端境期に入り、配達や宅配などの野菜の販売を休んでから、2ヶ月が過ぎました。
長い端境期なので、いつもこの時期はお客さんに忘れられないか、ちょっと心配です。
畑には少しずつ作物を植え始めています。
菜っ葉や大根、蕪、じゃが芋、とうもろこし、レタス、キャベツ、ブロッコリーやカリフラワー、ミニ白菜、人参など。
そして育苗ハウスの中では、トマトやピーマン、茄子、かぼちゃ、すいか、ハーブ類などが、畑に出る日を待っています。
さて、今日は、今うちの畑でひっそり咲いている花をご紹介したいと思います。
こちらはそら豆の花。
そら豆はまだ小さいです。収穫まで、アブラムシの飛来が心配です。天敵のてんとう虫がアブラムシをのんびり食べていますが、なにせアブラムシはすごい勢いで増えるので、見かねた私は絵筆を使って払い落とします。
こちらは冬の残りのルッコラの花。可憐な花はサラダに添えても綺麗です。
そして、ホームページの表紙にも載せた、白菜の菜花。
冬の間、あまり育たず出荷できなかった白菜は、今の季節、花を咲かせます。
苦味が少なく、とても美味しい。
忙しい昼ご飯、この菜花をオイル蒸しにして食べるのが好きです。
鍋に洗った菜花を入れ、塩をふり、オリーブオイルを回しかけます。蓋をして弱火で茎がやわらかくなるまで蒸します。仕上げに胡椒をふります。ごま油と醤油でも作ります。お浸しや炒め物より手軽で、気に入っています。
畑の周りに目を向けると、木蓮や椿、水仙、プラムなど花を咲かせています。
昔から農家はよく、「○○の花が咲いたら○○の種をまく」というふうに、身近に咲く花を農事暦にしていたようです。
今年はちょっと意識して、花と農作業を結びつけて考えています。
被災された方にとっても、こんな野の花が一瞬でも心のやすらぎになることを、祈っています。