2日目の夕方から雨が降り始め、3日目も雨だったので適当にあちこち寄りながら帰路に着く予定でした。
昨夜、ホテルの部屋で道の駅でもらった木曽の冊子を見ていたら、木曽福島駅から1.4キロの所に権現滝というのがあるらしい。 へ~そんなに近いのなら時間的にもOKかなぁ・・・
雨がやんだら、そこへ寄ってから帰ってもいいなと思っていました。
権現滝への登り口に大悲観音があり、まずお参りしました。 50メートルも行かないうちに「熊に注意」の大きな看板が・・・ え~っ! また~
まさか、民家もあるのに? 大丈夫やろ? 熊除けの鈴は家に置いてきたそうな・・・
途中で石を拾ってカンカンと打ちながら歩きました。 熊がいないかまわりをきょろきょろ、景色を楽しむどころではありません。 本当に熊が出るのでしょう、鉄の棒と槌が設置してあり、熊と出くわさないように鳴らしなさいと書いてあります。
おぉこわ~! しんどいめをしてここまで登ってきたけれど熊に襲われたらどうしよう、山の中は私達2人だけみたいだし、息子に迷惑がかかるなぁ~ 引き返そうか、いやせっかくここまで登ってきたんだから・・・
頭の中は堂々めぐりです。
駅から1,4キロって本当? 行けども行けども滝にたどりつきません。
熊が水を飲みに下りてきそうな景色でしょう?
本当はこんな落葉がふかふかの山って大好きなんですが、今回に限っては楽しむどころではありませんでした。
あったあった! 着いたぞー! 先を行く主人の声
すると山の上から尾根づたいに歩いてこられた登山グループ発見!
あ~やれやれ、 ほっとしました。
帰りはルンルンで、ゆっくり景色を見ながら写真を撮りながら下りてきました。
山から下りて大悲観音様に無事帰れたお礼をとお参りに行くと先客がありました。
挨拶をすると、その方は時々ボランティアで木曽福島の観光案内をしていらっしゃるそうで、その日はプライベートで奥様とお出掛けされてたのに、私達に木曽福島特有の崖家造りの説明等をしてくださいました。
他にもおすすめの観光スポットを教えてくださいましたが、もう帰らないと渋滞に巻き込まれるので、またの機会にと名刺を頂き、そこでお別れしました。
車に乗ってすぐに先ほどすすめられた山村代官屋敷(島崎藤村の小説「夜明け前」の主人公、青山半蔵が呼び出しを受け出頭した場所でもある)があったので、これも何かの縁と寄って行くことにしました。
受付の人に、言わなくてもいいのに先ほど出逢った方のことを主人が話しました。 すると「〇〇先生とお知り合いの方ですか?」と・・・ いや、さっき出逢ったばかりで知り合いではないのですが・・・(さっきの人、偉い人やったんや・・・)
受付の方は〇〇先生の名刺を持ってる私達に失礼があってはいけないと思われたのか、それはそれは詳しく丁寧に屋敷内を案内してくださったので恐縮してしまいました。
今回、ブログでは紹介しませんでしたが、馬籠にある島崎藤村の記念館や小説の舞台になったところ、また木曽福島にある関所や奈良井宿にも行ってきました。
大自然に触れ、歴史や文化に触れ、人の優しさに触れ、なんと贅沢な旅だったでしょう。
若い頃ならこんな旅は出来なかったでしょう、年を取るのも悪くない・・・と思えたのでした。
今回は寒さ対策と非常食は万全にして行きましたが熊は想定外でした。
無事帰って来れたから良かったものの大いに反省しております。 皆さんもお気を付け下さいね!
こういう人が危ないんでしょうね。無事でよかったです。
女友達との旅行は殆んどツアーです。
楽チンでいいですよね。
殆んどツアーの旅行しかしたことがないので、ショコラさんのような旅憧れます。
鉄の棒と木槌なので大した音が鳴らないんです。
もっと山全体に響くように金槌にして欲しかったわ。
よくぞご無事で…
趣味も好みも同じの、気の合うご主人との旅行だからいいのでは。
もっともっと贅沢な楽しい旅を続けてくださいねぇ。