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疾走(上)ー重松清

2024年02月27日 | 読書


評価5

再読(前回2017年8月18日)。
主人公のシュウジは両親と4歳上の兄・シュウイチとの4人家族。兄のシュウイチは学業優秀で両親にとって自慢の息子だったが、高校に入ってから成績が伸び悩んだことから精神状態が不安定になり連続放火事件を引き起こしてしまい少年鑑別所送りとなってしまう。この事件をきっかけにシュウジは中学でいじめにあい孤独な学校生活を強いられる。父親は仕事を減らされて、ある日ついに行方をくらましてしまうのだった。母親も自堕落になりシュウジの面倒もみなくなってギャンブルに走ってしまう。

懸命に生きる健気な少年だったシュウジが徐々に「ひとり」になることを覚え、「穴ぼこ」のまなこを身につけて行く様がおぞましい。心が壊れつつあるシュウジの生き様から目が離せない。その末路はいかに・・・!?一気読みで下巻突入!

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