Drマサ非公認ブログ

はじめて入院した①

 入院のためブログ更新ができないでいたのだが、50半ばにして、はじめて入院したので、その話を綴ってみようと思う。

 そもそも病院嫌いだ。今その病院に入院中である。やっとPCの文字盤を打つ力が湧いてきた感じだ。

 8月27日、僕はカナダのトロントに向かった。3週間の遅い夏休みである。娘がトロント在中なので、その家でしばらくのんびりしようということだ。

 27日以前、少しばかり体調が変だという意識はあったのだが、3週間ものんびりすれば、問題ないだろうと思っていた。トロント到着の最初の3日間ほどは順調である。レストランで美味しいものも食べていた。

 ところが、急に食欲が全くなくなってしまった。目の前の食べ物が受け付けなくなってしまったのだ。「おかしいなあ」とは思いながらも、ビールやジュースを飲みながら過ごしていた。なぜかお菓子は食べれた。家族もおかしな様子に普段なら「食べてよ」と催促するのに、全くしなくなってしまった。

 1週間ぐらい経つと、体に変調を来してきた。まず夜眠れないのだ。時差ボケで眠れないことはあるが、そういうのとは違う。なんとなく呼吸が苦しい感じが伴っている。もともと慢性の気管支炎があるので、そのせいかと思ったり、ひどくなって喘息のような状態に陥っているのかと想像した。眠る体勢を変えると感じなくなることがあるので、そのおかげで少し眠れたのだが、症状は進むばかりであった。

 この呼吸困難のような症状は時間的にどんどん拡大していく。最初は深夜帯のみだったのが、日中にも現れ、カナダ到着して2週間ほどで、24時間続くようになってしまう。夜中は寝てて苦しいので、起き上がってベッドに座っている、それが2時間も続く。真っ暗な寝室のベッドにただ腰掛けているのだから、おかしな状況だが、そうした方が横になっているより楽なわけだ。

 ベッドには妻もいるので、起きてリビングに移動したりもするが、ただただ苦しい。たまに楽になるときがチャンスである。その時、少しだけ眠るのである。

 24時間苦しいのである。苦しさを休むことができない。苦しさに緩急があるので、そこは少し救いだった。日中、娘は仕事があるのだが、妻も一緒に手伝ったりしていた。その間、愛犬のフィチ(ボストンテリア)と留守番しているだけで、たまに苦しくて、大声をあげて、フィチを驚かせたりしていた。

 もちろん、妻も娘もかなりの心配をするようになっていたが、だからといって帰国するわけにもいかない。娘が調べると、チケットが取れても、乗り換えが多く30時間かかるという。それは地獄だ。予定通りのチケットで帰れば13時間なので、そちらを選択した方がまだ楽だと考えるしかなかった。

 カナダで病院に行くことも考えたが、調べてみると日本とは事情が違った。

(つづく)

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「医療」カテゴリーもっと見る