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マドリッドの朝はいつものように、前に泊まった宿の下のカフェに行く。
搾りたてのオレンジジュースが美味しくて、マドリッドではお気に入りの店である。
そして、アンダルシアの次に楽しみにしていたトレドへ向かう。
アトーチャ駅では、古い列車で使われていたと思われる椅子が置かれている待合室でゆっくりして、それから荷物検査を受ける。
そしてトレドへ向かった。
1時間少しでバスで行く方法もありで、少し迷ったが、列車を選択した。列車だと30分だ。
マドリッドから日帰りもできる。
通路の反対側のマダムはスペイン人で見るからに情熱的な感じがする女性で、少し話をした。
こういう列車で近くの人と話をするのは、旅の楽しみの一つである。
最近は友達が増えすぎたので控えているが、よくアドレスも交換し、その後の再会につながっている友人もずいぶんとある。
思い出すのは、ナポリからローマまで一緒だったフランス人マダムだ。
メールをされないので手紙の交換だったが、パリ郊外に住むそのマダムはミッシェルさん宅に迎えに来てくれ、シャンティイ城とサンリスという町に連れて行ってくれたのだった。
駅に着いた時、その駅舎の建物がとても珍しかったので、しばらく見学したから外に出た。
歩いてホテルに向かった。
川の向こうに町が見えてきた。
遠目に見えるその姿も中世そのもののようで、ワクワクしてくる。
橋を渡り門をくぐってすぐそばにホテルがある。
・・・はずであった。
しかし探せど、見つからない。街の何人かに聞いたがわからない。最後にやっと教えてくれた人がいた。
街の中まで行き過ぎていた。結局もっと手前だったのだ。
どうもわかりにくい地図だった。
ネットで割引になっていたので私の予算でも泊まれたが、一応4つ星になっているホテルだった。
今回の旅で一番広い部屋だ。
荷物を下ろし、さっそく散策に出かけることにした。
少し町から下がったところにホテルがあるので、街の中に行くには長いエスカレーターで行くのが便利だった。
ドンキホーテで知られるセルバンテスの銅像がある。
街は中世の小道があって好きなのだが、観光地化されていて、お土産物屋がたくさん並んでいるところが多かった。
カテドラルまで歩き休んでいると、1人の日本の青年に出会った。
彼もまた一人で来ていて、これからフランスへ行くとのことだったので、少し話をしたが、とても感じのいい青年だった。
もう教会はあちこちで見たので、入場料も高めだったこともあり、中の見学はパスすることにした。
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