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SOMEC について

店主・仲西です。
それでは「SOMEC」がどんな歴史を持っていて、どんなこだわりを持つブランドなのか?をご紹介させていただきます。
長文になりますが、よろしければ最後まで読んでみてください!
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★この度、当店ではイタリア・ロマーニャ州ルーゴにあるプレミアムバイクブランド【SOMEC】の日本での販売を開始します!
https://somec.com/
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「SOMEC」は、自転車競技に熱い情熱を持つロマーニャ地方で、1973年にオリヴィエロ・ガレガティ氏が精巧なカスタムロードバイクを製作を始め、そこから地元のサイクリストを中心にイタリアの自転車レースと共に50年以上の歴史を歩み続けている老舗フレーム工房です!
「SOMEC」工房があるルーゴという街は、レーシングカーで世界的に有名なフェラーリのエンブレムである「跳ね馬」(カヴァリーノ・ランパンテ)の由来となった逸話が残る街です。
第一次世界大戦当時のイタリア空軍のエースパイロットだった「フランチェスコ・バラッカ」氏の故郷で、バラッカ氏の戦闘機に描かれていたパーソナルマークが「跳ね馬」で、彼が大切にしていた愛馬がモチーフになっていました。
バラッカ氏が戦死した後に、彼の母親からフェラーリ社の創始者であるエンツォ・フェラーリ氏に「跳ね馬」(カヴァリーノ・ランパンテ)のエンブレムの元になったデザインが送られたそうです。
ルーゴで50年以上もの長い間レーシングバイクを作り続けている「SOMEC」も、速く走る乗り物のシンボルとしてバラッカの「跳ね馬」をヘッドマークに採用しています!



(*創業当時からのクラシックヘッドマークはエレガントさと色の多彩さを持つ花「チューリップ」をモチーフにしたデザインを採用していました。)

