評価5
映画「アポロ13」の原作。
アポロ13号の船長だったジム・ラベルが三人称で、自身の生い立ちから海軍でのパイロットとしての経験、宇宙計画への応募と初期の飛行などの模様を織り交ぜて、酸素タンク爆発の核心部分を語って行く。叙述はセンセーショナルに陥ることなく、過度に専門的でもなく、事故に至る経緯や事故発生後の対処状況を多方面から見つめ、詳しく描き出している。共著者のジェフリー・クルーガーはラベルから委託されたライターという立場か・・・?
宇宙船内はもちろん、管制センター、宇宙飛行士の家庭、バックアップする元宇宙飛行士、月着陸船製造工場などの状況が詳述され、事故をとりまく多くの人々の行動が具体的に描かれているので、まるで映画を見ているようだ。素晴らしい!
大気圏再突入後沈黙の5分間のあとの司令船からの第一声
「オーケー、ジョー」
これには涙が出た。
ここまで来たら映画をもう一度見るしかないな!
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