鳥と犬と猫と、ときどき雀

ー鳥2羽と保護犬2匹と捨て猫2匹との生活を綴ったブログですー

八割れ猫シッポナの夜活

2024-04-15 | 猫のこと

八割れ猫のシッポナは、兄弟猫のウニとは全く性格が違います。

ウニはとにかく臆病で、家族以外の人が家の中に入ってくると一目散に逃げだします。

少し前、水道管の交換のために作業員が家の中に入ってくると一目散に逃げだして、寝室の折りたたんだ羽毛布団の中に1日中隠れていました。

来客が多いとすぐにストレスで禿げが出来てしまいます。(猫の舌はザラザラしているのですが、ウニはストレスが多いと同じ場所を舐め続けてしまいます)

動物の中で一番大きいウニですが、とにかく心は繊細です。

 

それに反してシッポナは好奇心旺盛、食欲旺盛です。

人間が何か食べていると犬たちは近くに座ってジーッと見て、「食べたい」と目で訴えてきます。

その中にシッポナも混ざっておこぼれを狙ったり、夜な夜なゴミ箱をあさったり、動物用のおやつ入れのケースを力づくで開けてしまいます。

それは人間の食べ物にも及びます。一度おやつ入れケースから「サキイカ」を引っ張り出して、朝に残骸が散らばっていたことがありました。

一番驚いたのはお米が入ったケースから生米を食べていたことです。次の朝、消化しきれなかった米を吐き戻していました。ヤレヤレです。

今はゴミ箱やケースにはマジックテープをつけて開かないようにしてあります。

ただのいたずらなのか? お腹がすいているのか? 餌が足りていないのか? シッポナの真意はわかりませんが、シッポナの行動を見ていると本能のままに動いているんだとなぁ…ということを如実に感じます。

 

こんなシッポナの行動から人間においても本能のままに動いてしまうことがあるな…と思いました。

何か欲しい物があって買おうかどうしようか迷ったり、果たしてそれが今必要なのものか自問自答したりします。

たいていの場合、「今は必要ないな」という結論に達するのですが、霊的真理を知る以前の私は違っていました。

欲しいと思うものは何の躊躇もなく当たり前のように手に入れていましたし、自分で稼いだお金をどう使おうとかまわないだろうと思っていました。

 

物への執着、自己顕示欲、自己防衛などなど…、考えると本能から由来する欲が沢山あります。

 

シルバーバーチは人間の意識は本能に由来するものと霊に由来するものから成り立っていると述べていますが、本能が優位になれば以前のように利己的で物質的な人間になってしまいますが、霊が優位になれば地上生活は霊の成長のためのものであり、死後に始まる本当の世界・霊の世界での体験を積む場所として、物や富や権力を得るよりも霊としての成長を望むようになります。

そこが本能のままに動く動物の行動とは、大きく違う部分なのだと思いました。私たち人間が霊的存在であるからです。

とはいえ、霊的なことにばかり意識を向けすぎてもいけません。

地上世界に生きている私たちは肉体があってこそ霊を表現できるからです。つまり霊的にも精神的にも肉体的にも調和のとれた生活が必要なのです。

 

さて、シルバーバーチはどうしたら調和のある生活を送ることができるのかを次のように述べてくれています。(*1)

「人間生活には三つの側面があります。まず人間は霊であり、次に精神であり、そして肉体です。人間としての個性を存分に発揮するようになるのは、この三つの面の存在を認識し、うまく調和させるようになった時です。

物的世界にのみ意識を奪われ、物的感覚にしか反応を示さぬ人間は、精神的ならびに霊的な面においてのみ獲得される、より大きい、より深い、より美しい喜びを味わうことはできません。反対に精神的なもの、霊的なものばかりの瞑想的生活から生まれる内的満足のみを求め、この世の人間としての責務をおろそかにする人間は、一種の利己主義者です」
 シルバーバーチの霊訓 2

