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アルカションで一泊した翌朝、テーブルに並べられた朝食にまた驚かされる。
伝統的なバゲットやクロワッサンではなく、手作りケーキ(たぶんカトルカール、つまりパウンドケーキだったと思う)、トースト、そして本場ボルドーならではのカヌレが朝食に並んでいた。
カヌレももちろんフランソワーズの手作りで昨夜出されたものだが、この日の朝も登場。(お土産にも持たせてくれた)
パウンドケーキの様なものは、イタリアでアグリツーリズモという農家滞在をしたとき、朝食に出された記憶がある。
「甘い朝食」というのはフランスのみならずイタリアも同じだ。
フランスで出されるのは初めてだったパウンドケーキだが、この後また目にすることになるので、地方の特色なのか、好みなのかはわからない。
出発前に庭の散策↓
朝食を満喫し、フランソワーズとジャンクロードがアルカション駅まで送ってくれ、ホームで見送ってくれた。
朝8時発という早いこともあり、4月下旬でも厚手のダウンを着ているフランソワーズを見るとわかるようにとても寒い朝だった。
そして45分くらいでボルドーに到着。
今度は、ローランスのお兄さん夫妻が待っているはずだ。
彼らの到着時間が遅れたようで、少し待っていると電話が鳴った。
こちらは顔がわからないが、向こうはきょろきょろしている日本人を見つけるだけなので
簡単にわかる。
無事会えて、「アンシャンテ」(初めまして)と挨拶。
彼らはボルドー郊外に奥さんの実家があり、そこに子供たちを預けに来ていたようだ。
そして、ナントではなかったと思うが近くの町に住んでいるため、私をナントまで送り届けてくれるということになっていた。
と言っても2時間半あまりはかかったと思う。初対面で車に乗り合わせこの時間を過ごすのは、フランス語力からしても、簡単なことではなかった。こんな親切な夫妻にとにかく感謝を込めて笑顔を振りまくしかない。と思ったものの、朝早かったので、うつうつと眠ってしまっている時間も長かった。
ローランスのお兄さん夫妻↓
奥さんは義母にあたるフランソワーズと一緒で公認会計士だという。お兄さんはあとでエンジニアとわかるのだが、この車の中では風貌の影響で?海辺で漁師のような事をしているものだと思い込んでしまっていた。
「お兄さんはお母さん似だね」と奥さんに言うと、「そうなのよ。娘二人いるけどその娘も長女は同じ体型で顔もそっくりなの」と笑わせてくれる。
お兄さんもニコニコしながらハンドルを握っていた。
フランソワーズと言い、このお兄さんと言い、ローランスもそうだが、失礼ながら一見しただけではその知性がすぐに感じられないくらい、温かい人柄が前面に出ているのだ。
そう言えば、ガンツジュニア(ティエリ)のお母さんのことも風貌から農家のマダムと思い込んでいたら現役の時はIBMで勤めていたと聞いてびっくりしたこともあった。失礼極まりないことで、恥ずかしい限りである。
途中、パーキングで休憩もしながら珍道中は終わり、ナント郊外のガンツジュニアの家に到着した。
しかし、「お世話になったお返しはいつできるのか?」とずって待ってくれていたとはいえ、初めて会う家族総動員で?ここまでしてもらえるとは、「フランス人は冷たい」とかいう人に知ってもらいたいといつも思う。
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