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私は鮒寿司の敵ではありません

2014年09月22日 | 食品

好き嫌いが多い私ですが5年間くらい食すのをやめた食べ物があります。

 

それは“生卵”です。

 

ことの始まりは小学校の教本でした。

 

パラパラと理科の教本を見ると、ニワトリの雛が成長するまでのことを記した写真がありました。

 

それも細かく。

 

見た瞬間いつも食べている卵がひとつの生命であることを感じ、なにかとてつもない罪悪感を感じたことがきっかけでした。

 

卵の黄身をみるだけで吐き気を覚えました。

 

それがトラウマなのか時々違うものを見ても反応する時があります。

 

そのひとつが鮒でした。

 

 

 

 

 

 

滋賀県に出かけた際、鮒寿司(なれ寿司)なるものを出されたのですが、最初は何も言わずに葡萄と一緒に綺麗な色の何かわからない卵が入っている食べ物として理解していました。

 

 

ただ臭いがきつく、何なのかとても不安でした。

 

 

卵というものに若干敏感になった時期もあり、それを乗り越えたものの、ここでニワトリでないけど、それは何かの卵なのです。

 

その後良く見ると魚であることに気付くのですが、頭の中を過ぎるのは淡水系の魚の何かということだけでした。

 

隣の人は、すぐに食しましたが私は勇気を振り絞って、それとなく、食べる前に聞きました。

 

 

「こちらの魚はなんですか?」と。

 

 

その答えは、次のような説明でした。

 

 

この琵琶湖で獲れる「子持ち鮒の鮒寿司という大変高価で珍しいもの」とおっしゃいました。

 

 

 

 

 

色は綺麗です。

 

 

臭いが若干するだけで。

 

でも、鮒という言葉で私の体に“スイッチ”が入ったのです。

 

私たちの「友達の鮒くん」が食べられていると。

 

鮒は釣ったら逃がすこと。

 

いつも釣りを通して楽しめることに感謝していました。

 

 

 

 

そして“たかしくん”、“ゆり”ちゃん、その他適当に外国人の名前まで勝手に鮒に命名して、釣ったときに“ゆり”ちゃんまた釣れたの?

 

なんて変わったことをやっていたのです。

 

そこにいるのはそれとは絶対に違うのですが、彼らの親戚であることは間違いなさそうでした。

 

 

食べるのを躊躇していると、その人は大変親切に「原本」を持ってきてくれて紹介してくれました。

 

 

とても親切にです。

 

 

それを見て、私は更に特別な感情が湧いてきて、ものすごく動揺したことを覚えています。

 

 

食べようという言葉に感謝を抱き、口元に運ぶも限界・・・。

 

それでも口に入れたら水で飲み込もうと決心し、この時ばかりは“ゆり”ちゃんのこと、“彼らのこと”は頭から消え去るべきと一気に口の中へ。

 

モグモグと軽く“そしゃく”したのですが、飲み込む前に頭と体が喧嘩し始めました。

 

飲み込めないのです。

 

体が受け付けをしません。

 

それと同時に今までに感じたことのない“吐き気”が波のように繰り押し寄せてくるのです。

 

私はトイレに行くふりをして、食べ物なのに吐いてしまいました。

 

葡萄は凄く美味しかったものの、鮒寿司は個人的感情と味の危険性を感じそれ以降、鮒という言葉だけで反応してしまいます。

 

鮒の佃煮を家族が貰いものだから食べようと誘って来たときは、正直気絶しそうなくらいでした。

 

他の佃煮は全く大丈夫(昆虫は除きます)なのですが、鮒はだめですね。

 

滋賀県琵琶湖で生産されている方には大変申し訳なく感じている次第なのですが、友の“鮒”くんを今後も食すことはないと思います。

 

鮒寿司生産者の敵ではありませんので悪しからず。(ごめんなさい)



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