「SOMEC」は地元密着型のフレーム工房でロマーニャ地方を中心にイタリア国内での販売が主となっているので、海外ではあまり流通していないブランドです。
また、プロチームへの機材供給などの大々的なプロモーション活動はしていないので露出が少なく、最近サイクリングの趣味を始めたばかりの日本のお客様は「SOMEC」というブランドを聞いたことが無いという方が多いと思いますし、現在の日本ではほとんど知られていないブランドだと思います。
過去には日本でも輸入販売されていた時期がありましたので、ベテランサイクリストのお客様には「知る人知る」プレミアムなイタリアンブランドだと思います。
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★ SOMEC は昔のイタリアのフレーム製作の基本であった「Misura」(身体を計測してフルオーダー製作する事)を今もなお、大切に守り続けている数少ない貴重な工房です。
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その昔、イタリアには各地(各街)にフレーム工房が無数に存在し、地元のサイクリストの為に「Misura」で身体に合ったサイズのクロモリフレームを一本一本フルオーダーで製作するというのが【普通】でした。
しかしながら時代は変化して、最近はイタリアでも(日本と同じように)アメリカンブランドや台湾ブランドの自転車が大量に販売されていますし、大資本の大型スポーツ量販店の進出などで地元密着型のフレーム工房や自転車販売店はどんどん廃業・消滅し、激減してしまっています。
現在イタリアで成功している有名自転車ブランドも、ほとんどが大資本によって買収され、大々的なプロモーション活動と共にサイズがある程度決まった既製のCARBONフレームを生産コストの安い中国や台湾、東南アジアなどで量産して大量に販売するビジネスが【普通】になっています。
もちろん最近は(工場によりますが…)中国を始めアジアでも高品質・高性能なCARBONフレームを製造出来る最先端の技術と最新の設備を持ったの工場がありますので、今の時代は「アジア生産=悪い」という事はありませんが、コストを最優先して大量生産して販売する以上、かつてのイタリアの自転車フレーム製作の基本であった、乗り手(選手)一人一人に合わせてサイズフルオーダーでフレームを製作する「Misura」は出来なくなっています。
現在、イタリア国内でも地元密着型のフレーム工房がどんどん消滅していますが、そんな状況下でも「SOMEC」はレーシングバイクフレームの基本である「Misura」に強い信念と情熱をもってこだわり続け、熱心な地元のサイクリストやコリドーレ(選手)達に愛され、今も生き残っています。
「SOMEC」の「Misura」(身体を計測してフルオーダー製作する事)に対するこだわりは伝統的なクロモリフレームだけではありません。
最新のCARBONフレームにも「Misura」に対応するモデルを販売しています!
クロモリフレームの場合は一般的にパイプを指定の長さに切断してロウ付またはTIG溶接でパイプ同士を接合する製造方法で各部の長さや角度も自由に設定出来るので問題無くフルオーダー製作が出来ます。
一方、最近主流となっているCARBONフレームの場合、一般的にはモノコック製法で金型(予め決まったサイズの型)を使ってフレームに成形するので同じサイズを量産するのには適していますが、個別にサイズを変更して製作する事は出来ません。(*サイズや設計に合わせた個別の金型が必要になる)
「SOMEC」ではCARBONフレームでも「Misura」対応でフルオーダー製作をする為に、金型を使用する一般的なモノコック製法ではなく、高品質のCARBONパイプを乗り手のサイズに合わせてミリ単位で切断し、パイプとパイプの接合部分が適正な角度になるようにザグリ、接合部分に包帯状のCARBONプレプレグを手作業で巻き付けてから、オートクレープ窯で成型するバンテージ工法(モールディング工法)を採用しています。
このバンテージ工法により、乗り手であるお客様に最適なサイズ(長さや角度)を自由に設計する事が可能となり、更にはフレーム自体の剛性や反応性などの特性も自在にコントロールする事が可能になります。
バンテージ工法は一本一本手作りで非常に手間の掛かる製法ですし、作業する職人の技術も必要になるので大量生産は出来ませんし、コスト的にも高くなります。
実際に販売する商品としてはコスト(価格)も大切なのですが(苦笑)「SOMEC」はコスト面よりもレーシングバイクフレームの基本である「Misura」に対応する究極のCARBONフレームを作る事に情熱を注いで製品作りをしています!
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「SOMEC」にはモノコック製法のCARBONフレームもラインナップされています。(もちろんイタリア製です!)
モノコック製法のCARBONフレームは「Misura」対応ではありませんが、創業50年の長い歴史の中で培ったノウハウが活かされた、乗りやすく変なクセが無いバランスの良い設計になっています。
モノコック製法のCARBONフレームも全てイタリア国内の工場で高品質なCARBON素材を使って世界最先端のCARBON成形技術で製造されています。
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「SOMEC」は伝統的な作りのラグ付クロモリフレーム、TIG溶接の最新クロモリフレーム、バンテージ工法を採用した究極のCARBONフレーム、その全てで「Misura」(サイズフルオーダー)対応となっております。
カラーオーダーも可能ですので、お客様の身体にパーフェクトフィットする快適に走れる自転車をご提供する事が出来ます。
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★SOMEC のフレームは全てイタリア国内製造【Made in Italy】です!
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「SOMEC」の伝統的なクロモリフレームは私達が訪問したルーゴの工房で熟練の職人の手により一本一本丁寧にハンドメイドされています。
特筆すべきは「SOMEC」はCARBONフレームもアジア生産ではなく、全てイタリア北部にある世界最先端の技術と製造設備を持つ工場で製造されている【Made in Italy】という事です!
もちろん塗装も美しいカラーでハイクオリティなペイント技術を持つイタリア国内の塗装工場で行われています。
今の時代、正真正銘 100% 【Made in Italy】のCARBONフレームは本当に貴重です!
「SOMEC」がイタリア国内でのフレーム製造にこだわっているのは、工場(製造現場)とコミュニケーションがとりやすく(小回りが利くので)、フレームの設計や素材の指定、製品の品質コントロールが綿密かつ迅速に出来るからです。
「100%イタリア製」という事に価値をどれだけ感じていただけるか?はお客様によって違うと思いますし、品質や性能さえ良ければ何処の国で製造されていても気にしない!というお客様もいらっしゃると思います。
自転車に対する価値観はお客様の趣向や使用用途によっても異なりますので人それぞれで良いと思いますし、正解というのはありません。
今回、私は「SOMEC」工房を訪問して(千春の通訳で)製品についての詳しい説明を聞き、実際に自分の眼で見て「SOMEC」の100%イタリア製のフレームがとても高品質で素晴らしい製品である事を確認しました。
「SOMEC」製品は正真正銘 100% 【Made in Italy】なので、お値段的には安くはありません。
ただし、本物のイタリア製の自転車フレームを所有するという事は、その工房が積み重ねて来た歴史や実績、その工房がある土地の環境(風景、風土、地形、気候、食べ物など)、その工房の個性(主張)、その工房で素晴らしい製品を生み出している職人達の情熱、そして何より幅広く奥深きイタリアの自転車文化、その全てを体感するという事だと思います。
正真正銘 100% 【Made in Italy】の自転車フレームは、お客様にお値段に見合う「所有する喜び」と「大きな満足感」「素晴らしい走り」を与えてくれると思います。
「SOMEC」ブランドについてのご説明は以上となりますが、更に詳しい説明が聞きたい!というお客様は、お気軽にご来店ください。
実際に私達が訪問して、見て聞いて来た事をお話させていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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