文字に目覚めて

父はいつも字を書いていた。辞書がいつも傍らにあった。毎日大学ノート1ページ日記を書いていた。認知症の症状が出てからも書いていた。最後は乱れてだんだん字が分からなくなって来た。これからどうなっていくのだろう。で終わっていた。私は近頃父に似て来たとおもう。毎日誰かに手紙書いている。昨日は葉書を書いた。友人。妹。姪。郵便局に行き切手を買う。今日も買って来た。今日は誰に出そうかと考える。父に似て来た。