今や時代は、浄水することから自宅に水を導入する時代に突入しています。
少しだけ古いお話を先に紹介します。
現在も自宅で使用されている浄水器ですが、以前は簡易型でなく大き目の固定式の物が多く使用されていました。
蛇口から機器に取り込んで、ろ過して水として利用できる感じです。
機器で浄水するわけですから、大きいとなんとなく安心感がありますよね。
ところがこの浄水器に対してその効果の有無、雑菌の繁殖率等が問題になったことから利用者が離れていった経緯が過去にあります。
現在は技術が高まったことから、蛇口にセットするものが主流となっています。
ただ効果のほどは、どうなのかは利用者のみ知るところです。
しかしながら適正な浄水器の利用をしていることで、有害物質を除去する効果が期待できます。
知られているところでは水道水中のトリハロメタンですが、これは有害物質で発がん性があります。
私もそれらの理由から、無いよりは有ったほうが“まだ安全かな”と考えて使用しています。
「適正な使用」と書いたのは、カートリッジを交換しない場合、そこが雑菌の温床になり、そちらが逆に危険な状態になるという意味です。
事実、過去には浄水器の中に大腸菌が繁殖したりして問題になりました。
また、お風呂の水を捨てなくても浄化しますなんて機器もありましたが、こちらも大問題になりました。
水はそのままにしておくと雑菌が繁殖するので、通常使用される水道水には塩素等を入れて雑菌を死滅させています。
私たちには身近でありませんが、法律でこの値が日本基準で決められています。
水質基準項目と基準値(51項目)
水道水は、水道法第4条の規定に基づき、「水質基準に関する省令」で規定する水質基準に適合すること。
詳しくは、厚生労働省ホームページをご覧になって下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html
話がそれますが、熱帯魚を飼育している人は“水”の維持について大変であることが分かっています。
魚を飼う事が大変なのではなく、水を作ることが大変なのです。
魚は水中で餌を食べ、糞尿を垂れ流すわけですから、数によってさらに汚染が進みます。
これらを除去するのがろ過フィルターであり、海水については紫外線まで使用して雑菌を死滅させています。
更に水質改善をするために無害なバクテリアを意図的に繁殖させて自然に近い循環サイクルを目標とします。
ちなみに自然に近い循環サイクルになると水が“輝き”ます。
現在は“nano”の時代ですから、更に進歩したと思われます。
熱帯魚のことは、機会を捉えて笑いを添えて話題にします。
人間の場合はどうしているのか?
魚とは一緒に出来ませんが普通に考えても機械の中の熱殺菌(水道水の搬送路他)、蛇口の衛生状態、タンク交換時のキャップ付近の管理等の維持が極めて大変であると私は思います。
一日の中での水の流量が水道の蛇口と比較しても圧倒的に少ないことも不安な点です。
水タンクを誰が交換するのか、素人が素手で触って交換する危険(ノロウィルスに感染した場合はアウト)、空気中に何が浮遊しているか不明な状態での交換等も考えると私は不安です。
暫く水を使用していなかったときの注意点事項、使用時には最初は少し水を流し捨ててから使用するように説明があるのでしょうか。
素人考えでも、一般的なチューブが搬送路になっているのであれば、そこに溜まっている水があると思うのですが。
是非、サーバー点検時には係りの人の作業をご覧になって、チューブ、タンクの接続部等が汚れていないか、結晶のようなものが付着していないかを自分の目でしっかりと確認して下さい。
安全な水であれば汚れないと思いませんか?
ウォーターサーバーが駄目といっているのではなく、体内に取り込むために利用するものはコマメに管理をする必要があり、特に“水”は一番重要であるということをお伝えしたいのです。
知らずに使用していると体調を崩す原因にもなります。
ここで疑問になるのは、だったら「水道水」だって同じじゃないかということ。
でも違います。
水道水は塩素が入っていて、すぐに水を使用することを前提としています。
サーバー内に入った何十リットルの水をどのくらいの期間で人々が消費するかが全く異なるのです。
設置場所にも注意が必要であり、日光に当ててもよいものは熱帯魚の水だけで、人が飲むものを長期間、日光にさらすことは好ましくありません。
ここ最近、景品や店頭販売等で自宅にウォーターサーバーを置いて「美味しい水をどうぞ」という営業が目立っています。
確かに魅力的です。
しかも機器代金は無料。
この言葉に多くの方が魅力を感じるのは当然でしょう。
ただ、その水を「何に使うのか」という疑問が残ります。
日本の水道水は安全に飲むことが出来ます。
水道水の塩素が肌に悪いと感じたら、シャワーヘッドを交換して塩素除去やビタミンCを含ませるカートリッジを入れれば、肌に優しい水を利用できます。
エステ効果や塩素除去100%のようなものまであります。
塩素はビタミンCで除去されます。
もちろん維持費はかかります。
ウォーターサーバーの水は何に使うのでしょうか。
多いのは料理に使用する、コーヒー、お茶等に利用する、赤ちゃんのミルクに利用するのでしょうか。
ただこれらのウォーターサーバーについては、メリットもあればデメリットもあります。
■ ウォーターサーバーのメリット
・おいしいと思われる水をいつでも飲めるということ。
・災害時に有効利用できること。
・安全であると考えられていること。
■デメリット
・割高な安全であると思われる水を買うということ。
・蛇口のロックが甘く、子供のやけど事故が発生していること。
・機械の裏が高熱になること。 子供が誤って触るとやけどします。
・震災等においては転倒事故につながる恐れがあること。
・日常の点検、定期点検が必須であること。
・契約期間に定めがあること。
これらの多くは利用者側の負担となることです。
ひとつの家庭から月に4,000円から5,000円回収できれば利益が出ます。
これからウォーターサーバーを購入しようと検討中の方は参考ではなく
“必ず”見てください。
東京都生活文化局の検査結果です。
「ウォーターサーバーに関する安全の調査」
また文章の中ほどに驚愕の事実があります。
残念ながらこの検査は検査機関が物凄く短期間となっていますので、安心しないでください。
加えて使用したら消費者はまず清掃しないであろうと考えるのですが、コマメに清掃まで施した結果に基づいての試験結果です。
少しだけ触れておきますが、宅配で持ち込まれる水タンクには前記のような「水の水質基準」が適用されます。
しかし、一旦サーバーに入ったものは「その適用を受けません」。
意味がお解かりになりますか?
