Drマサ非公認ブログ

はじめて入院した②

 在カナダ日本大使館のHPをみると、日本語でも対応してくれる病院が紹介されていた。その病院に電話しようかと思ったが、娘に聞いてみると、カナダではいきなり病院に行くこと自体ができないとのことだ。

 カナダ国民は医療費の負担は免除されている。基本的に医療費タダということだ。すごいね。

 制度的にはファミリードクターというかかりつけ医がまず存在している。日本国民である僕はここにはいけないとのこと。

 次にウオークインクリニックがあり、誰もがかかることができる。予約なしでも可とのことだが、5〜6時間待つのは当たり前。さらに軽症患者しか対応できないという。これでは僕の症状に当てはまらない。

 一般病院は先のクリニックから紹介状をもらわなければ行くことができないだけではなく、1ヶ月以上待つとのことだ。当然無理。

 残るは救急のみだ。僕の症状を救急扱いしてくれるかというと、微妙なんだそうだ。仮に受け入れてもらった場合、次のことがネックになる。医療費だ。カナダ国民ではない僕は自費請求になるので、いくら掛かるかわからない。治療内容によっては、日本円で何百万、入院なんかすると1千万超えるかもしれない。娘もいくら掛かるか“怖いよ”と嘆いている。

 クレジットカードの保険はあるから、最悪1千万ぐらいは負担してくれることになっているが、ホントだろうか?それに手続きが国を跨り、面倒臭そうだ。

 これはカナダで病院に行くこと自体厳しい、そういう思いに至った。我慢するしかないではないか。地獄だよ・・・

 そうすると、娘の友達の父親が医者なので、連絡すると、家まで来てくれるというのだ。もちろん、正式な医療行為ではないし、治療器具もなく、問診だけという制約の中ではあるが。渡りに船というか、溺れるものは藁をも掴むというか、幸運であった。

 実は以前一緒に食事もして、楽しく過ごした仲で、また会おうと約束していた人物であった。優しい雰囲気の中国系のカナダ人だ。問診をして、僕の胸や背中などを触診したり、15分以上診てくれた。

 彼の見立てによれば、心臓に問題があり、そのせいで全身に水が溜まっているとのこと。気付かずにいたのだが、足のむくみ(浮腫)もひどいのだ。赤ちゃんの足のように膨らんでいたのだ。

 どうして苦しいのか?胸に水が溜まっているからで、いうなれば、地上にいながらにして溺れているわけだ。これは逃げようがない。彼の見立ては日本で病院に入院したのち立証されることになる。

 とりあえず、死ぬわけではないので4日ほど我慢するしかないとの結論に至った。水分取りすぎに注意する程度しかできないので、もうしばらくカナダで闘いの日々が続くことになった。

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