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孤宿の人(上)ー宮部みゆき

2024年01月24日 | 読書


評価5

再読(前回2019年7月10日)。
江戸の金貸しの許で下働きをしていたみなしごの「ほう」9歳はお店の命で女中と二人で金毘羅詣での旅に出る。四国・讃岐の丸海港で女中に置いてきぼりにされた「ほう」は丸海藩お抱え医者の井上家に世話になることになったのだが、これをきっけに様々な事件に巻き込まれてしまうことになる。

井上家の娘の琴江が毒殺され、「ほう」が目撃した事実は何故かなかったことにされてしまう。この背景には江戸からの流人の加賀さま受け入れに絡む丸海藩と江戸表との複雑な政治的綱引きが関係しているようなのだが・・・

琴江殺害事件の犯人・梶原美祢は罪人として捕らえられるのか?
食中毒事件と茂三郎の死とのつながりは?
加賀さまの牢屋敷に奉公に出された「ほう」の行く末は?

多くの謎を含んだまま下巻へ突入!
大人の事情に翻弄される「ほう」に誰か救いの手を!

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