さて、今日はこのホテルでの自主的?隔離生活を終え、パリ環状道路のわずか外のクリシーに移動する日だ。
いつものように向かいのパン屋にパンを買いに行き、荷物をまとめた。
この日は水曜日で、小児科医は診察日で迎えに行けないということで、タクシーの手配をフロントに頼んだ。
これが、大変だった。
まず時間通りには来られないとフロントがいってきた。そして、しばらくしたのち、ホテル前までは来られないので、この場所で待っているようにというメモを持ってきた。
言われた通りの場所で待つこと15分、来ない!!!!
フロントに私だけ戻り、「来ない」というと、フロントの女性もその場所まで出てきてくれたが、最終的に「大通りまで出て、別のタクシーを拾って」というではないか。
「流しのタクシーが拾えるのか」と聞いたら、「拾える」という。
このたくさんの大きな荷物を持って動くのは大変だったが、タクシーを探すしかなかった。
しかし、来ない。
再度ホテルに言いに行こうと思っていた時、1人の男性が駆け寄ってきた。
「待っていたのに来ないから、ホテルまで行ったんだよ。その間ここをぐるぐる回っていた」という。
荷物を持ってタクシーの場所まで運転手は歩いていく。
その間、メーターが回っているだろうなと思ったが、案の定回っていた。
そして途中、渋滞が少しあったものの15分くらいで到着したのだが、なんと40ユーロを超えていた(6000円)
本来なら断固交渉だが、保険でカバーできるだろうと思っていたのと、疲れていたこともあり、それは言わないことにした。
それにしてもこのようにウロウロさされた原因は、フロント女性の対応のまずさからだった。
前日来てくれたジャンルイさんもフロントの応接が悪いと怒っていた。それまでの宿泊がおおむね快適といってよかったのに比べ、かなりの減点だった。
ここはホテルレベルのフロントではないと言われても仕方ないだろう。キッチン付きのアパートと考えていいのかもしれない。
マリーアンジュに(連絡があったので)「無事クリシーに着いたけど、タクシー代、高くない?」と後で聞いてみたら、「クリシーはパリの外なのでそのくらいする」という。
外と言っても環状道路のすぐそば、ポルトドクリシーから徒歩5分なのに。
空港から凱旋門あたりまで40ユーロもかからないのに、と思った。
彼女について、以前リヨンでもタクシーが高かったことを言うと、「リヨンのタクシーは高いのよ」と言われたことを思い出したが、それも実際のところ、どうだったのか、と思えるこの彼女の言葉だった。
マリーアンジュに今回もちろん部屋を貸してもらったことはありがたいことだった。彼女は近くのホテルの予約してくれ、最初はお母さんのフランソワーズと半々でホテル代を出すとも言ってくれていた。「私たちが追い出した格好だから」と。
もちろん「あなたたちの家を貸してもらったことだけでも感謝しているので、ホテル代は私達が払うのは当然のことだし、気にしないで」と断った。
しかしその時はあまり感じなかったけれど、他の人たちの温かい態度に触れてしまった後は、彼女の夫、マニュエルとフランソワーズの夫フランソワには、変わらぬ温かさを感じているが、彼女とフランソワーズに対しては、心の底のどこかで少し温度差を感じてしまうことになった。
そんなことを思いながら、懐かしいニコルとジャッキーの家の前に降り立った。
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