店主・仲西です。
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NOTIO・AERO METER 定価:110,000円(税別)
「全くスゴイ時代になったもんだ!」今回ご紹介する製品を知った時に私が思わず発した言葉です。
「NOTIO・AERO METER」は誰でも簡単にリアルタイムで
空気抵抗の数値を計測出来る機材です。
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自転車の走行時に最も大きな抵抗になるのが「空気抵抗」である事は皆さんご存知だと思います。
「空気抵抗の軽減(エアロ効果の向上)」は究極の速さを追求する自転車レースの世界では最も重要なテーマです。
これまでフレームやホイール等の空力性能を調べる為には大掛かりな風洞実験施設が必要でした。
また運営資金が潤沢なプロチームでは機材だけではなく、実際に選手が乗った状態での空気抵抗も風洞実験施設で行い、TT(タイムトライアル)でのタイム短縮を狙っています。
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しかし「NOTIO・AERO METER」はハンドルに小さな計測機を取付して走るだけで空気抵抗の数値を計測出来ます。
大掛かりな風洞実験施設も必要ありません。
パワーメーターと専用アプリを併用して走行時の空気抵抗を計測してポジションのセッティングや走り方に活かすことが出来ます。
定価:110,000円(税別)が高いと思いか、安いと思うかはお客様の自転車競技(トライアスロン)への取り組み方によって大きく異なると思いますが、少しでも「速く」走りたい!というお客様には安い投資になるかも知れませんね。
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個人的には速いとか遅いとかよりも、データとして空気抵抗の数値が可視化出来るのが単純に面白いと思います。(笑
興味があるお客様はお気軽にお問合せ下さいませ。
よろしくお願い申し上げます。
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以下、参考までに輸入代理店の商品説明テキストです。
興味がある方は読んでみてください。(長文注意・笑)
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我が国ではかつて、スポーツの成績を上げるために、極端な運動量や特異なトレーニングが是とされていた時代がありました。
現代においては、もちろんアスリートの厳しいトレーニングが結果を左右することに変わりありませんが、トレーニングの質が劇的に変わり、とりわけトップアスリートにとっては「肉体や機材の科学」を理解して実践する必要があります。
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今回ご案内するNOTIOは、航空機の翼前面に取り付けられた「ピトー管」を応用したテクノロジーです。
小さなパーツですが、ライダーのエアロダイナミクスを測り可視化することで、空気抵抗の究極的な効率化を実現できる最新の機材です。
記憶に新しいところでは、2020年のトラック選手権でNOTIOをトレーニングに取り入れたデンマークがチームパシュートで驚愕の3分44秒672を叩きだし、他を圧倒して優勝しました。
自転車アスリートの前に彗星のごとく現れた、競技者はもとより、感度の高いサイクリストにとっても、今後間違いなく必須アイテムとなる“NOTIO”をご理解いただく一助となれば幸いです。
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【NOTIO 発動】
「エアロフレーム」や「エアロホイール」など、スポーツ自転車の世界でも空力を意識したアイテムは少なくありません。
空力性能とはつまり空気抵抗の良し悪しで、それは物体の表面を流れる空気の抵抗係数によって決まります。
この係数はCD値と呼ばれ、分かりやすい例で言えば、自動車では性能指標のひとつとなります。
しかしCD値とは係数であって常に一定の数値であり、実際の空気抵抗の大きさはCD値に前面投影面積(対象物を真正面から見たときの面積)を掛けたものであり、これをCdA値と呼びます。
この数値が下がれば空力性能が良くなります。
自転車競技の世界において、それはつまり、ふたりのライダーが同じワット(運動強度)を出した場合、CdA値が低いライダーの方が速度が上がる理屈です。
CdA値は大気中を移動する物体の空力性能を測るうえで外せないものですが、自動車のように形状が変化しない「塊」であれば、基本的な数値は自動車の車種ごとに一定です。
しかしスポーツ自転車の場合は、ライダーの体格に数値が左右され、また同一のライダーでも、移動するなかで、数値は刻々と変化します(例えばハンドルポジションによってもCdA値は大きく変動します)。
ヒトのチカラが動力であるスポーツ自転車の世界において、とりわけ空力性能がトラック競技に与える影響について着目したカナダのバイクメーカー“ARGON 18”は、2017年7月、ラテン語で「知」を意味する名の子会社、NOTIOを設立。
風洞実験で蓄積された膨大なデータを元に研究を進め、CdA値の微細な変化が、高速走行時においての速度に大きな影響をもたらすことを解明しました。
そして2019年。ARGON 18から独立したNOTIOは、それまでは風洞実験でしか得ることができなかった「ポジションと全面投影面積の影響からCdA値を軽減する方法」を、劇的に簡略化することに成功。
つまり、千差万別であるライダー個々のCdA値を計測して、数値を下げるポジションを導き出すことを、いともたやすくしたのです。必要なデータはハンドルバーに吊り下げる小さな機器で計測され、この画期的なデバイスには社名であるNOTIOの名が与えられました。
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2020年2月末にベルリンで開催されたトラック選手権チームパシュートで、デンマークチームがこれまでの記録を3秒短縮して、2位のニュージーランドに5秒の大差をつけて優勝。
この勝利の舞台裏で、NOTIOによるポジション解析が行われていたことが、NOTIOが注目されるとともに、その優秀性と先進性を証明する証左となりました。
現代の自転車競技において、バイクやヘルメット、ウェアなどの空力デザインは基本です。
しかし時代は、それらを包括した空力性能が重要視される新たな局面に入ったことを、デンマークチームの勝利が証明しました。
2020シーズン、NOTIOはロードレースのトップチームや、トライアスロン世界ランキング上位選手の使用が内定しています。
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【NOTIO がもたらす三つの特徴】
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1・リアルタイムのCdA値を計測できる
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サイクリストが走行中にかかる抵抗のうち70-80%が空気抵抗といわれており、その一番大きい抵抗を計測し分析、改善する手掛かりとなる。
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2・実際に走る環境やコースで計測できる
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固定された環境内(風洞実験室)ではなく、実際に走行する環境で計測できることでよりリアルな計測が可能。
計測したデータをフィッティングやトレーニングに活かすことができる。
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3・計測されたデータから、より空力に優れ快適なバイクフィッティングに近付けることができる。
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体力も技量も同じレベルのライダーが全く同一の機材で競い合った場合、勝敗を決めるのは運ではありません。
走りの科学を突き詰めた結果、必ず行き着く「空力」の壁を越えた者が勝利を手にします。
かつてはプロ選手や世界を舞台に戦う者だけが挑んだ聖域である空力を、パワーメーター(ANT+)とスマートフォン(iOS)APPを駆使して一気にハードルを下げたのがNOTIOであり、これは発明と言っても過言ではありません。
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エアロフレームやエアロホイールなど、空力性能に長けたアイテムを活かすも殺すも、CdA値の微細な変化を分析することができるNOTIOを使いこなすことが肝要であり、そのことがプロフェッショナルライダーでも、競技者でも、ホビーレーサーでも、現時点において競争相手を出し抜く秘策といえます。