畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

切干大根づくり

2012-01-31 09:14:40 | 

毎年うちでは、練馬系大根を使って切干大根を作っています。
練馬大根と言えば、沢庵用に使われる、まっすぐで細長い形をした品種。
みずみずしくて辛味はそれほど強くなく、生で食べてもぽりぽりと美味しい。

大根もそろそろ畑では傷んできます。
土から上に出ている部分が凍結を繰り返してしまうからです。
切干大根はマーケットで販売するため、そして畑に残った大根を、春が来るまでの間なんとか長く食べられるよう自家用も兼ねて、作ります。

作り方はいたって簡単です。
乾燥して晴天の続きそうな日を選び、大根を皮付きのまま、細く切っていきます。
この「切干大根突き」というスライサーが便利。

そして、ザルに重ならないよう広げて、日当たりの良い場所に置きます。

夜は軒下にしまいます。
これを4日くらい繰り返すと、こんなふうにカラカラになり、完成です。

野菜の高騰がニュースになり、今年は特にひどいようですが、もともと寒さが厳しいこの時期に野菜の出荷量が減るのは、ごく自然のことだと思います。
そしてこのような季節は保存食を取り入れる工夫が昔からされてきたのも、自然のことなのでしょう。ひじきのような海藻だって、葉ものが少ない時期にはありがたい。
 
本来夏の野菜で体を冷やす茄子やピーマンの値段が高騰しているというニュースの映像を見ると、なんとも不自然な出来事だと感じてしまいます。


1月のマーケット

2012-01-23 09:28:44 | その他

昨日1/22(日)は、「アースデイマーケットちば」の開催日でした。
あいにくの雨のため、いつもの千葉銀座商店街ではなく「きぼーる」館内アトリウムでの出店となりました。
うちの畑は端境期。持っていける野菜の品目は数えるほどですが、それでも、何が採れるかな~と畑を回り、なんとか前日に野菜を用意しました。

野菜は、このような品揃えとなりました。

ほうれん草、大浦ごぼう、長人参、黒田五寸人参、小松菜、水菜、ベビーリーフのサラダセット。

それから、小かぶやキウイフルーツ。

加工品で持って行ったのは、切干大根と、大根のポリポリ醤油漬け、ブルーベリージャム、栗ジャム。

たくさん用意して持っていくときと違い、売り上げもあまり期待できなかったので、のんびり構えて過ごしました。

今回の会場となったきぼーるは、子ども科学館やプラレタリウム、ホールなどがある千葉市の複合施設。休日は子どもたちがたくさん訪れていて、栗ジャムの試食を同じ子が何度も食べに来たり、歯が無いといいながら大根の漬物を試食するおじいさんがいたり(結局噛めなかったらしい)。それから、以前お世話になった方が講演に来られていて、偶然お会いすることができたりしました。

通りすがりに野菜を買ってくださる方がいるのは嬉しいことですが、最初からマーケットで買い物をするために来訪される方がいるのはもっと嬉しい。多くの方にこのマーケットを知ってもらえたらなと思います。

 

 

 

 


クエン酸でお風呂

2012-01-19 20:34:01 | その他

この冬のマイブーム・・・それはクエン酸を入れたアロマバスです。
参考にしたのは、こちらの本。
「安心素材でナチュラル生活」(塚本麻美さん著、青春出版社)

この本は数年前から持っていたのですが、その中に書いてある「クエン酸バス」をこの冬あらためて試してみたら、本当に気持ち良いのです。

「クエン酸」はナチュラルクリーニングによく登場します。
石鹸カスや水あかなどのアルカリ性の汚れを落とすのに活躍します。
薬局で売られていますが、私はいつも生協で購入しています。

このクエン酸を湯船に大さじ2杯ほど入れます。

すると、なんだかお湯がなめらかになって、肌にとてもやわらかい感じになるのです。

そして、ラベンダーの精油を5滴ほど。
香りがお湯から漂い、なんとも言えずリラックスできます。
だから、シャワーなど使わずに、全部浴槽のお湯で済ませてしまいます。

また、私はオリーブ石鹸1つで髪も顔も体も洗っています。
そもそも石鹸はアルカリ性なので、もともと弱酸性の人の肌は、アルカリに傾いてしまいます。クエン酸はそれを弱酸性に戻す手助けをしてくれるそうです。髪を洗った感じもとてもなめらかになるのです。だから、このクエン酸バスは、普段から石鹸を使っている方に、ぜひおすすめです。

