣痛室まで車椅子で移動。
点滴はブドウ糖に変わっていた。
陣痛室では夫がビデオカメラを構え、
こちらに向けて待っていた。
すべて終わったんだ。
やっとホッとできた瞬間だった。
赤ちゃんは、つかの間の対面のあと、
計測などをするために連れて行かれた。
あとから出生時間と体重を伝えに来てくれたが、
まだ朦朧としていたのか、興奮状態だったのか、
聞いてもすぐに忘れてしまった。
後産の陣痛があるかと思っていたが、
全く痛みもなく、引っ張られるようにして
胎盤排出が行われた。
夫の恐れていた胎盤が出てくるとのことで、
まだ私のそばにいた夫に見ないよう促した。
そのうち夫は分娩室から出て、
私の産後の処理が始まった。
胎盤の排出は、引っ張られる感覚があっただけで
痛みはなかった。
それから子宮収縮を促進するための筋肉注射が打たれた。
まだ少し興奮状態だったようで、
あまり痛みは感じなかった。
そして、恐怖の会陰切開部分の縫合。
お腹を押してくれたことで、
私の中で救世主となった先生がやってきて、
痛み止めの注射を打ちながらの縫合が始まった。
これが出産より痛かった。
陣痛が無くなったことにより、
痛みを冷静に捉えてしまうからかもしれない。
注射も痛い。縫合も痛い。
糸が引っ張られる感覚がリアルで痛い。
身をよじらせ、イー!とかウー!とか声をあげてしまう。
それでも先生は何も言わずに淡々と縫合を続ける。
若い助産師さんが私の手を握り、
一緒にフー!フー!と痛みを逃す呼吸をして励ましてくれた。
出産より痛かった気がするし、
こんなに声もあげなかったのに。
この時間がとても長く感じた。
そんなに切ったのだろうか、
それともどこか裂けたのかと思える程だった。
縫合がやっと終わり、
通りかかった助産師さんに、
「抜糸とかするんですか?」と訊ねた。
溶ける糸を使っているため、
抜糸はしないらしい。
この病院が溶ける糸を採用していて本当に良かった。
それから好きなアロマオイルを選び、
いい匂いのタオルで助産師さんが身体を拭いてくれた。
出産前はお腹が大きかったので、
Lサイズだった病衣も着替えた。
ゆっくり起き上がってまずは分娩台に座り、
呼吸を整えてから階段を降りる。
立ちくらみのような感じがあったので、
隣の陣痛室まで車椅子で移動。
点滴はブドウ糖に変わっていた。
陣痛室では夫がビデオカメラを構え、
こちらに向けて待っていた。
すべて終わったんだ。
やっとホッとできた瞬間だった。