Jクロードからヴァンチミリアに着いて私たちを待っていると連絡が取れて、一安心。
私たちがモナコ駅で、座れるようになった時、ミッシェルさんは依然として立っていたのだが、前席の大学生の女の子が「どうぞ」と席を代わってくれたのだった。
しばらく私は彼女と話をしたのだが、その中で彼女はトゥールーズから来た大学生で、マントンでバカンスを過ごすという。
また彼女の出身はスイスに近いコンテ地方で、小さな村だと言っていた。
彼女は日本が大好きで、中でも日本文化にとても興味を持っているという話や、日本についていくつかの質問をしてきたりして、話が弾んだ。日本人の友人(東京の若い男の子と言っていた)がいるとのことだった。
感じのいい彼女は、いつか日本へ行きたいというので、連絡先を交換しておいた。
そして彼女たちは、マントンで休暇を過ごすため、先に降りて行ったのだった。
私たちの列車もマントンを過ぎ、ほどなくヴァンチミリアへ到着。この時、12時前になっていた。(ニース駅に着いたのは10時15分くらいだったのだが)
まずはランチかと思いきや、衣類の市が通常午前中だけということで、ザーッと見ながら歩くことにした。
本当に売られているものは衣類がほとんどだった。
下着や靴などもあった。
よく見ると、イタリア製のものも売られている。
安いストールをJクロードとわたしは数枚買い、夫は白い革のベルトを買った。
そして、レストランに着いた頃には14時を回っていた。
それでも大変な混みようだった。彼らはいつもここで食べるという。後で聞くとピザが有名な店だったらしい。
が、四人誰もピザを注文せずだった。またおすすめのものはもう売り切れと言うことで、Jクロードはがっかりしながら魚介のグリルを注文、夫はいつも奥さんの選択に「外れ」がないこと知っていて、同じものを注文していた。
私はパスタ、ミッシェルさんのは注文した物とは間違えられて、やってきたのはバーベキューのような、お肉を焼いたボリューム満点のものだった。それでも文句を言うこともなく、ミッシェルさんはほとんど平らげていた。91歳にしてさすが大した食欲である。
デザートとコーヒーもそれぞれ注文をして、この店を後にした。
何ということのないレストランではあったが、ミッシェル夫妻と一緒にイタリアで食べるという機会になったので、よしとする。
そして、まだ市は続いているところもあり、ミッシェルさんは革靴(イタリア製)をリーズナブルな値段で購入。
Jクロードはカジュアルなパンツ、私も似たようなもの(イタリア製で10€)を記念に購入。
川向こうに見えるのがヴァンチミリアの旧市街なのだろう。もっと時間があれば海へも行けたかもしれない。そんなことを思いながら、市場を後にして、駅の近くで少し休憩して帰ることにした。
駅付近は治安が悪いという情報もあったが、この日はそのようなことを感じることはなかった。
明るい時間なら私達だけでも、大丈夫そうに思えた。
行きはいろいろあったが、彼らと一緒に来れてよかった。
帰りの列車は何も問題なく帰宅でき、Jクロードがまた簡単な夕食を用意してくれたのをいただいた。
明日は、ニースの街歩きをすることになった。