式を書け!
頭の中で解決しようとしてもダメ!限界がある。初歩的過ぎる話だが、算数不得意者には、式を書かずに頭の中で考える者は結構多い。式を書くことは、思考をしやすくすることでもあることを理解してほしい。。
筆算を小さく書くな!
何をやっているのか途中でわからなくなる。初歩的計算ミスの一要因でもある。これでは土俵に入るどころではない。
裏づけを取って学習せよ!
裏づけがなく、一種の計算技法のように学んでいる者は、多種の問題を経験するにつれ何がなんだかわからなくなる。
せめて根本的原理は押さえろ!
基礎パターンまたはそれ以上を学ぶうえで最低限のお話。しかしこれすら教えていないハズレ講師も少なくはない。
思考の流れを整理して学べ!
算数の苦手な者は常に近視眼的で、問題を見渡すことができない。一式一式レベルの理解が終わったら、必ず大局的な押さえ方をしよう。
裏技に執着するな!
いわゆる裏技的テクニックは、特定の分野における特殊な問題の型に当てはまった場合には有効だろうが、上位校の入試においてその型がそのまま出るとは考えにくい。
多くの裏技的テクニックは、少し条件をかえられただけで対応できず、失点する。だがその問題が、そのテクニックを知らない他の生徒の多くが、多少手間はとっても正解するような問題であるならば、間違いなく致命傷になる。ちょっとしたことで逆に点差が付けられてしまう危険があり、それを選ぶリスクは大きい。
またその裏技的テクニックの型に該当する問題なのかどうか判断するのが難しく、型に当てはまるための条件も覚えなくてはならない。その裏技的テクニックのウラを十分理解しなくては大怪我をする。
一番大きなことは、これに頼る癖がつくと、裏づけを取って学ばなくなる。
私の指導経験では、こういう生徒が一番苦労する。裏技的テクニックは、よほど汎用性の認められるものでない限り、私の中では利点を打ち消して有り余るほど有害!選択して学ぶのでなければ、学ばない方がよほど合格には近い。
その問題につき鮮やかに解答できても、上位校なら同分野からそういう型に合わない独創的な問題はよく出るものだ。そのとき楽だからといって、決して足を踏み込んではいけない。
算数だけではなく、
数学の世界をもあきらめざるを
得なくなるかもしれない。