私にはスマホと同じで、なくても困らないものが、あると便利という感覚で、誘われるままに導入されているのではないかと感じます。
2リットルのペットボトル水を冷蔵庫に入れても十分であると思うのですが、どうなんでしょうか。
全国の自治体が水を販売しています。
こんな現状(事実)に、みなさんはどう思います?
どうして日本全国展開的に水道水を自治体が販売しているのでしょうか。
ご自分で考えてみて下さい。
■埼玉県のホームページより抜粋
埼玉県企業局では、県営水道の水を広く県民の皆さまに飲んでいただき、水道水が安全でおいしいことを実感していただけるよう、ペットボトル水「彩の水だより」を製造しています。
こちらも私のうちから出る“水”です。
ただし、取水場所が埼玉県でも異なるので実は違うかもしれません。
細かいことを書くと場所が確定されますのでやめときます。
埼玉県は水道水として使用される水の取水については、河川からと地下からの水があります。
価格は\50~\100前後です。
■東京都
こちらは東京都が販売する、おいしい東京都の「水道水」です。
でも、群馬県とか埼玉県から流れている水から水路を経由して取水しています。
これも蛇口から出る“水道水”そのものです。
1本あたり、堂々の\100です。
公益法人 日本水道協会
こちらには日本全国の“水道水”があります。
小樽の水道水は飲んでみたいですね。
小樽の人は普通に使っている「ただの水」でも、関東の“きっとおいしいと暗示をかけられた水”と比較すると確実に正真正銘の“天然水”です。
http://www.jwwa.or.jp/anzen/bottle.html
更に驚くのはこちらの情報です。
不確かではあるものの、世界中のペットボトルの水の4割が“水道水”であるということ。
水商売ということは言いたくありませんが事実のようです。
また、ウォーターサーバーの宅配される水が何処で作られているのか。
有名な山岳地帯(ミネラルが豊富)にそんなに水の会社があるのでしょうか。
工場建設をを行政が許可するのでしょうか。
工場がないと無理だと思いますし、どこの水というより「フィルターでろ過」と書かれたりすることが問題でもあります。
※日本の基準に合格するためにろ過するのが本音でしょうか。
これは水タンクに給水するまでの基準です。
山の水は一番綺麗と信じていましたが、現在は渓流の水は飲まない方が良いと多くの方に言われました。
動物(鹿等)の糞尿や、その他により昔と違って汚染されているという理由でした。
私には信じ難いものでしたが、そこに出入りしている人の話ですからそうしています。
ただペットボトルの水を、極力使用することをお勧めしたい人はいます。
※食事等に限って使用する範囲です。
新旧問わずマンションでお住まいの方、築年数がかなりの方です。
■マンションの場合
マンションは大勢に一定の水量を確保するために上記の画像のような大きな水タンクを導入しています。
いわゆる受水槽から屋上に有る高架水槽というものです。
掃除をするときは、“おっちゃん”が白い長靴を履いてデッキブラシを持って・・・。
あっ「ピィー」だそうで、ここまでですね。
個人的に聞きたい人はメールでお答えします。
このタンクから下の階層へ水道水として流れていきます。
タンクの中を定期的に清掃です。
今日は点検日で水が使えませんというお知らせはこの作業のためです。
私の先日紹介した1000円前後のエアーダスター代用噴霧器で作業ですね。
これ自体に抗菌作用はありませんが、中の水溶液は強力ですからご安心。
はしご(タラップ)で下に降ります。
蓋は簡易的な南京錠で施錠されることが義務付けられています。
つまり中に本来はゴミや埃、ハトなんかが入り込んで死なない仕様になっています(はずなんです)。
右側中央にボールが見えますが、トイレの仕組みと同じでこれでボールの上にある蛇口の水を出したりストップします。
この水は消火栓に使用されたりはしませんのでご安心を。
異常時は警報ブザーで管理人室等で分かります。
水が溜まっているのがわかりますね。
配水管から水道水がどう流れているかが一目瞭然ですね。
屋上までは高圧の揚水ポンプで一気にタンクまで水が上がっていきます。
■築年数がそれなりの方
水がいつも流れているのになぜか“水垢”が水道管の半分を“ウンチ”のように取り囲んでいる。
あっ「こちらもピィー」だそうです。
適正基準というのは“何の理由”からそうするのか。
視点が異なると“別のもの”が見えてきますね。
体が心配なのか、受水槽や水道管の中のことが心配なのか。
多少の雑菌でも死なない“涼風”はそのまま飲んでも美味しいと感じます。
しかし、赤ちゃんの授乳で使用するミルク、体調が思わしくない人は面倒でも煮沸して飲むとことをお勧めします。
それだけで安全に美味しくいただけます。
冷たくしたい場合は自然に冷やしてから(日光や埃に注意)冷蔵庫で保管し、2日くらいで使い切る感じで大丈夫です。水を入れる瓶等は煮沸ですね(赤ちゃんの水は絶対) 。
少しショッキングな内容でしたが、信じるも信じないもご自由です。
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