評価3
再読(前回2019年12月12日)。
主人公の尾形雅男は三人家族の中学1年生。ある時、母・聡子の若かりし頃の今は亡き隣人・澤村から5億円もの遺贈の話が舞い込んだ。マスコミの取材攻勢にさらされながらも雅男は友人の島崎と母と澤村の過去捜しに奔走する。そして、5億円遺贈話は至宝「ポセイドンの恩寵」の争奪戦がからむ複雑怪奇な物語へと展開するのだった。
相場師や謎のマダム、幻の宝石などが登場しなにやら賑やかだが、つまるところ「あれだったのね」ということ(笑)。中1の男の子の語りで綴られているせいか緊迫感がないし、謎解きもご都合主義的な感じがしてもやもや感がぬぐえない。