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評価5
再読(前回2018年11月25日)。
東京郊外の分譲団地を購入した織部頼子一家だったが、バブル崩壊後にその価値は下落する一方で売却も出来ないままローンを抱える生活に苦悩する日々が続いていた。一方、娘の琴里は就職予定企業が倒産してしまい持ち帰り寿司店でのアルバイト生活を余儀なくされていた。夫は役職を解かれ給料も激減・・・
織部家のそれぞれの生き方を追いながらバブル崩壊後の日本社会の変遷を明らかにし、人生での価値基準のとらえ方を問う社会派エンタメ小説。
主人公は頼子と琴里だが、それを支えている夫と岡山のおばあちゃんの信念が立派!団地の理事会に登場する癖のある人々、琴里を窮地に追い込む小中の幼馴染や資産家の男、それぞれのキャラが際立っていて読み応え十分!「資産小説」兼「結婚小説」もちろん一気読み!
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