病院で働く友人の話から。友人から聞いただけだから、噂話にはなるのだけど、気楽なブログということで。
コロナで病院が回らなくなったという話を、彼から聞いた。看護師が続々辞めていくそうだ。病院に不満があるからということなのだが、コロナでの対応が影響を与えているようだ。
政府から一般病院もコロナ患者の入院を受け入れるよう要請があったのは、数ヶ月前だったろうか。友人はデスクの上にある厚労省からの通達が置いてあって、それをちらっと読んだらしいが、そこからコロナ患者の入院を取るようになったという。
１つの病棟全部をコロナ用にして、そこには一般患者は入れなくなった。30人以上入る病棟だが、コロナ患者は10人まで、ただ結局５人がせいぜい。
その病棟の看護師の負担になり、それをバックアップするのに、救急の看護師が入るようになったそうだ。そのせいで救急は開店休業状態。結構完全ストップになる日もあったという。そうなると、外来の看護師ではなくて、病棟の看護師にも影響が出てきたらしい。
ところが、病院も医者も患者を取らなければならないとして、看護師に無理をいうようになったと。簡単に言うと、看護師は負担大であるというのに、もっと負担を大きくしようという病院側の方向が示されていたようだ。
患者家族の見舞いができなくなって、荷物を持ってきたら、病棟看護師が病院入口まで取りに行くなど、そんなことが多々増えたという。で、患者家族も時間を守らないので、時間外にやってくるものが多いらしい。時間外はそもそも勤務者が数人らしく、病棟管理で手が離せないらしい。ところが患者家族は自身の都合で、時間外に当たり前に荷物を持ってくる。一応時間外は対応できない旨を伝えているが、無碍には断れないと。コロナ下で医療従事者が大変だと言われているが、「そんなの関係ないよ」とは友人の弁。
また救急が止まるせいで、救急で勤務して稼ぎたい看護婦が困ってもいると。色々あるなあと、思う次第である。
それで看護師が続々辞めていったということである。ちょろちょろ新しい看護師も採用されているらしいが、病棟では働きたくないという希望がデフォルトだそう。
病院は事態を打開するのに、病院職員に一律20万支給を決めたたらしい。まあ補助金だろう。友人は請負なので、支給されない。それを聞いて、救急の看護師が「頑張っているのに」などと、やさしい言葉を投げかけてくれるが、変わるわけではない。
彼が一番ショックだったのは、救急で一番頑張っている看護師も辞めることだという。看護師の同僚からも信じられないと。多分病院の体質自体がイヤになったとも。
もっと早くコロナ対応を政府がやっていれば、こんな問題起こらなかったのではと。あの政府のコロナ対応のトップ尾身さんのJCHOがコロナ患者の受け入れをもっと積極的にやっていればいいんだよ。補助金バカバカもらって、儲かっているのに。とは彼の弁。同感。