ーーーーー

「あなた方は物質をまとった存在です。身を物質の世界に置いておられます。それはそれなりに果たすべき義務があります。衣服を着なければなりません。家がなくてはなりません。食べるものが必要です。身体の手入れをしなくてはなりません。身体は、要請される仕事を果たすために必要なものをすべて確保しなければなりません。物的身体の存在価値は基本的には宝の道具であることです。霊なくしては身体の存在はありません。そのことを知っている人が実に少ないのです。身体が存在できるのはまず第一に霊が存在するからです。霊が引っ込めば身体は崩壊し、分解し、そして死滅します」    シルバーバーチの霊訓6 

 

この言葉を最初に読んだとき、”人間が肉体だけの存在ではない” ことにとても驚きましたし、「第一に霊」と言われてもピンとはきませんでした。

人間には心があることは分かっていましたが、それが実体のあるものとは思っていなかったのだと思います。

肉体の私が脳を介して考えたり、判断したことを心であると何の根拠もなく信じていたのです。

 

しかしシルバーバーチの降ろしてくれた霊的真理を学び、それを日常に活かそうと努力してきたお陰で、「第一に霊」であることが分かるようになり、わずかづつですが霊が肉体よりも優位になってきていると感じています。(*2)

もちろん霊の表現体である肉体も食事や清潔、体力の維持や規則正しい生活を送り大切にしています。

霊的真理を知ってからは、肉食やお酒もやめ、大地の恵みを中心に心がけています。薬も化粧品も最低限ですむようにしています。物や食べ物への執着も格段に減りました。

また、体力がおちないように散歩や体操をして健康維持に気を付けていますし、早寝早起きをして規則正しい生活をしています。

霊の宮である肉体を大切にした生活を送っています。

 

また精神的にもストレスをためないようにしています。

自分が肉体だけの存在ではないことを思い出し、霊の世界で始まる新たな生活を希望にして意識を転換します。

何か困ったことや苦しいこと嫌な出来事が起きても、自分の霊的成長にとって必要なこだと思えるようになっていますし、自分で決めた人生行路ですから何とか乗り越えたいと強い意志も湧いてきます。

 

それでも心が重たいときには、自然の中で神の御心に浸ったり瞑想や祈りで神や霊界と共に在ることを感じるようにしています。

すると眼前に霊の世界が広がって、心配事や苦しみも小さな事に思えてきます。

より大きな世界の方々が身近にいて、いつも見守り援助してくれていると思うと心強く過ごすことができるのです。

 

また、この広大無辺の全大宇宙を創造し、大きな愛で統治してくださっている神を信じずにどうするのか!との思いが湧いてきます。(*2)

私たちが想像すらできない愛で包んでくださる神が見捨てることはなく、全てが善きに計らわれると安心感に包まれます。

神の摂理に適うように生きていこうと、1日1日を霊的成長の始まりとして捉えられるようになってきました。

 

これからも霊である自分を優位に置きながら、霊の宮である肉体も整えた日常を送っていきたいと思います。

神の愛に包まれて、霊と精神と肉体の調和した生活を心がけていきます。

 

 

(*1)「シルバーバーチの霊訓」は、スピリチュアリズム・ブックスから購入できます。

(*2)  「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。

絵本は全部で「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」     「コトとシンの10のどうして?」     「コトとシンのうちゅういちたいせつなおはなし」    「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」

「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし の五部作です

「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」  と 「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし には、自分とはどういう存在か、どういう仕組みになっているのかが描かれています。可愛いコトとシンが分かりやすい言葉で教えてくれます。

 「コトとシンのうちゅういちたいせつなおはなし」 と 「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」には、神についての真実が描かれています。神の大きな愛に包まれるような感覚を味わえる絵本です。

子どもたちの読み聞かせはもちろん、大人の方にも目からウロコの内容が満載です。

絵本は英語版、中国版もあります。ご興味のある方はぜひ「あいのしんこと舎」のホームページへ足を運んでみてください。

 また、読み聞かせ動画のあいのしんこと舎チャンネル 」からは、コトとシンシリーズの全巻を見ることができます。心に響く語りと可愛い絵とバック音楽(オリジナル曲)が心を和ませてくれます。


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