サンレモにもcasinoがあった。マントンのカジノよりは大きくて立派で市役所かと見間違うほどだった。
またそのcasinoの前のホテルや店は豪華で、宝石など売っているブティックも立ち並び、「そうか、ここで一儲けしてそのお金で誰かにプレゼント!!ってことになるのか」と、思った。
ニースやマントンでは見かけなかった立派な身なりの紳士が、ホテルから出てきているのも
興味深かった。
そんな観察をしながら、街歩きをした。大きな町なので、ブティックやレストラン、カフェがたくさんあった。マントンよりずっと規模が大きい。
そして、モノプリやラファイエットと言ったフランスのスーパーやデパートのイタリア版みたいな店もあった。
少しあちこちの店をのぞきながら、海の方へと向かった。
海岸近くに土産物店があり、店の前で帽子を売っていた。たしか1つ10ユーロ前後だったと思う。夫が紳士物を見ていたら店の男の人が出てきた。品物に比べ高いなと思って見ていると店の人の口からだんだん値が下がってきた。店を離れかけると、1つ5ユーロと叫んでいる。それを聞いて一遍に嫌になった。
要塞跡のような施設があり、昔の大砲も並んでいた。沖の遠くには大きな船が浮かんでいた。海岸から見ると動くスピードがゆっくりに見えるので、なんだかのんびりした感じだ。
海辺の近くのレストランはにぎわっていた。
しかし、いかにも観光地という感じの店ばかりのようにも思えた。
歩き疲れて、ジェラートを食べることにした。
席に着くとジェラートもそこそこの値段になるが、座るとほっとした。
しばらく、休憩し、駅へと向かうことに。
帰りは不思議なもので、行きより早く感じる。
列車は16時半までないようで、ゆっくりホームの近くへと向かう。というのもこのサンレモ駅は、出入口からホームまでの通路がかなり長い大きなトンネルのようなのだ。
夜など人が少ないと、少し不安になるかもしれない。
まだ30分くらい時間があったので、ホームの近くの待合の椅子に座り、待つことにした。
このときは確か時間通り列車がやってきたと思う。わざわざ時間通り来たかどうか書くこと自体まあ変なのだが。
そしてサンレモを後にし、ボルディゲーラに戻り、ホテルに帰った。
明日の予定を考える。まずホテルに荷物を置かせてもらえるかどうか。
もし無理なら早めにニースに帰ることになるだろう。
でも荷物を置かせてもらえるなら、セルボガ公国へバスで行こう。
明日はニースに戻るため、イタリア最後の時間を過ごすことになる。
そんなことを考えながら、今日も早めに休んだ。