畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

ドライキウイ

2011-02-28 17:39:32 | 台所しごと

マーケット出店に向けて、キウイフルーツを干しました。
ドライキウイ作りです。
皮を剥き、5ミリ位の厚さに切って並べ、陽のあたる場所に置きます。

日本で作るキウイフルーツは、秋から冬にかけての果物です。
野菜や果物を干すには、冬の晴れて乾燥した日がもってこい。キウイはドライフルーツ作りに向いているのではないかと思います。

そうは言っても、一日では干しあがりません。
そこで、今回は秘密兵器の力を借りました。

これは昨年購入した乾燥器です。

家庭用なので大量には作れませんが、材料を載せるトレイが5段重ねられ、一度に1.5キロ分くらいのキウイフルーツを乾燥させることができます。
天日とこの乾燥器を組み合わせれば、天気が下り坂になってしまった場合も確実に仕上がり、心強いです。

干したキウイは甘酸っぱく、そのまま食べても、お菓子の生地に混ぜても美味しいです。今後、湿気の多い時期に収穫するブルーベリーやトマトなども、この乾燥器で干してみたいと思っています。

しかし、乾燥させたキウイは、なんだか小さくなって、重量が1/10にも減って軽くなってしまいます。

以前は「ドライフルーツって高い」と思ってましたが、もとの姿を考えると決して高くないんですよね。ましてや干す手間がかかっているのですから・・・。
カサが小さくなってしまったので、もとのキウイから換算した値段を付けても割高感があって売れないんじゃないかと心配しましたが、完売することができました。ほっと一安心。


生姜パウダー

2011-02-12 22:46:33 | 台所しごと

生姜は寒いのが苦手です。
今市場に出回っている生姜は、本格的な霜が降りる前に収穫し、きちんと温度管理をして保存されているものです。
しげファームの生姜も収穫後は畑の保存穴に入れておき、出荷の度に穴から少しずつ出していました。こんな寒さの中、もしも畑の小屋に置きっぱなしにしようものなら、どんどん痛んでしまいます。
かと言って、暖かい場所に置いておいたら、芽が出てきてしまいます。

このように保存の難しい生姜ですが、料理では何かと一年中使いたいもの。次の収穫まではだいぶ先(なんたって今年の分はまだ植えつけてもいません)、うちで食べられる分も残りわずかとなってしまいました。せめて台所でも長く保存したい。

そこで先日初めて作ってみたのが、生姜パウダーです。
こちらが、皮ごと薄切りにして数日間干して、カラカラになった生姜。

ずいぶんカサが減りました。


それをミルにかけると、こんなふうにサラサラのパウダーになります。

生姜は生のまま使うより、乾燥させたほうが体を温めてくれるそう。そもそも漢方薬ですよね。
パウダーにすることで、料理や紅茶に、お菓子作りにと気軽に活用できればと思います。


端境期の畑では

2011-02-02 18:52:32 | 

しげファームでは本格的な端境期(はざかいき)に入りました。
端境期とは、野菜が収穫できなくなる時期のことを言います。
霜が降りる畑では、露地野菜はなかなか育ちません。春野菜ができるまで、配達や宅配などの出荷・販売は、お休みせざるを得なくなります。
先日、ホームページに端境期のことを載せました。しげファームの野菜を食べていただいている方に、ご一読していただけると嬉しいです。

さて、このところ冷え込みが激しく、先日は畑の温度計が最低気温-7.3度を観測しました。
番犬ヴィーノは、薪置き場で丸くちじこまっています。

端境期もなにかと忙しい毎日。
まずは、堆肥づくりが始まりました。

そして私は、もっぱらブルーベリーの剪定です。
しげファームには約250本のブルーベリーがあり、結構ボリュームのある仕事なのです。

剪定のビフォーアフターを例えて言うならば、木の散髪前、散髪後といった感じ。剪定すると木は随分とすっきりします。
剪定は、果実の成りすぎを防ぎ、来年の木の成長のために重要な作業です。
花芽がいっぱいついていて「もったいない!」と思っても、そこは思い切ってバッツンとハサミを入れます。

潔さが大事。収穫する時のことをイメージし、あれこれ考えながらやっています。

まだ未熟者なのですが、ブルーベリー畑で一人もくもくと進める作業は好きです。