評価4
天切りの松と呼ばれた元義賊の老人(村田松蔵)が留置場で昔語りを始めた。それは大正時代に義賊として名を馳せた「目細の安吉一家」の松蔵、栄治、寅弥、常次郎、おこんの活劇だった。刑事や警吏も含む聴衆は息をのんでその話に聴き入った。
実は、松蔵は空き巣狙いが横行する事態に苦慮した警察から知恵を貸してくれと頼まれて、留置場暮らしを条件にその提案を受け入れたのだった。
第1巻は松蔵の生い立ちと目細の安吉一家の面々の紹介が主。
次巻以降の活劇が楽しみ!
「一刀斎夢録」など浅田次郎の昔語りからは目を離せない。
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