
【大魔道士の朝】
「あふぁ~~~……」
日も差し込まないような地下研究室で、「バイヴ・カー」は大きく欠伸をした。
無理もない。 もう3日も寝ていないのだ。
「魔道士!頼んでたヤツは完成したか!?」
ドアが吹き飛ぶ音と、それを凌ぐ声を上げて、黒い大男が室内に入ってきた。
「マクリール。 いちいちドアを壊すのはやめてくれよ」
「ハッハッハッ! 問題ない、今日も直して帰るからな!」
「たてつけは直せるかもしれないけど、ドア本体は痛むんだよ」
ほぐすようにグルグルと首を回しながら、バイヴ・カーはマクリールに向かってある物を見せた。
「おお! コイツが新しいシールド・コアか!」
「結構ヤバめの魔法を使ってる曰くつきの代物だけどね。 いわゆる外法ってヤツ」
「外法でも外道でも何でも結構! それで躊躇うような心はとうの昔に捨てたわ!」
「聖騎士たちがいるところではあまり本気を出すなよ。 アイツら、この手のアイテムに噛みつくから」
「うむ、心得た!」
そう告げると、燦々たる有様の研究跡を片付ける事も無く、バイヴ・カーは椅子にもたれかかる。
そして、また別の何かを弄りはじめた。
「礼を言うぞ、魔道士バイヴ・カー!」
「わかったわかった。 出る時は静かに頼むぞ」
「ああ、それと次から私の事を『魔道士』なんてチンケな単語では呼ばないように」
「もっと偉大で大仰な、そうだな――」
「大魔道士様と呼んでもらおうか」
ーーーーーーーーー
マクリールさん豪快すぎィ!これはcv.大文字ゴウキですねぇ…。この設定好きです。

おぉ…撃退はまだ強化貰えるのか良いなぁ…。