この本には「グリセリンバス」も載っています。
保湿剤としてよく使われているグリセリンも、薬局で簡単に入手できるものです。
これをお風呂に入れると、肌がしっとりし、ちょうど今のような乾燥の季節に良いとのこと。

以前私はグリセリンを使って化粧水を作ったりしていました。最近は面倒で作っていませんでしたが、戸棚に入っているのを思い出し、早速クエン酸バスにグリセリンをプラスしてみると・・・ますます肌にやさしいお湯に。ラベンダーの香りとあいまって、うっとりするほどです(大げさ?)。

話がそれますが、市販の入浴剤には人工的な着色料と香料が入っているものが多いようです。実は肌に負担になったり、排水を必要以上に汚してしまうように思います。

しかし、家のお風呂に入りながらいつも思うのは、これが木の浴槽で、湯船にお湯がちょろちょろと流れ落ちる音がしてたら、雰囲気いいだろうな、ということです。でも、もしも家にそんなお風呂があったら、掃除が大変ですね。それは温泉に行って味わうべきかな。あんまり行けないけれど。


根菜を食べる日々

2012-01-11 22:23:56 | 

しげファームでは、端境期に入ります。
収穫できる野菜の種類は後わずかになり、野菜セットの配達や発送は、今週いっぱいでお休みすることにいたしました。
野菜を楽しみにして下さっている方へは、本当に申し訳なく思っています。

同じように野菜のセット販売をしている有機農家の方には、他の生産者から野菜を仕入れてセットを組んでる方もいるようです。
うちも、「この時期には絶対無理して出荷しない」と強いこだわりを持って出荷を休むわけではなく、今後なるべく端境期を作らないよう、何らかの手立てを講じるかもしれません。
でも今は、とりあえず、現時点での労働力や設備などの条件、そして霜が降りて野菜の凍る冬の畑を、受け入れているような状況です。
出荷を休む間は、次の新たな作付けに向かって、準備をすすめようと思っています。

それにしても、寒さが厳しいですね。
日中は外にいるヴィーノも、夜家に入ると、薪ストーブの前でこんな感じ・・・

くつろいでます。

リラックスして、長生きしてほしいです。

さて、畑に野菜が乏しくなると、当然ながらうちの食卓も、残っている野菜で食いつなぐようになります。
今は根菜頼みです。

マクロビオティックなど野菜中心のレシピでは、シチューも植物性の材料で作ります。
例えば、バターではなく菜種油、牛乳ではなく豆乳で、ホワイトソースができます。

今日の具は、玉ねぎ、じゃが芋、人参、牛蒡、白菜を入れてみました。

使った調味料は、味噌、塩、白胡椒です。
使った野菜の旨みが渾然一体となりますが、特に味の決め手になっているのは、玉ねぎと牛蒡のような気がします。

私は絶対ベジタリアン、というわけではありません。でも、こうゆう料理を主にしている一番の理由は、うちの野菜を主役にした食事をしたいからです。そして、野菜の味を一番に味わいたいからです。
多分、普通のシチューを支持する人には、「なにこれ~」と言われてしまいそうですね。


大豆できな粉

2012-01-04 22:10:17 | 台所しごと

新年明けましておめでとうございます。

すっかりブログの更新をご無沙汰してしまいました。
お正月はとにかくゆっくりしたくて、録画してあったテレビ番組を見たりして、のんびり過ごしました。
年末に余裕がなく、お節料理は特に作りませんでしたが、お雑煮やお餅などを食べて、それなりに楽しみました。

ところで、私はお餅が好きです。
うちは米を作ってないので自家製ではありませんが、北海道で農家をしている夫のお姉さんや、近所の農家さんから毎年いただいて、今ではすっかりあてにしています。
この場を借りて、いつもありがとうございます。

そして、今年はお正月に、きな粉を作りました。

2010年度産の、うちの大豆(小糸という千葉県の品種です)をフライパンで炒って・・・

ミルにかけるときな粉になりました。

挽きたては、香りが良いです。
きな粉はクッキー生地に混ぜたり、料理に使ったりしますが、やっぱりきな粉餅が一番かなと思います。